yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計11062円。

 

a)TSUTAYA BOOK GARAGE福岡志免にて。→¥108商品を除く本全品20%OFFセールをやっていた。

1・赤羽末吉・作/絵『おへそがえる・ごん 1 ぽんこつやまのぽんたとこんたの巻』福音館書店 ¥400

2・ピーター・シス『オーシャン・ワールド』ブックローン出版 ¥170

3・小林宗雄・作/染色工芸『Cat ねこ猫ネコ』有朋舎 ¥100

4・デイビッド・マッキー、安西徹雄訳『まほうつかいのにせものさわぎ まほうつかいメルリックのはなし(その6)』アリス館 ¥600

5・ジェニー・ワグナー・文、ロン・ブルックス・絵、大岡信訳『まっくろけのまよなかネコよおはいり』岩波書店 ¥820

6・ルース・エインズワース・作、河本祥子訳・絵『りすのクラッカー』福音館書店 ¥170

7・有吉佐和子・文、秋野不矩・絵『かみながひめ』ポプラ社 ¥400

8・黒柳徹子、武井武雄・絵『木にとまりたかった木のはなし』岩崎書店 ¥100

9・加古里子『あめのひのおはなし』小峰書店 ¥400

10・マーク・アラン・スタマティー、徳永里砂訳『3万冊の本を救ったアリーヤさんの大作戦 図書館員の本当のお話』国書刊行会 ¥410

11・東君平『くんぺいあかちゃんえほん 1 いないいないばあ』瑞雲舎 ¥100

12・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 1 はんしろうがわらった』グランまま社 ¥100

13・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 2 はんしろうがないた』グランまま社 ¥100

14・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 3 はんしろうがおこった』グランまま社 ¥100

15・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 4 はんしろうがねらってる』グランまま社 ¥100
16・野村昇司、阿部公洋・絵『あなもりのすな』ぬぷん児童図書出版 ¥170
17・ヒラリー=ナイト、木島始訳『ウォーレスはどこに?』講談社 ¥170

18・バーバラ・ヘイズン、トミー・ウンゲラー・絵、田村隆一/麻生久美訳『魔術師の弟子』評論社 ¥100
19・マーティン・ワデル、フィリップ・デュパスキエ・絵『ちゅうちゅう大こうしん』佑学社 ¥430
20・長田弘、大橋歩・絵『ねこのき』クレヨンハウス ¥410

21・戸口ツトム・絵『たのしい絵でおぼえよう あいうえお』むさし書房 ¥820

22・ミルドレッド・カントロウィッツ、ナンシー・ウィンスロー・パーカー・絵、瀬田貞二訳『あした、がっこうへいくんだよ』評論社 ¥100
23・森比左志、菊池俊治・絵『つきがみていたはなし』こぐま社 ¥610

24・ジャン・ド・ブリュノフ、矢川澄子訳『ババールのこどもたち』評論社 ¥1222

25・トミー・デ・パオラ、鈴木晶訳『ボンジュール、サティおじさん』ほるぷ出版 ¥170

26・ミシェル・ゲイ・作/絵、末松氷海子訳『どきどきドライブ』佑学社 ¥170

27・ピーター・コリントン『聖なる夜に』ブックローン出版 ¥170

28・クレメント・ムーア、トミー・デ・パオラ・絵、金関寿夫訳『あすはたのしいクリスマス』ほるぷ出版 ¥170

29・ビアンキ、内田莉莎子訳、片山健・絵『ごてんにすむのはだれ?』福音館書店 ¥170

30・長谷川摂子、沼野正子・絵『ひらひらころころあきまつり くさばなおみせやさんごっこ』福音館書店 ¥250

31・ジャヴァード・モジャービー、ファルシード・メスガーリ・絵、桜田方子/猪熊葉子訳『青い目のペサラク』ほるぷ出版 ¥170

32・きどのりこ、鈴木靖将・絵『ラーゲルレーヴの ともしび』日本基督教団出版局 ¥340

33・吉崎正巳、林公義・監修『ひがたでみつけた』福音館書店 ¥100

34・ゲイル・E・ヘイリー、芦野あき訳『グリーンマン』ほるぷ出版 ¥170

35・ミヒャエル・エンデ、マリー=ルイーゼ・プリッケン・絵、虎頭恵美子訳『がんばりやのかめトランキラ』ほるぷ出版 ¥170

36・菅原久夫、白根美代子・絵『おおばこ』福音館書店 ¥100

37・ペッツィー・バックス、野坂悦子訳『フィーンチェのあかいキックボード』ブックローン出版 ¥170

38・馬場のぼる『もん太と大いのしし』ポプラ社 ¥170

39・相笠正義『のこぎりくわがた』福音館書店 ¥170

40・老舎(ラオ・ショ)、陳永鎮(チェン・インチン)・絵、君島久子訳『まほうの船』ほるぷ出版 ¥100

41・張士傑(チャン・スージエ)、王治華(ワン・ジファ)・絵、漆原寿美子訳『ふしぎな皿の小さな漁師』ほるぷ出版 ¥100

42・ジャニナ・ドマンスカ、岩田みみ訳『パンをたべるのはだれですか?』ほるぷ出版 ¥100

 

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 ●書きかけ。去年の元旦も新聞折込チラシを見て、a)の店舗のセールに行っていた。今年も案の定チラシが入っていて、開店時刻を狙って行ってきた。珍しい本や欲しかった本が多数見つかって嬉しい収穫。昨年中にとある道路が開通したおかげで、この店舗までのアクセスが抜群に良くなった。

 1:おへそを押すと口から謎の雲が出てきて、人をくすぐったり、目をくらましたりできる忍術使いのごんという名のかえるの話。漫画のように読める絵本で、今時だとまるで一日一ページずつ更新されるウェブ漫画を読んでいるような感じ。人間の侍のけんと、ぽんこつやまの狸と狐のぽんたとこんたが仲間になるまでの話で、次回作がまた読みたくなる。ぽんたとこんたの化け姿も、よくよく色遣いに注意して見ると見分けられるようになっている。

 2:

 3:染色による布絵の絵本で、題名の通り猫づくし。一枚絵の連続、人間くさい猫がたくさん登場し、一コマ風刺漫画の趣。ネズミとの立場を逆転させた絵や、猫のことわざをもう一捻りした絵など。惜しいのは、表紙裏表紙はカラーなのに、中身は全てモノクロになっているところで、本当だったらカラフルで渋い配色の染め絵が拝めるはずだというところ。

 4:まほうつかいメルリックシリーズの6巻目。

 5:付録の紙切れが挟んであり、大岡信による「訳者のことば」が読める。オリジナルは1977年。スクリーントーンを使わない漫画家が陰影をつけるときのたくさん線を描く込むが、そのときと同様の描き方がなされている。その細部をじっくりと目で確認すればするほど、労作だなあという思いでいっぱいになる。老婆と一匹の犬で久しく暮らしている家に、黒猫が仲間入りしようとする変化を物語にしたもの。犬は老婆を独り占めにしたくて猫に反発するが、最後は老婆のことを好きだから猫を家に入れることを許す。好きな人を束縛せず、好きなようにさせてあげられるかどうか。

 6:河本祥子は、こうもとさちこ、と読む。りすのクラッカーが、ぬくぬくと居心地の良さそうなあるお家の子ども部屋に侵入する。棚に並んでいる人形たちの間に並ぶと、飼い猫の黒猫がやってきて、クラッカーはじってしていたが、苦しくなって息をしてしまい、猫に見つかりあわやというところで窓から逃げ出す。人形みたいにじっとしているより、元気いっぱい体ひとつで好きなところに行ける身の上がやっぱり良いな、というような教訓を引き出すことができそう。一つスリリングな体験で、学びを得ている。

 7:和歌山の道成寺の縁起として伝わるお話だそう。かみながひめは元々髪の生えない女の子だった。母親が海に見える「ひかりもの」のせいで荒れ狂う海を、命懸けで鎮めたときに拾ってきたその「ひかりもの」が、観音様で、その観音様をまもなく亡くなった母親の墓の上に祀ったところ、髪が伸びるようになったという。美しく伸びた髪の一本を、ツバメが咥えて藤原不比等(ふじわらのふひと)の住む屋敷に巣をかけたことで、不比等がこの髪の毛の長さを元にかみながひめを見つけ出す。この辺り、シンデレラのガラスの靴のようで面白い。最後に(文武・もんむ)天皇の妃(きさき)になり、先の観音様のところに立派な寺を建ててもらうまで。この本と同じく、藤原不比等が出てくるお話を、最近読んだような……。

 8:

 9:天気別のおはなしシリーズのうちの、雨の日の巻。雨の日におでかけしたお母さんを迎えに、さあちゃんとゆうちゃんが丘の上のバス停まで行く。途中でカエルやアヒルの同行者が4匹?(4頭?)増えて、それぞれが体色に沿った色の傘を持っている。そういえば、さあちゃんもゆうちゃんも服や靴の色と持っている傘の色がそれぞれ同系統色に統一されているのに気づく。バスから降りてきたお母さんの傘の色で、それぞれが持つ傘の色を集めるとなんとなく虹の配色を思わせるなあと思わせておいて、虹を登場させる。さあどの色が、虹の中にあって、どの色が虹の中にないか、確認したくなるような仕掛けと思う。また、さあちゃんとゆうちゃんの発言順と2人の位置関係なども、決まったルールが敷かれていて、論理的な構成というか工学的というか、さすが加古里子氏の作品だなと思う。

 10:イラク戦争時に勤務先の図書館の本を3万冊を救出した職員の実話を漫画で描いた作品。正攻法で本を救出できないときに、越権行為であっても自分の信念で個人とその仲間の力を借りてできる限りの行動をとる。3万冊は所蔵図書のすべてではないけれど、それでも決して少なくない冊数。戦争時には、図書館が自国の砦になるのだが、それは敵が図書館を攻撃すると非難の的になるから。文化的価値のある施設や場所が戦争に利用される、それだけでも戦争の非情さ、卑劣さがわかるというものだ。

 11:いい本だから買ってしまうが、2年前にも購入済。行商用かな。

 12:はんしろうの名の由来は、背中が半分白いことで"はんしろ"、これにおまけの"う"をつけてはんしろうということだ。帽子を買ってもらって嬉しくて笑うはんしろうの話。帽子が大きすぎて視界が遮られて、足元で粗相を繰り返す。

 13:あたまを洗ってもらうのがきらいで泣くはんしろう。年下らしきねずみの子からお兄ちゃん呼ばわりされて、格好つけて、本当は嫌いなあたま洗いをしてもらう。おにいちゃんはつらいよといったところ。

 14:ちびだと言われておこったはんしろうが、友だちの年上のうさぎさんたちに文字通り噛み付く。友だちはみんな自分のもとを去って寂しいはんしろうは、試しに自分の指をかじって、痛みを知る。仲直りできて良かったね、ということで、裏表紙のはんしろうの飛び跳ねる絵。このシリーズは、裏表紙の一枚絵までしっかり読めるところがまた良い。

 15:おかあさんがおいしいものを次々と買ってくるのでそれを都度奪おうとねらうはんしろう。最後は、それらを統合して付加価値をつけたケーキが出てきて、狙っていたことが失敗したけど大きなご褒美?が得られて嬉しいはんしろう。こういうことって、小さい時あったなあ。つまみぐいすればするほど、最終的な収穫が得られるのが遅くなったり、量が減ったり。

 16:ぬぷんふるさと絵本シリーズの2巻目。阿部公洋は、あべこうよう。羽田空港があった場所に要島(かなめじま)という島があったそうで、その島に伝わる昔話。あなもりとは、穴守りのことで、島にめぐらせた防波堤(土手)にあいてしまった穴のところを、暴風雨や高波から守ってくれていたお稲荷様のこと。表裏の表紙全体に描かれた島の様子を見ると、5軒しか家が建っておらず、本当に小さな島だったようだ。

 17:さるのウォーレスを、ウォーリーをさがせ的に探す絵本。飼育係のフランビーさんが、わざとウォーレスがあちこち脱走してしまうように仕向けていて、ウォーレスと一緒にあちこち行けるのを楽しんでいるのが面白い。

 18:

 19:ほとんど絵だけの作品で、訳者名無記載。

 20:おばあさんといつも一緒だった猫が亡くなって、その死体を庭に埋めたら木が生え、なった実が落ちたと思ったら、以前の猫そっくりの子猫になったという話。この猫には名前がないのかな。

 21:リンク先のものは、初版年のものだが、今回購入したものは定価が¥1942のもの。いつの版なのかは記載がなく分からない。カバー付。

 22:明日から小学校へ行く男の子が、くまのぬいぐるみのウィリーに話しかけながら話は進む。期待と不安で眠れないのは男の子自身なのに、男の子はそれをウィリーの人格に置き換えて、小さな明かりをつけてやったり、水を持ってきてやったりの世話をする。ウィリーの世話をしながら、自分自身の心のケアをしている様子がなんともいじらしい。朝の登校前の準備は万端、しっかりしたもので、夜に感じていた不安は随分と吹っ切れたよう。成長の一場面をよく捉えた作品と思う。

 23:山のふもとの小学校の校庭で、満月の夜、山の動物たちが遊んでいる。それを1年生たちが作った粘土の動物たちがいつも見ている。ある秋の満月の前日に、嵐になった。満月の晩に山の動物たちの姿が見えないので、粘土の動物たちが山へ様子を見に行くと、途中の橋が落ちていて、橋の向こうに立ち往生している山の動物たちがいた。そばにあった背の高い木を何とか倒して橋にして、元通り、満月の夜には校庭に遊びに来れられるようになったという話。きくちとしはる氏の簡潔と繊細の入り混じる木版画が素晴らしい。また、夜や夜の明けていく色の単純な表現に用いる絶妙な色の選びが良くて、色だけに着目してページを何度か繰ってみたりして楽しんだ。

 24:グランドアルバムで巻の4。

 25:

 26:筆ペンみたいな線で描かれた絵。車が渋滞に巻き込まれ帰れなくなった父と子、車中泊していたら、いろいろな動物が車にやってきて、男の子がとまどっているうちに、車が動き出してしまう。しまいにサーカスの舞台に飛び込むことになるのだが、そのとき画面が縦長になって、内容と合わせて読み手の気持ちが盛り上がる工夫がされている。夢オチかと思ったら、全てがそうではないようで、どこまでが夢だったかちょっと曖昧にしてある。

 27:

 28:訳者名は、かなせきひさお、と読む。

 29:御殿(ごてん)とは、森の中の一本の木に空いた穴のこと。最初は、きつつきがその穴を開けて住んだのだが、巣立っていったのちに、むくどりが住み、それを追い出してフクロウが住み、という風に住民がどんどん入れ替わりながら、少しずつ削れたり腐ったりして穴が大きくなっていき、最後は、くまが蜂蜜をとろうとしてばらばらに破壊してしまう。読み進むにつれて分かってくつみあげうたやきりなしうたと呼ばれる要素に気づいて、次を予想し始めさせるころあいに読んでいて俄然面白くなる。

 30:やまのふもとのどんぐりえんという保育園だか幼稚園の、15人の子どもたちと2人の先生が、あきまつりとして、枯葉などの草花や収穫した野菜や芋、枝や木の実などで、お店屋さんごっこをして遊ぶ。作中に出てくる工作物や遊びかたが、巻末に、丁寧な絵で解説されている。文章と子どもたちの絵をよく読み解いていくと、全員の識別ができるようになっている。私にはそういうのをせっせと確かめて読んでしまう癖がある。

 31:1973年国際アンデルセン賞受賞画家による絵本。桜田方子は、さくらだまさこ。 青い目の少年ペサラクは、何を見ても青色に見える(もちろん青にもさまざまな青がある)。本人はそれで全く困っていなかったのだが、それはおかしいという世間体を気にするおばさんが現れ、医者に連れて行き普通の人ように見えるよう治してもらうことになるが、目薬をさされたペサラクは、ひどい痛みと、見るものが黒く見えるようになってしまい、ひどく傷つけられる。最後に、流れる水で目を洗うように父に言われるのだが、目薬を洗い流して元の目に戻ったのかどうかははっきりとは書かれていない。本人にとって不本意な不可逆の治療行為になったとしたらと思うと、ゾッとする。美しい絵だが、その分、世間体による個性の抹殺という恐ろしさが際立って感じられる。

 32:岩波文庫の『キリスト伝説集』にも収録されている、セルマ・ラーゲルレーヴの書いた「ともしび」という作品を絵本にしたもの。そちらの文庫を入手して全編読んでみたいなと思わせる、とても惹きつける力の強い物語だった。乱暴者が、弱くてすぐにでも消えてしまいそうなともしびを、ろうそくを交換しながら辛抱強く故郷のマリア像の前まで運ぶ話。鈴木靖将氏のどこか不気味さをまとった絵が、主人公ラニエロや人間の卑しさを容赦なくあぶり出しているようにも思える。フィレンツェの青い丘の連なりが見えてきた場面、表紙・裏表紙のステンドグラスが特に好きな絵。また、各ページでのゆらめくともしびの表現を、それぞれを見比べるのも一興。

 33:干潟の穴を掘りまくって、いろいろな生き物を探す絵本。最後は、干潟上の小鳥などにも目を向ける。いそぎんちゃくに捕まっていて放り出された死んだ魚が、むしろがいという動物の死骸を餌にしている貝に群がられている絵は、なかなかぞっとするものがある。ほととぎすがいという名の貝が載っているのだが、からすがいのように、紫色をした貝。貝の名前に、鳥の名前が付いているものは、他にもありそう。

 34:グリーンマンとは、収穫とか豊穣の神様。グリーンマンにお供え物をする人々を見下している大地主の息子が、ひょんなことから神隠しのように森に住むグリーンマンのポジションを引き継ぐことになって、1年間?立派にグリーンマンの役を果たす。改心して元に家に帰る話。よくできた物語で、絵織物のような濃密な絵が素晴らしい。この作家の作品をもっと多く読んでみたい。

 35:

 36:

 37:キックボードを楽しんでいた女の子のフィーンチェが、街ゆくおじさんのフェルナンデスさんに衝突してしまう。その時、フェルナンデスさんが落した物のうちの一つをおじさんに返すべくフィーンチェは奮闘する。フェルナンデスはもう仕事を引退したのか、ただ仕事の休みの日だったのか、フィーンチェにちゃんとお礼ができるくらいに心の余裕があって、私も見習いたいところ。のびのびほのぼのとしたタッチの絵で、万人受けしそう。キックボードという比較的目新しい乗り物が登場するのは、さすがオランダ作家ならではと思う。

 38:1992年8月発行の16刷で、リンク先は2000年発行の改訂版になっているが、今回購入は改訂版ではない。馬場のぼるさんの絵のやさしいタッチに、本当にぴったりマッチしたほんわか平和な物語。いのししの体の硬さは、その食肉を見たら自然と頷かれる。背の脂の厚さのすごいこと。

 39:樹液を吸う、カブトムシがきたので避ける、そのまま木の枝を散歩、誤って墜落、仰向けからなんとか体を起こして去って行く。という、ごくごく簡単なストーリーのクワガタムシの絵本。

 40:北京・外文出版社の絵本の存在を知ったあとで、このほるぷ出版の絵本をあらためて見てみると、版型や画面の作り方など本当にそっくりで、中国ではよくこういう形式で絵本が出版されるのだろうなあと思う。仙人を助けた少年が、紙製のサイズが変化する携帯可能なまほうの船(原題は『宝船』)をもらうが、正直者過ぎて悪漢にだまされ船を奪われる。それを奪還する話。猫のおでこに渦を巻いているのはつむじだろうか。

 41:全体に図案的な絵で好み。漁師のおじいさんが網でとった小皿、子どもの漁師の絵が描かれている。金の粒を生み出す小皿で、これを狙って権力者が屁理屈をこねて卑怯な手段で奪い取ろうとするが、皿の小さな漁師がそれを撥ね付け、おじいさんと共に去ってゆく話。代官の机上にある黒と赤で半々に塗られた、棒磁石のような棒は何だろう……と思ってちょっと調べてみたら、どうやら算木という計算用の道具のようだ。

 42:一度手放してしまって惜しくてまた探していた本。背のタイトル文字が焼けて消えかかっているので、こうなると状態がより良いものがまた欲しくなる。

今日買った本

■今日買った本。計648円。

 

a)フタバ図書イオンモール福岡店にて。→初入店。

1・ユリー・シュルヴィッツ、瀬田貞二訳『よあけ』福音館書店 ¥648

 

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 映画の無料券をいただいたので、『オリエント急行殺人事件』を鑑賞したあと、モール内をぶらぶらしていたら、古本の取り扱いのあるa)を見つけた。

 1:今年最後に気に入りの本を購入。

今日買った本

■今日買った本。計3033円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。

1・加古里子『だるまちゃんとかみなりちゃん』福音館書店 ¥108

2・ジョナサン・スウィフト・原作、井上ひさし・文、安野光雅・絵『ガリバーの冒険』文藝春秋 ¥108

 

b)hontoにて。

3・『ツーリングマップルR 中国・四国 8版 2017』昭文社 ¥2817

 

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 帰省して、荷解きなど一段落したので、a)へ行ってみた。年明けセールを見越して、これだけは今買っておかなければ、と思われるものだけ購入。b)は数日前に注文していたもの。

 1:だるまちゃんとかみなりちゃんが、仲良くなって、あれこれ遊ぶお話なのだが、このシリーズの何だったかの続編みたいに、具体的な遊びの名称があるわけでもなく、ストーリー重視の話になっていた。余白も生かされていて、すんなり読める。

 2:最後の方のページで、黒縁メガネの井上ひさしがところどころに登場しているのを気づいたので、また冒頭からそれを探して楽しめた。全ページに登場しているのかと思ったらそうではないらしい。安野光雅氏の初期の仕事ということで、細部で少々荒っぽい絵になっている。

 3:このツーリングマップルのシリーズは、グルメ情報やビューポイントなどのオマケ情報が満載で気に入っている。もう3ヶ月くらいしたら、新版が出るかもしれないが、この度必要に迫られての購入。

今日買った本

■今日買った本。計1880円。

 

a)suruga屋にて。

1・瀬川康男『ねむくてこまった』福音館書店 ¥100

2・東公平『ヒガシコウヘイのチェス入門 定跡編』河出書房新社 ¥220

3・インド児童文学作家イラストレーター協会会員・作、鈴木千歳・編、太田京子・絵『トラの歯のネックレス インド現代児童文学ミステリー短編集』ぬぷん児童図書出版 ¥180

4・アイザック・B・シンガー、田内初義訳『敵、ある愛の物語』角川文庫 ¥100

5・秋山正美・編著『まぼろしの戦争漫画の世界』夏目書房 ¥200

6・アントニー・ポゴレリスキー、室原芙容子訳『黒いめんどりと地下のこびとたちの物語』新読書社・ラドガ出版所 ¥100

7・草野唯雄『甦った脳髄』角川文庫 ¥300

8・真樹日佐夫・原作、上村一夫・画『ゆーとぴあ 1』小学館 ¥330

 

b)ヤフオクにて。

9・マリー・トゥナイユ、ロジェ・チュルク・絵、渋沢道子訳『かえってきたこぎつねヤップ』ぬぷん児童図書出版 ¥350

 

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 少し前に注文していた本がa),b)よりそれぞれ届いた。

 1:いちばんぼしがでるころは、と始まって、これが延々最後まで続くかと思いきや、ろくばんぼしまででひとまず終わって、おつきさまの子守唄が最後数ページ続く。リズムが良くて、読み聞かせたら眠たくなりそう。

 2:表紙が東君平ということで購入。裏表紙の、著者からひとこと、が面白い。曰く「女性に読んでもらいたい本です」。他の、大内延介八段からひとこと、遠藤周作さんからひとこと、は当たり障りない感じ。

 3:心の児童文学館シリーズの別巻の1冊。作家は、作品収録順に、スレーカ・パナンディケール、ニリマ・シンハ、ラーマチャンドラ・K・ムルティ、ディーパ・アガルワル、スワプナ・ダッタ、マノラマ・ジャファー、イラ・サクセナ、シグルン・O・シュリーヴァスタヴァ、ニタ・ベリー、ギルジャ・ラニアスターナ、イラ・サクセナ。訳者は5人いて、百々佑利子、岩佐敏子、鈴木千歳、佐藤凉子、東野出。解説はインド研究家の小磯千尋。ということで、大変多くの人が関わってできた一冊になっている。途中まで読んだのだが、2024/3/E売却済。

 4:単行本で『愛の迷路』というだったものを、文庫化に際し改題したもの。映画化されたらしく、表紙はそのような写真が使われている。

 5:調子の良い戦争漫画から、政府の旗振りみたいな戦争漫画まで、さまざま収録。正直まんがそのものが面白さに欠け、読み通すのがしんどかった。「生かせ廃品(くづもの)展覧会」は、鉄や布やら不用品があれば供出するよう啓発する漫画なのだが、貧困な国力をひしひしと感じさせる。p.140の林田正による往復漫画「勇敢な少年伝令」は、パズルのような漫画でアイデアに脱帽。「勇敢なる水兵」という軍歌を、佐佐木信綱が作詞したことを知る。

 6:2つの出版社の共同出版。序文からの引用で書くと、1829年に出版された作品で、著者はプーシキンの友人。主人公アリョーシャは、のちのアレクセイ・トルストイ(『戦争と平和』のレフ・トルストイの又従兄弟)で『おおきなかぶ』が有名。鉛筆だかチョークだかで書いた絵が、博物画を思わせる美しさ。アリョーシャが、魔法の麻の種の力で、学問の天才のようになり、段々と驕慢になっていく。最後にこの麻の種に関する地下の王さまとの約束を破って、黒いめんどりのクロは罪人に、こびとの王国は全てを失って彼方の地に去っていく。破った時のリスクがあまりに大きいので、物語と分かっていてもハラハラドキドキして一気読み。クロとの別れのシーンには、涙をにじませずには読めない。

 7:日下三蔵の「偏愛する日本の異色作家短篇集20冊」のうちの1冊ということで、探していた本。表紙を見る限り、そのような情報がなければ、手にしなかったであろう。

 8:

 9:たのしい心の児童文学館シリーズの第4巻。サハラ砂漠に住むサハラギツネの生態を描いた作品。少年に引き取られるも、やがて自ら野生に帰っていく。絵がきれいで、文章とのレイアウトもある程度自由にされていて、編集のよい仕事を感じる。オリジナルはフランスで出版されたようだ。

 

今日買った本

■今日買った本。計108円。

 

a)ブックオフ徳島沖浜店にて。→ポイント5倍デーだった。

1・アントニー・ブラウン・作/絵、山下明生訳『すきですゴリラ』あかね書房 ¥108

 

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 今日がポイント5倍デーなのを朝気付いたので、折角だからと退勤後にa)へ行ってみたらなんとか1冊だけ買えた。

 1:1984年のケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。アンソニー・ブラウンという表記で覚えていたので、アントニーと表記してあったから違う作者かと思ったが、表紙のゴリラで一目瞭然、同一作者だと分かった。素晴らしく精緻な絵。お得意に遊び心もふんだんに盛り込んである。どこにどれだけのゴリラが登場しているか、コンセントの顔、表紙のシルエットも凝視すべき。それにしても、猿類をよく登場させる作家だが、何かわけがありそうだ。今度、SATA(Something about the Auther)で調べてみよう。

今日買った本

■今日買った本。計1483円。

 

a)ブックオフプラス鴨島店にて。→初入店。

1・永井荷風『地獄の花』岩波文庫 ¥200

2~4・吉野朔実『ぼくだけが知っている 1~3』小学館文庫 各¥95

5・石部虎二、須川恒・監修『かいつぶり』福音館書店 ¥200

6・今森光彦・文/写真『かみきりむし』福音館書店 ¥200

7・吉行瑞子、山本忠敬・絵『こうもり』福音館書店 ¥498

8・椋鳩十、石田武雄・絵『しょうたとこぎつね』学習研究社 ¥100

 

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 高松市周辺でうどん巡りツアーに混ぜてもらい、解散した後の帰路、未踏のa)へ寄った。漫画や絵本にもう少し欲しい本があったのだが、いくつかは見送ったものあり。

 1:1993年秋の復刊リクエスト版。たかだか本編106ページの作品。隙間時間を見つけてさっと読みたい。

 2~4:2巻で主人公の頼知(らいち)が、女装して尾行しているシーン、森博嗣がどこかで紹介していなかったか。要確認。これを読んで、森博嗣の特にVシリーズあたりは、少女漫画を小説化したような感じだなと、捉えることができた。少年心理はものすごくよく描けていると思う。胸がちりちりした。ただし大人の男性の描き方は、からっきし。どたばたがエスカレートする話が多いが、この手法はこち亀を連想させた。

 5:かいつぶりというと村上春樹の少なくとも初期の小説によく出てきた名詞で、最初はどういう生き物のことがさっぱり分からなかったが、いつしか鳥の名前だと知った。雛のほうが、縞模様がはっきりしているらしい。連続する瞬間を一枚の絵に描いたp.10やp.28の絵が素晴らしい。観察者であり絵描きの眼の鋭さを感じる。

 6:今住んでいる土地では、カミキリムシはみかんの木の天敵ということで、捕まえると一匹50円で役所で買い取ってくれる。この本の中でも、栗の木を食い破って倒してしまうということが書いてあった。表紙のタイトル文字にかみきりむしの触覚が重なっているが、触覚の方が上側にきている。おっという発見。また、髪切虫や紙切虫とも書くけれど、変換候補で知ったのだが、天牛とも書くようだ。

 7:洞窟関連本ということで長らく探していた絵本がようやく見つかった。乗り物絵本の作品が多い山本忠敬(やまもとただよし)氏だが、こういう生き物を描いた絵本も素晴らしい。白の使い方がクールである。キクガシラコウモリは鼻から超音波を出すが、ウサギコウモリは口から出すという違いは初めて知ることができて勉強になった。

 8:捕まえたこぎつねを家の前に鎖でつないでおいたら、親ぎつねがやってきてこぎつねに乳をあげたり鎖の繋がれた木杭を噛み切ろうとする。どこか教科書かで読んだことのある話。

今日買った本

■今日買った本。計2850円。

 

a)第13回天神さんでヒトハコ古本市にて。

1・『SOMA TIMES(創刊1号から10号までのセット)』 ¥500 horikinoko

2・関川夏央『豪雨の前兆』文春文庫 ¥100 yukarib yanagi

3・Charles Keeping『The Spider's Web』OXFORD ¥400 manoaa

4・久田恵『サーカス村裏通り』文春文庫 ¥300 sugosho sudakar

5・坂口安吾、高木彬光『樹のごときもの歩く』東京創元社 ¥800 yomusha

6・火野十成・再話、本間利依・絵『ぶすのつぼ』福音館書店 ¥100 harekum

7・『SとN』佐賀・長崎観光振興推進協議会 ¥0 suiren

8・加古里子『だるまちゃんのともだち だるまちゃん・りんごんちゃん』エツコ・ワールド ¥400 SUS

9・『本と本屋とわたしの話 13』 ¥250 ramda

 

b)ヨドニカ文庫にて。→本購入無し。

 

***

 

 ●書きかけ。

 1:

 2:

 3:リンク先は表紙画像が出てこない。

 4:サーカスの舞台裏に取材したノンフィクション。

 5:カバーの影絵や題字が藤城清治で、そこにピンときて購入。坂口安吾が連載で書いていたが未完のままとなっていた作品を、高木彬光が書き継いで完結させたもの。文庫では、『復員殺人事件』として角川文庫から出ている。という話を売り手のかたに教えていただいた。

 6:2013年1月1日発行のこどものとものペラペラ版。お寺で水飴を隠し持っていた和尚さんと、機転のきく小僧さんたちの日本の昔話。ぶすは、附子と書いて、狂言でもこの話があるようだ。

 7:

 8:すっかり福音館書店発行だと思っていたら、聞いたことのないエツコ・ワールド発行、販売が瑞雲舎という本であった。だるまちゃん"と"、ではなくて、中点になっているのは、その辺を意識してかもしれない。飯田市が舞台なのだが、ここが竹田人形座の本拠地だそうで、作中に竹田人形座を意識した人形劇もある。りんごん村のりんごは、むちゃくちゃな色や柄・形に富んでおり、加古さんの発想の自由さには驚かされる。お地蔵さんの頭部がりんごになっているのも見逃せないところ。エツコとは、宮腰悦子というかたのことらしい。調べてみると、人形劇や絵本の読み聞かせなどの活動を盛んにされていたかただった。2017年1月1日に亡くなられたそうだ。

 9:

今日買った本

■今日買った本。計0円。

 

a)徳島県立図書館にて。

1・飯原一夫『徳島県立図書館開館百周年記念画文集 図書館百年ものがたり』徳島県立図書館 ¥0

 

***

 

 買った本ではないが、1を、個人用として関係職員に配っているものとしていただいた。ざっと図書館百年の歴史をまとめておくと、1917年(大正6年)に光慶図書館が徳島城を含む現在でいう徳島中央公園内にできて、これが県立図書館の創立とされる。1945年7月4日(昭和20年)の徳島大空襲でこれが消失。終戦後の1949年(昭和24年)5月3日の憲法記念日に、光慶図書館跡地に県立図書館機能を含む憲法記念館が開館するも、翌1950年(昭和25年)3月13日に、失火によりまたも焼失。懲りずに、1953年(昭和28年)、同跡地に県立図書館が開館。1990年(平成2年)に、現在の八万町に移転して、今に至る。2度も焼失しているとは驚きであるが、よく建設や図書のための資金・予算を確保したものだと思う。飯原一夫氏の絵は、谷内六郎にやや似て、くっきりはっきりした色遣いの絵。黒の輪郭線を入れてあるのも特徴。

今日買った本

■今日買った本。計1350円。

 

a)POP UP LIBRARYにて。→初接触、無人のTAKE FREEの本棚がある、本もらわず。

 

b)イコトコLIBRARYにて。→初接触、1冊提供すれば1冊の本と交換できる無人の本棚がある、本もらわず。

 

c)愛媛堂書店にて。→初入店。

1・チャールズ・キーピング、渡辺茂男訳『めすのこやぎとおそろしいいぬ』ほるぷ出版 ¥300

2・エルンスト・ユンガー、今村孝訳『砂時計の書』講談社学術文庫 ¥300

 

d)RICO Sweets & Supplyにて。→初入店、喫茶利用、本購入無し。

 

e)東雲書店にて。→初入店。

3・大矢真一『日本科学史散歩 江戸期の科学者たち』中央公論社 ¥500 

 

f)浮雲書店にて。→初入店。

4・ジョン・スタインベック、中野好夫訳『ピピン四世三日天下』角川文庫 ¥250

 

***

 

 今日は帰宅日。宿を出て、3時ごろまで松山に滞在していた。まずは街中をぶらぶらしようと思って、アーケードを歩いていると、a)とb)を偶然発見。それぞれ企画者は同じところかも。アーケードを抜けて、その先にc)とd)とe)があることが分かっていたので、欲張って行ってみた。c)とe)は、しっかりした品揃えの老舗と言ってよさそうな古本屋。棚の本の密度があるので、見応えがある。d)は、f)の店の古本が売っているとの情報を得ていたお店で、私が買える本はなかったものの、とりあえず確認できて満足。f)の古本だけでなく、店内の黒板を見ると、BOOK WEDNESDAYとPETICA BOOKSという方の古本もあったようだ。お昼はここのカレーを食べた。最後が本命のf)の店で、昨日のイベントの初日にも出ていたとか。古い岩波文庫が店内各棚に挿してあったのが印象的。若い常連のお客さんがちらほら。

 1:いぬを恐れていためすのこやぎが、一年して成長して、いぬを圧倒する話。おそろしさは、いぬが登場してもしなくても画面全体から感じられる、そんな威圧的な色彩の絵なのだが、他に誰にも描けないだろうと思わせる独特の絵で、見応えあり。

 2:砂時計の本。なんとなく『蠟燭の炎』的な語りがありそうで興味が湧き購入。

 3:自然選書の一冊。著者は小学校の教員をされていたようだ(p.229)。和算天文学などの日本の科学者の人物を調べ紹介し、その顕彰碑やお墓等ゆかりの地を訪ねる内容。その探訪の記述が、著者の人柄がよく表れており面白い。気になった箇所をいくつかメモしておく。貝原益軒が数えで6歳のとき母が亡くなり、それから益軒の世話をしたのが、福岡の地行生まれらしい通称地行婆(じぎょうばば)だったそうな。地行の地名には私的な馴染みがあるので。もう一つ、千葉の佐原では、風月堂伊能忠敬にちなんだ、忠敬羊羹というものがあるとか。今もあるだろうか。科学者にちなんだ菓子は、他にもあるのだろうか。

 4:装画および挿絵は、関根義人。背のタイトル文字が太いタイプの角川文庫で、見たことのない文庫だったのので購入。薄いのでスタインベック作品初挑戦にちょうど良さそうだ。

今日買った本

■今日買った本。計150円。

 

a)シアターねこフェスタ2017ヒトハコ古本市にて。→初会場入り。

1・Pat Hutchins『TIDY TITCH』RED FOX ¥50

2・今井眞利子、多田多恵子・絵『ひかりをめざすのやまのつるしょくぶつ』福音館書店 ¥100 BOOKS ISHIKAWA

 

***

 

 a)のヒトハコ古本市は、2回目だそうだ。今年の開催は、昨日11/11と今日11/12の2日間で、今日のみ行くことができた。出店数は7箱ほど。観覧無料の劇だが見応えのある劇もやっていた。会場にはさまざまなチラシが置いてあったが、その中に「長田ルンバ」があって、懇意にしていた古本屋でよくもらって読んでいたので懐かしく思った。

 1:『きれいずきティッチ』の邦題で知られる作品。文庫サイズ。姉と兄の要らないおもちゃや雑貨をもらって、せっかくきれいに片付いていたティッチの部屋が、ごちゃごちゃになってしまう話。ティッチものは、これまで読んだことがなく、初めて読んだ。ティッチは勝手なイメージで女の子と思っていたが、実は男の子だったのにはびっくりした。

 2:2006年8月1日発行の月刊かがくのとものペラペラ版。サルトリイバラというつる植物があるのを初めて知った。

今日買った本

■今日買った本。計200円。

 

a)ナガヤ縁日懐かしタイムスリップ編にて。→初会場入り。

1・ドニ・ディドロ、本田喜代春・平岡昇訳『ラモーの甥』岩波文庫 ¥100 たつのこ

2・秋本治『平和への弾痕』集英社 ¥100 ワイルドサイド

 

***

 

 イレギュラーな休日出勤のために行けないと思っていたa)だったが、出勤時間が通常より早まったため、早上がりとなり、その結果ラスト1時間ほど遊びに行くことができた。思った以上に古本の出店者が多くて楽しめた。

 1:売っていたかたが言うには、作家の佐藤亜紀氏が何かで薦めていた本なのだそうだ。対話形式なので読みやすいかも。

 2:表題の作品は、秋本治がデビューする前に描いた作品だとか。ベトナム戦争に取材した作品。

今日買った本

■今日買った本。計2250円。

 

a)はりまや橋商店街ヒトハコ古本市にて。→初開催、初会場入り。

1・●『漂流』 ¥0 小松商店

2・龍胆寺雄『風ーに関するEpisode』奢㶚都館 ¥500 タブレ?

3・アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ、オーブレー・ビアズレー・挿絵、生田耕作訳『ビアズレーの墓 副題 支那風ダンディ』奢㶚都館 ¥200 タブレ?

 

b)はりまや橋商店街古本まつりにて。→初会場入り。

4・加古里子『かこさとしあそびの大星雲4 かがくのぼうけんあそび アトム化学の変身世界』農山漁村文化協会 ¥200

5・ハリス・ペティ、渡部洋子訳『りすがたねをおとした』ペンギン社 ¥250

6・ミラ・ギンズバーグ、ロジャー・デュボアザン・絵、新井有子訳『ねぇ、キティおしえてよ』ペンギン社 ¥250

7・アレクセイ・トルストイ・再話、エフゲーニ・TM・ラチョフ・絵、宮川やすえ訳『ちいさなお城』岩崎書店 ¥250

8・『おじいさんがかぶをうえました 月刊絵本「こどものとも」50年の歩み』福音館書店 ¥500

9・加古里子『いろいろおにあそび』福音館書店 ¥100

 

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 ●のところ書きかけ。

 今日は、休日出勤の予定だったが、前々日にその必要が急遽なくなったので、ありがたく古本活動に一日を充てた。何とか日帰り圏内で、初開催で気になっていたa)の初日へ。このイベントは明日もやっている。物量で勝負する出店者が多い印象。そんな中、2,3の本を出していた方は、人物のこれまでの人生が見えるような品揃えでとっても良かった。値付けが安かったので、終了間際までぶらぶらしてからそれでも残っていたら買おうと思って、結果買うことになった。

 1:原作吉村昭の映画パンフレット。これは一度DVDをレンタルするなりして観てみたいものだ。

 2:奢㶚都館の本で見たことのなかった本。龍胆寺氏の作品は未だに一作も読んだことがないので良い機会となりそう。

 3:白水Uブックスで読める作品ではあるが、憧れの奢㶚都館版ということで購入。2,3は同じサイズ。また、どちらもオリジナルについていたビニルカバーが剥がされていて、そこは残念。

 4:大宇宙と大惑星のシリーズは端本で持っているものもあるが、この大星雲シリーズを入手するのは初。情報量がみっちりあるので、読むのに相当な時間を有した。玉ねぎを煮たり炒めたりして出した甘さは、砂糖の50倍も甘いそうだ(同molでの比較か、同じ重さでの比較か分からないが)。巻末、化学のぼうけんの意味を説き、「化学はキケン」ではなく「無謀な人がキケン」だと諭している。

 5:積み上げ歌形式で進む話。りすが落とした種は、さくらんぼの種で、最後に男の子がさくらんぼのタルト(「スペンサーのさくらんぼタルト」という名前)を焼いて食べるのだが、そのレシピが載っている。最後にレシピを載せている絵本として、ルース=オーバックの『りんごまつりにいらっしゃい』を連想した。この手の本、他にもないかな。

 6:がちょうとにわとりが、どこが一番居心地がいいかを議論し、口論になって、いろいろな他の生き物に意見を聞きに行く。キティは、最後に登場する女の子だが、ずっと寝たままセリフ無しというのがニクい演出。それぞれ眠れる環境が最も居心地がいい場所なんだね。

 7:ラチョフは、絵を見てすぐに『マーシャとくま』の絵の人だと判別できた。また、この作品は滝平二郎の絵で出版されているので、本作と比べて読んで見たいところ。トルストイトルストイでも、このアレクセイ・トルストイは、『戦争と平和』のレフ・トルストイとは違う人物。親戚ではあるようだが。巻末解説を読むと、ラチョフは動物の絵を描くとき、必ず服を着せていたそう。ストーリィは、落ちていた空の壺をお城に見立てて、蚊、蝿、鼠、という風にどんどん住人が増えていく。前の住人を食べてしまいそうな次の入居希望者が現れるところにハラハラするのだけど、何の問題もなく同居していくのが面白い。最後にどう見ても入りきれない大きな熊が来て、壺を押しつぶしてしまい、みんなは散り散り、という話。

 8:巻末に蔵書印が押してあるので、この価格だったのだと思う。辞書的な使い方をするための本と思う。

 9:1999年8月1日発行の月刊かがくのとものペラペラ版。加古里子の未読作品ということで購入。おうち蔵書という印が押してあった。いろおに・つながりおに・しまおに、は遊んだことがあったと思う。くつとりおには、ちょっとルールが難しいが、面白そう。

今日買った本

■今日買った本。計540円。

 

a)ブックオフ藍住店にて。→初入店。

1・結城昌治『幻の殺意』角川文庫 ¥108

2・結城昌治『仲のいい死体』角川文庫 ¥108

3・結城昌治『魚たちと眠れ』角川文庫 ¥108

4・ハンス・ユルゲン・プレス、大社玲子訳『くろて団は名探偵』岩波少年文庫 ¥108

5・サムイル・マルシャーク、ウラジミル・レーベデフ・絵、内田莉莎子訳『しずかなおはなし』福音館書店 ¥108

 

***

 

 連れが行ってみたいというお店でランチをしようと出かけたところ、その店は不定期営業の店で今日は営業しておらず。それで、一度行ったことのあるうどん屋へ行ったあと、その近くにあった未踏のa)へ。コミック20%OFFセールをやっていたが、その恩恵には与れず。

 1~3:結城昌治のミステリを推す知人がいて、気になっていたところまとめて3冊見つかったので初めて購入してみた。カバーは永田力氏の仕事。クール。

 4:訳者の大社玲子氏は、岡崎英生氏と組んでつくった『ありがとうラベンダー』で知った方。全4話のうち、早速1話だけ読んでみたが、次々に現れる絵解きクイズが面白くて、これは大人でも夢中になれる作品。もともと佑学社から出ていた本らしい。2017/11/11読了。

 5:どこかのお店でこの作品をイメージして作ったクッキーを売っていたのを覚えている。今回購入の1974年9月30日23刷は、薄い作りになっているが、最新の版でもそうなのだろうか。この薄い作りは、もしかするとオリジナルがペラペラ製本だった名残なのかも、と。

今日買った本

■今日買った本。計3260円。

 

a)ブックオフ久世橋店にて。

1・秋野靱子・再話/絵『太陽と月になった兄弟』福音館書店 ¥300

2・五味太郎『みんながおしえてくれました』絵本館 ¥200

3・ロラン・ド・ブリュノフ、せなあいこ訳『ババールのミニえほん』評論社 ¥1560

 

b)桂ヴィレッジフェス2017ヒトハコ古本市にて。→初会場入り。

4・安藤美紀夫、たなかたかし・絵『ひをふくやまとあおいぬま』福音館書店 ¥100 ?

5・毎日新聞ことばんく編『字件ですよ! 校閲ウンチク話』毎日新聞社 ¥400 tsukue

6・長谷川哲雄『はなむぐり』福音館書店 ¥100

7・山根悦子、多田多恵子・監修『リュウノヒゲ ふゆにみつけたあおいたね』福音館書店 ¥100

8・広野多珂子『さんぽみちのオナモミ』福音館書店 ¥100

9・池田博明、秋山あゆ子・絵『ハエトリグモ』福音館書店 ¥100

10・吉谷昭憲『はぐろとんぼ』福音館書店 ¥100

11・菊池日出夫『みんなでしいたけづくり』福音館書店 ¥100

12・稲垣栄洋、いまきみち・絵『たねのさくせん』福音館書店 ¥100

 

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 ●書きかけ。b)は第3回目に相当。

 1:ボリビアインディオに伝わる昔話。晴れなくなった空に皆が困って、兄弟がそれを解決した結果、太陽と月になってしまう。天まで届く弓矢の連なりをつくるシーンが印象的。それにしても、この作者の秋野靱子(ゆきこ)氏だが、秋野亥左牟氏らと同じ家系なのだろうと思っているが、実際どういう関係なのだろう、と思って調べたら、秋野不矩・の子どもが息子5人、娘1人いて、癸巨矢(きくし)、亥左牟、子弦(みつる)、靱子、矩之(のりゆき)、等(ひとし)、という家系らしい。靭の字は、父親の名前から一字とったようだ。ということで、私はこれまで、秋野家が出した絵本で、弦、矩之、等以外の4人の仕事に触れていることになる。

 2:小学生低学年くらいの女の子が主人公で、さまざまな動物やら虫やらを先生として、やはりさまざまなことを教わり、学校には先生もいて、自分自身の性向も良いから、将来は明るい!といった大変ポジティブな内容の絵本。こういう自信をいつまでももって人生を駆け抜けたいものだ。

 3:●

 4:エゾジカがひょっこり登場するので、アイヌの民話だろうか。山は男性で沼は女性。対立と融和を、自然本来の時間的スケールをもって描く。抽象的な絵は、好みが分かれるだろう。

 5:2017/11/12読了。p.104で、私の集めている「逆さにできる漢字熟語」のことを「さかさま言葉」として採り上げているを発見して嬉しくなった。「逆転語」とも表現しており、逆転してもほぼ意味の同じ言葉と、意味の異なる言葉をそれぞれ、「逆転同義語」「逆転意義語」としている。

 6:2017年6月1日発行の月刊かがくのとも。挿し入れられている「かがくのとものとも」のおたより紹介コーナーで、8の作品が紹介されていたので、この作品を読んだ後、すぐに8を読んだ。花にもぐるから、はなむぐり。幼虫の時代には、地中を仰向けで進むというのは面白い。こういう性質を調べているという人間も面白い。

 7:2017年2月1日発行の月刊かがくのとも。狂気を感じるほど精緻な絵。6ページの少女の上着の質感といったら。白みを帯びたリュウノヒゲも恐ろしいほど紙面に再現されている。年が明けた頃に、青い実を実際に確認してみたい。

 8:2016年12月1日発行の月刊かがくのとも。精緻な絵の広野多珂子さん。オナモミの実の中には種が2つ入っていて、大きいものと小さいものがあり、大きいものから発芽する。勉強になる。作中、犬が出てくるのだけれど、その犬は、この作品を書いている間に亡くなったそうだ。

 9:2016年8月1日発行の月刊かがくのとも。この本を読むと家や野外でよく見かけるあの手のクモは、ハエトリグモの類だったのかと思う。ネコハエトリという種類、猫なのか蝿なのか鳥なのか、ぱっと聞いただけでは分からない名前で面白い。科学的な内容としては薄味だなと思ったら、まだ研究が進んでいないクモだそう。

 10:2014年6月1日発行の月刊かがくのとも。かがくのとものともを読むと、この絵本を作るための作者の努力がよく分かり、しっかり読まなければバチが当たりそう。ハグロトンボの交尾で雌雄の腹の形がハート形になるというのは、しっかり記憶されそうだ。

 11:2013年10月1日発行の月刊かがくのとも。自分でもしいたけのホダ木を買ってきて、栽培したことがある。忘れた頃に生えてくるのが面白い。雷の代わりにホダ木をとんとんと地面に叩きつけたりもしたが、本書にも書いてあってやっぱりそうだったかと確認ができた。

 12:2011年10月1日発行の月刊かがくのとも。いまきみち氏の絵では、特におばあさんがいい味を出していることが多いと思うのだが、今回折り込みの「かがくのとものとも」にご本人の顔写真があって、それを見るとなんだか納得されるものがあった。自然農法での畑の作業をされているそう。オナモミではなくメナモミという植物があるとは知らなかった。メナモミの実はのりのようなべたべたした液を出すとかで、やはりそれを利用して、人や動物に種を運んでもらうとのこと。

今日買った本

■今日買った本。計10779円。

 

a)ほんのわいちat十輪寺にて。→雨天のため、本と。前に会場を変更した。初会場入り。(4takeがディスプレイもっともよかった

1・かこさとし『かこさとし七色のおはなしえほん7 かいぞく・がいこつ・かいぶつじま』偕成社 ¥100

2・いまきみち『ヒコリはたけにいく』福音館書店 ¥100 ASOBI WORKS

3・土方久功・作/絵『ゆかいなさんぽ』福音館書店 ¥100 トキドキ書房

4・ヤマモトケイスケ『ケンタッキーのぼーけん外伝 〜月の神殿〜 Ⅱ』¥100

5・ヤマモトケイスケ『ケンタッキーのぼうけん その他短編』自転プレス ¥500 やまやのお店

 

b)ふらり堂にて。→初入店。

6・矢口高雄『トキ』笠倉漫画文庫 ¥250

7~9・白土三平『忍者武芸帳 5,6,8』小学館文庫 各¥150

10・森雅之『耳の散歩』朝日ソノラマ ¥300

11・ミヒャエル・エンデ、ロルフ・レティヒ・絵、川西芙沙/飯吉光夫訳『エンデのいたずらっ子の本』岩波書店 ¥400

 

c)ブックオフ2号神戸長田店にて。→初入店。

12・萩尾望都『バルバラ異界 2』小学館文庫 ¥108

13・エドウィン・チャールズ・タブ、佐治弓子訳『超能力惑星バーツ』創元推理文庫 ¥108

14・グレタ・ヤヌス、ロジャー・デュボアザン・絵、湯沢朱実訳『くまのテディちゃん』こぐま社 ¥108

15・瀬名恵子『めがねうさぎの小さな絵本1 めがねうさぎ』ポプラ社 ¥108

 

d)K文庫にて。7000

16・ラファエル・ケーベル、久保勉訳編『ケーベル博士随筆集』岩波文庫 ¥100

17・マーシャ・ブラウン、谷川俊太郎訳『マーシャ・ブラウンの写真絵本1 めであるく』佑学社 ¥1000

18・マーシャ・ブラウン、谷川俊太郎訳『マーシャ・ブラウンの写真絵本2 かたちをきく』佑学社 ¥1000

19・山本忠敬『くるくるまわる』福音館書店 ¥300

20・ジュディス・ボースト、エリック・ブレグバッド・絵、中村妙子訳『ぼくはねこのバーニーがだいすきだった』偕成社 ¥400

21・『幻想文学 第七号 特集 幻想児童文学』幻想文学会出版局 ¥400

22・オスカー・グリロ、間所ひさこ訳『ぞうのビンボ』学習研究社 ¥300

23・大石真、鈴木寿雄・絵『民話絵本 こわいこわいふるやのもり』すばる書房 ¥500

24・ジャン・ジュベール、アラン・ゴーチェ・絵、朝吹由紀子訳『日付のない夢』エイプリル・ミュージック ¥800

25・クラウス・ボーン、ヨゼフ・パレチェク・絵、いぐちゆりか訳『イグナツとちょうちょう』佑学社 ¥500

26・松居直、太田忠・絵『やまのきかんしゃ』福音館書店 ¥300

27・大友康夫、西村繁男・絵『くずのはやまのきつね』福音館書店 ¥300

28・イブ・スパング・オルセン・作/絵、木村由利子訳『ぬまばばさまのさけづくり』福音館書店 ¥600

29・矢崎節夫、北田卓史・絵『ぽっぽぉーよぎしゃ』至光社 ¥500

30・青瀬潤・マン画『コンシュートピアの公害絵本10 お医者さんのはなし』コンシュートピア創造群 ¥0

31・しみずゆりこ・絵と文『合成洗剤のえほん あぶくのおうさま』宇宙はてない社 ¥0

 

e)古本市場箕面店にて。→初入店。

32・石森章太郎『怪人同盟』秋田漫画文庫 ¥86

33・殿内真帆『ただのしろいふうとう』福音館書店 ¥34

34・まついのりこ『ぶたちゃんりんごちゃん』童心社 ¥34

35・田島征彦/吉村敬子・作『あつおのぼうけん』童心社 ¥33

36・ジョン・バーニンガム『ジョン・バーニンガムのabc』あかね書房 ¥86

37・ジョン・バーニンガム『ジョン・バーニンガムのはんたいことば』あかね書房 ¥86 訳者名無し

38・高橋宏幸・作/絵『そらにのぼったかさや』岩崎書店 ¥86

39・加古里子『ゆきのひ』福音館書店 ¥86

40・松野正子、山本忠敬・絵『らいおんごうがんばれ!』サンリード ¥86

41・西山登志雄、みねむらかつこ・絵『こじかのつよし』福音館書店 ¥86

42・新美南吉、杉田豊・絵『がちょうのたんじょうび』大日本図書 ¥86

43・鈴木雄雅・監修『新聞を読もう! 3 新聞博士になろう!』教育画劇 ¥86

44・山本和夫、武井武雄・絵『にしきのむら』フレーベル館 ¥86

45・グレゴワール・ソロタレフ・作/絵、末松氷海子訳『もうぜったいうさちゃんってよばないで』リブリオ出版 ¥86

 

***

 

 書きかけ。

 1:七色のおはなしえほんの7番目、青色に相当。いりえのくにの若者が、とある沖の小さい島のそばで漁をしていて、海賊たちに捕まる。海賊たちは、若者から、今度こがねのくにのおひめさまがいりえのくにを訪問するということを聞き出し、そのおひめさまを人質にして、こがねのくにに身代金を要求する。こがねのくには、海賊たちをだまして贋金を渡しつつ、海賊だけでなく、さらにいりえのくにまで奪おうとして戦争をしかける。すると、海の怪物が現れ、いりえのくにもこがねのくにも海賊たちも皆滅ぼしてしまう。後に残ったのは、かいぞくじまだの、がいこつじまだの、かいぶつじまだの呼ばれる小さい島だけ、という話。いりえのくにまで滅ぼされるのは、かわいそうな気がする。保育園の蔵書だった痕跡がある。

 2:2008年8月1日発行の月間予約絵本こどものとものペラペラ版。これも1と同じく某保育所の除籍本だった。刺繍絵の絵本で、制作に相当な時間がかかっていそう。男の子のヒコリが、お母さんに手伝ってもらって畑にマリーゴールドの種をまく。それが咲く頃、おじいさんが長い船旅から帰ってくる。おじいさんは、なぞなぞ好きで、本書の中で全部で3問くらい投げかけてくる。マリーゴールドが枯れかけ頃に花を摘んで、染物をする。シャツが黄色に染まるのだが、実際にこの絵本のそのところの黄色は、マリーゴールドから採った黄色を着色しているのかも。マリーゴールドは、よく減農薬や無農薬の農法において、害虫除けの効果があって、畑の隙間に植えるという話を聞くけれど、作者はそういう自然派の暮らしをしているようなので、この花が選ばれていることに納得できるものがある。

 3:1982年6月1日普及版第4刷発行のペラペラ版。山まで歌いながら散歩するぶた、あひる、とら、うさぎ、の一行と、村まで歌いながら降りていこうというしじゅうから、すずめ、おなが、の一行とが、道中出会って、それぞれの歌自慢から口論になって、みんな散り散りに逃げ出すという話。ぶたは、ぶたぶた歌い、しじゅうからは、つぴつぴちべちべ歌うなど、独特の擬音が面白いし、とらの頭骸骨が何だか戦隊モノの悪役みたいな形になっていたりして、実に愉快な作品に仕上がっている。

 4:

 5:

 6:笠倉漫画文庫を買うのはこれで3作品目。(おそらく東北の昭和30年代くらいの)農村が舞台。その頃日本中どこでもそうだったように、その村でも昔はトキが当たり前のようにいた。それが、今ではいなくなり、もう佐渡にしか残っていない。トキに迫り来る絶滅の危機と、娘を残して逝かねばならなくなりそうなトキを愛してやまない父と、それぞれ胸が締め付けられるような作品だった。鳥の羽根をお守りに枕元に忍ばせるシーンがあって、ちょうど同時に読んでいた民話に、同様に鳥の羽根のお守りの効果がありその持ち主が救われるシーンがあって、読書をしていて偶にあるこういうタイミングの妙を楽しめた。巻末のあとがきに、この作品の参考資料として、子どもの幼稚園での教材として配本される定期購読誌で『カメラかんさつ』という写真絵本の朱鷺についての部分を参考にしたとの文章がある。調べてみると、ぎんのすず編の、幼教出版から出ていたものらしいが、国立国会図書館ぐらいでしか、簡単に確認できるところはなさそうだ。気になる

 7~9:シリーズ収集中の漫画。

 10:

 11:

 12:シリーズ収集中の漫画。

 13:背の文字は創元推理文庫になっているが、もちろん「SF」のマーク付き。紙魚の手帖27号('86年の幕開けは百花繚乱)が挟まっていた。2024/3/E売却済。

 14:買ったものの、ずっとほっぽらかしてたので、7ヶ月後にまた同じ本を買ってしまっているのに気づいた。この本は行商用になるかな。

 15:

 16:リンク先は1991年の改版となっているが、実際入手したものは、昭和32年11月25日第22刷改版発行後の昭和40年1月20日第27刷発行のもの。ケーベル氏は哲学博士だそう。

 17:こまどりの巣に雛が一羽しかいないという問いだが、よくマザー・グースのうたで「誰がこまどりを殺したか」というフレーズが思い出されるけれど、いなくなった雛は残った写真に写る雛が巣から突き落としたのではないかという恐ろしいような答えがふっと浮かんでしまった。最後の一文、"みることでみえるものをじぶんのものに"する、というのが秀逸。みえることとみることは違う。目を、見ることに働かせないで生きていることに気づかせてくれた。

 18:原題は「LISTEN TO A SHAPE」。これを読むと、前作の17は、見ることで読み取れる情報や(例えば熱い冷たいなどの)感覚に重きを置いていたように思う。かたちをきくとは、見るものの形状や、視覚的な切り取り方に着目することのように思った。見るものを一旦形状に特化して抽象的に捉えて、別のものを連想する。これって〇〇みたい、というかたちを探す遊びも含む。遊びは、精神的な余裕がないとなかなかできないものだと思うが、余裕があっても、いつも同じものに囲まれていては、なかなか遊べないかもしれない。日々刻々と変化する自然のなかで遊ぶのが一番だろう。

 19:1994年5月1日発行の年少版こどものとも通巻206号のペラペラ版。山本忠敬氏ののりもの絵本でない絵本で、表紙からしてデザイン性が特長的。こま、竹とんぼ、などなどくるくるまわるものを順に紹介していく。最後に子どもがくるくる回って、目を回すのが、落ちといえば落ちで、読み聞かせたら、ここで笑ってくれるかもしれない。その最後のページなど、本を持って、紙面の平面上でくるくる回すと、何重にも描かれた同心円がくるくるして見えるようになり、視覚効果で遊ぶこともできる。

 20:飼い猫が死んで庭の木のそばに埋める。家族でお葬式をしたときに、猫のバーニーのいいところを10個いうはずが、9個しか思いつかなかった。最後にそのもう一つを思いつく。喪失感に寄り添う両親の振る舞いは実に丁寧で、見習いたいものがあり、物語として読んでも主人公の少年の気持ちをうまくたどれるようになっている。結局、文章が丁寧だということだろう。少し立ち止まりながら木や草や影がどういう風に描かれているか、よく目を向けてみれば、それは細かい仕事をしていて、文と絵の両作者の仕事が良い形で融合している。選択された小さな判型が、大切にしたい寂しさや思い出を体現しているようでもある。

 21:

 22:学研ワールドえほん。作者は、アルゼンチン生まれ、出版当時の昭和55年頃でイギリス在住だそう。動物園のぞうのビンボが、檻の戸が開いていたので外へ出てみたところ、ぞうが逃げ出したということで町中のニュースとなるが、町の大人は新聞に目を奪われてばかりで、顔を上げないので、ビンボに気づかない。今だと、スマホばかり見ている絵に置き換え可能かも。そんなビンボに、ある男の子が気づいて、ビンボの正体がばれないようにうまく変装させて、2日ほど一緒に楽しく過ごすが、3日目にビンボは町の人を安心させようと自ら動物園に戻って、元どおり良かったね、という話。ありのままの世の中をまずはちゃんと見よう、ちゃんと見ているのは子どもばかりではないのか、といったメッセージを感じさせた。

 23:

 24:CBSソニーが企画制作しているレーベル? artbackの1冊。北見隆風の絵の、シュールで静謐な絵に見惚れる。次々に変身していく夢の話。何に変身しても人間にその生をおびやかされる(最後のほうで変身した水だけは例外的に人間の関与が考えにくいが)という意味深長な責め苦が、読み手の恐怖感を増長する。最後には元の男の子になることを選ぶが、そのことも、やられる前にやれ、のやる側に回るのかという疑念を湧き上がらせ、人間であることの罪悪にもやもやとさせられる。そんな悪夢的な読み心地を中途覚醒した夜半に味わった。

 25:自転車曲芸乗りのイグナツが、蝶狂いの町の金持ちが見つけた蝶を見事に捕まえて、そのお礼として、イグナツに曲芸を教えてもらいたがっている子どもたちに自転車を買ってもらい、金持ちの家でサーカス団を結成する話。イグナツの派手な縦縞シャツと、金持ちの縦縞のズボンの柄が、似ていて、似た者同士だからうまがあったのかな、と。濃密でカラフルで温かみのある平和を感じさせる絵。

 26:雪の日の山越えに、急行列車の蒸気機関車の前に、小さな蒸気機関車が連結されて、何とか山越えをする話。2台の蒸気機関車を連結することによって、馬力を高めたということらしいと解釈したが、少なからずひとえに小さい蒸気機関車のみが頑張って山越えを成したような印象を持たれそう。

 27:自然の巡り合わせで何年も米が十分にとれない貧しい村、きつねの嫁入りがある年は豊作になるという言い伝えがあって、それを主人公的な2人の少年が不意に見かけることとなる。無事豊作となってハッピーエンドとなるけれど、少年らの言い分にかまけることなく、常と変わらぬ田仕事に精を出す実直そのものの村人たちの描写に心打たれる。

 28:加古川にあった中学校の学校図書館の除籍本(押印があったが、それ以外の装備痕無し)。デンマークの作家なので、デンマークにも沼がたくさんあるのだろう。沼地に発生するモヤを見ると、「ぬまばばさまがさけをつくっている」と説明するそうだ。さけづくりには、自然のあれこれからできたよりぬきの材料が必要。それをどう調理するか、手伝いをするぬまこぞうやぬまむすめとは何か、事細かに説明したお話なので、全部覚えたら、ちょっと自慢できるくらいの情報量がある。酒を入れる樽作りで、ぬまこぞうをハンマー代わりに使うという乱暴なやりかたが一番の笑いどころ。

 29:

 30:

 31:1980年6月刊。合成洗剤がいかに危ないかと説く絵本。代わりに石鹸を使うことを推奨している。ぱっと見、かわいらしい絵物語なのだが、各ページの下部に合成洗剤の悪影響が詳細に解説してあって、その内容や文章の恐ろしさの伝え様そのものがゾッとするようなものを孕んでいる。

 32:装いを変えて何度か出ている作品みたい。表紙イラストが怪人?のおでこのドアップで、これがなかなか恐ろし気な雰囲気を醸し出しており良い感じなのだが、このカバーイラストは林恭三というかたの絵。解説は藤子不二雄。2018/12/16読了。怪人化してしまった3人の中学生だか高校生だかの少年たちの活躍劇。1話目のオープニングのギャグがものすごく冴えていて、カバー袖の"異色SFギャグ"の言にぴったりはまっているが、その後はギャグはやや勢いを減じ、シリアスな悪との戦いが続くようになる。もっと続きが読みたいけれど、サイボーグ009ほどキャラクター数も少ないので、話を作り続けられなくなってしまったのだろうか、ちょっと物足りない話数で終わってしまう。

 33:2018/9/17の敬老の日に読んだのだが、おばあちゃんへの感謝の絵手紙を入れたただのしろいふうとうの話だったので、偶然にも敬老の日にぴったりだった。郵便物の形状は意外と自由がきくんだよなあ。封をするシールを口に見立てて、ちょっと上側に両目を描いた封筒を送るの、チャンスがあったらやってみよう。

 34:幼いぶたちゃんと、小さいけれども年上だか世話役的なポジションのりんごちゃん。朝起きてから、寝るまでの生活を、わかりやすく一冊にまとめたもの。りんごちゃんが「おやおや」とか「あーっ!」というページで、なぜそのセリフが出てくるのか、絵を読み解けるようになるのは、4歳か5歳くらいからだろうか。痕跡本で、パジャマに、ぱじゃまとふりがなの書き込みがしてあったりした。

 35:あとがきによると、1980年4月に京都市教育委員会が「任命制主任制度」を制度化してのに反対する団体(主任手当を京都の子どもと教育に生かす会)が、賛同者の主任手当を基金として、国際障害者年を記念して1981年度に作ることを決めた障害児を主人公にした絵本だということだ。舞台は、京都府日本海側の海辺の町と島。養護学校で車椅子を使い寄宿舎生活をするあつおが主人公。あつおは海の向こうに見える犬島に言わば密航して、なみたくんと友達になる。招待された秘密基地でなみたくんが滑落?したのを、あつおが必死で救助を求めていく。p.9の絵に本の背が見えるので解読したのだが、田島征彦の『祇園祭』、同『じごくのそうべえ』『しばてん』、吉村敬子・作、佐々木麻こ・絵『ゆめのおはなしきいてェなあ』、吉村敬子・文、松下香住・絵『わたしいややねん』である。吉村敬子さんも、脳性小児麻痺を患いながら童話創作をした方とのこと。

 36:全4巻のあそんでまなぼうシリーズの唯一の未所有巻。これで全4巻揃った。

 37:入手済なのに買ってしまった巻。

 38:ひでりの村を救う傘屋の男の話。雨を降らせてもらうよう、かみなりどんに掛け合いにいこうということで、傘屋が傘を開いて風に乗って雲の上へ行く。それを上から見ていた、かみなりのかしらは、開いた傘が花に見えていて欲しくなった。傘屋は水を与えたら花が開くと言って、水を掛けさせた。かみなりのかしらは、たくさんのかみなりどんの仲間を呼んで、それぞれ傘に水を掛けるように言って、たくさんの花をもらって大満足。傘屋も雨を降らせることができて、村をひでりから救うことができた。という話。とにかく傘の柄を始め、素晴らしくほんわかした可愛らしい絵には、文句のつけようがない。著者は、岩崎書店の初代編集長とのこと。

 39:上越高田辺りが、物語の舞台のモデルだろうか。雪国の雪の季節の生活を活写した絵本。前半は、雪遊びの楽しさをアピール。登場人物の、誰が絵の中のどの子にあたるのか、よく読んでよく絵を見ると判別できるようになっているのは、さすがかこさとし作品らしいなあと思う。後半は、雪の悪い面というか、生活上の大変さを示していく。屋根の雪下ろしや、停電や線路のラッセルなど、生活や産業を成り立たせていくために、雪と格闘しなければならない厳しい冬である。

 40:幼稚園バスのらいおんごうの話。園長先生によるのろのろ運転で園児たちにバカにされていたけれど、とある活躍で見直される。やっぱり安全は何よりも優先する、ということか。らいおんごう、尻尾付きというのが良い。

 41:月刊予約絵本《こどものとも》291号のペラペラ版。特製版は出ていない作品みたい。まちはずれに新しく動物園をつくることになり、連れられてきた鹿の群のなかにいたのが、生まれたばかりで弱っていたこじかのつよし。職員の介護により元気を取り戻すが、必要以上に人に慣れてしまい群に戻れなくなる。なんやかんやでようやく群に戻るまでを描く。近所にこんなささやかな動物園があると良いがなあ。

 42:新美南吉童話選集。

 43:新聞のトリビア満載の絵本。定価3300円+税もする。木版一枚で作られていた江戸時代のかわら版は、配る人が声に出して読みながら売り歩いていたので、「読売」と呼ばれていたそうだ。読売新聞の名で今もその言葉が残っている。また、新聞に版があるのも知らなかった。東京で印刷する新聞だと、静岡や北関東向けの版が若くて、次に南関東の大部分、そして東京都区部・横浜・川崎中心地なのが、より更新された版になっているそうだ。新聞の左上の隅に版の数字が書いてあることが多いそうなので今度チェックしてみようと思う。必要な活字を集めてくることを「活字を拾う」ということも知ることができる。ちょうど裏で『かわりだね』という伝記小説を読んでいるのだが、明治大正の頃などは、外国語の活字を拾うのが嫌われて、逆にそこを頑張って職人として認められる話などが出ていた。今住んでいる県が、県紙の普及率が全国で一番高い(同率の県として福井県がある)というのには驚いた。

 44:裏見返しに記名か何かの黒塗り跡があるが、嬉しい1冊。中国民間故事選より、とあり、中国のメルヘン「一幅僮錦(いっぷくどうきん)」を絵本にしたものだそうだ。3人息子を持つ母親が錦を織るのが上手で、母親が織った錦がどうやらとある仙女の技癢を刺激したらしく、その錦が風に乗って仙女のところまでいってしまう。それを追いかけて、何とか仙女の住処に達した三男坊が、錦を取り返す話。村に帰って、巻いて持って帰った錦をひらくと、その絵柄の通り、村は立派な町に様変わりしたという話。特に奥付や見返しの図案に、武井武雄らしさがほとばしる。

 45:子どもなので小さくておとなしくてかわいいと思われて「うさちゃん」と呼ばれるジャンが、不良になる話なのだが、何と大胆にも強盗未遂事件を起こして、逮捕され、さらに脱獄して、ほら穴に潜伏するまでの話。