2006-03-22 人形の家 読んだ本 【人形の家】イプセン 原千代海訳 岩波文庫 ★★★★ 2006.3.9 洞察力不足もあるが、クライマックスでの真のテーマが突然に、かつシリアスに浮かび上がる場面に胸をど突かれる思い。一、二幕の前振りで、何かが爆発しそうな緊張感の高まりが、何でもなく処理されてしまって、でも裏側では粛々とテーマの陽刻がなされていたという……。日常に潜むはっとするテーマに気付かされてくれる、これぞまさに戯曲の雄。 *** もう一つの「人形の家」。