yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

人形の家

【人形の家】イプセン 原千代海訳 岩波文庫 ★★★★ 2006.3.9

 

 洞察力不足もあるが、クライマックスでの真のテーマが突然に、かつシリアスに浮かび上がる場面に胸をど突かれる思い。一、二幕の前振りで、何かが爆発しそうな緊張感の高まりが、何でもなく処理されてしまって、でも裏側では粛々とテーマの陽刻がなされていたという……。日常に潜むはっとするテーマに気付かされてくれる、これぞまさに戯曲の雄。

 

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 もう一つの「人形の家」。