■今日買った本。計430円。
a)金澤21世紀書房にて。→初入店。
1・雄鶏社編集部編『日曜日の遊び方 はじめてのチーズづくり』雄鶏社 ¥330
2・ドストエフスキー、小沼文彦訳『白夜』角川文庫 ¥34
3・山口瞳『酒呑みの自己弁護』新潮文庫 ¥33
4・『WHISKY BOOK』サントリー ¥33
b)うつのみや小立野店にて。→初入店。本購入無し。
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帰省復路で帰宅まで若干時間に余裕が出てきたので、一軒くらい行ったことのない店に行こうと思ってa)へ。
1は、私がチーズが好きなので集めているチーズの本。チーズづくりについて実用的な情報が載っているのが良い。
2は石岡瑛子によるカバーデザイン。角川クラシックスのもの。2020/12/1読了。孤独で夢想家な青年が、恋煩いで神経が亢奮している若い女性と出会う。いい人ぶりを発揮する青年だが、貴重な話し相手であり理解者であるように思われたその女性が、あわよくば自分のものにならないかというエゴもあって、青年も青年で女性に恋し始め、抑制した態度や言葉に綻びが出てくる。引っ込み思案で夢想家で、実際家では到底なかった(今もそうかも?)私と青年のとる行動や心理に重なり合うところが大いにあり、ありそうな恋愛ものであるけれども、どきどきしならが読めた。振られるシーンでは、女性が意中の男性の方へ行って、一度青年のところまで戻ってきてすぐにまた向こうへ行ってしまう、というのが実に残酷な演出で、顔をしかめてしまったほど読んでいて辛かった。それでも克己心もって、その翌朝には再起する青年は、次の恋愛ではもっと素直な振る舞いであったり、冷静さであったりを貫き通すことができるだろうか。私は、自らの「いい人」振りに散々苦しめられてきたので、青年もまだしばらくはそうなりそうに思えてしまうほうだ。
2,3,4は三冊まとめて¥100のコーナーより選んだもの。4は非売品で、ウイスキーづくりに関わる社員のインタビューが載っているところに価値があると思って選んだ本。3は、少々数合わせのために選んだ感の否めない本ではある。
b)は、新刊書店なのだが、若干古本コーナーがあるというので行ってみた。棚三つか四つ分の古本コーナーがあることが確認できた。