yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1056円。

 

a)梅田蔦屋書店にて。→初入店。

1・日下部四郎太『信仰物理 異國行脚』大日本雄辯会 ¥756 古ツア

 

b)もっきりやにて。→本購入無し。

 

c)汎書店にて。→初入店。

2・東君平『にゃんこおじさんおもしろばなし タヌキのてちょう』サンリオ ¥300

 

d)永井古書店にて。→本購入無し。

 

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 諸事情により帰省することになった。大阪で乗り換えの時間があったので、まずは古書市をやっていたa)へ。ジグソーハウスの古本販売が目当てであったが、そこからは買えず。思いがけず古ツア氏の古書販売があったのと、上質の絵本の古本コーナーがあった。見たことない量の佑学社の絵本がたくさんあって、店員に尋ねると、この店舗の在庫であって、ここの古書担当がどうやらすごいらしい。c)は、b),d)に挟まれて3店舗連続する未踏の古書店。ようやく叶った初入店で、何も買えないかと諦めかけていたら、店向かいの棚の中から、いい本が1冊見つかった。この後に水の都の古本展最終日に行きたかったが時間切れ。

 1:某寺院の蔵書として閲覧する機会があり、個人所有したくて探していた本。大正13年10月20日印刷、同月30日発行の本で、実際に買ったのは大正14年5月20日の第21刷のもの。箱や本体、見返しの絵がのらくろっぽい雰囲気を感じさせるモダンな柄があしらわれていて、そこに大変惹かれる。早速読み始めたが文章も現代的で、ルビも充実していることからすらすら読み進められる。仙台人らしき大馬鹿三太郎と骨折五九郎が、横浜→南洋→米西海岸~東海岸→仏→ベルギーやら北欧・北極圏を、土地の風俗や宗教についてあれこれ科学的に(これがおそらく信仰物理學的に、ということ)批評しながら行脚する話。口達者で小心者の主人公の二人。会話体で進むので読みやすいが、ユーモアはその名前を超えないなと思う。遺稿のため、帰国まで書かれずに終わる。装画や扉絵がモダンで、絵を描いたかたの名前を知りたい。ちなみに、ここで買われたものが巡り巡って私のものになったようだ。←よく読んだら姉妹編の『二人行脚』のほうだったので取り消し線を入れておく。

 2:にゃんこおじさんおもしろばなしの未所有本。ほのぼのした話でいっぱい。