yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計6255円。

 

a)第12回くれブックストリート2019ヒトハコ古本市にて。→初会場入り。

1・安野光雅『スイスの谷』朝日新聞社 ¥500 小さな絵本

2・小堺吉光『広島の歌』安芸書店 ¥400 辛酉

3・山上たつひこ『喜劇新思想大系』秋田書店 ¥200 ぺろ

4・松山善三・原作、ながやす巧・劇画『青春マイウェイ劇画 ぶらりぶらぶら物語』潮出版社 ¥200 ぺろ

5・藤山鷲太郎『名探偵茶本義助』講談社 ¥400 ぺろ

6・三原佐知子・作、なかのひろたか・絵『ひとりぼっちのりんごのき』福音館書店 ¥400 ホリデイ

7・さとうわきこ・文、瀬川康男・絵『なんだかんだ』福音館書店 ¥200 ホリデイ

8・峰村勝子・作/絵『しんりんてつどう』福音館書店 ¥100 ホリデイ

9・いまきみち・作『しりとりしりとりあきのまき』福音館書店 ¥100 ホリデイ

10・金尾恵子・作『のはらのこねこ』福音館書店 ¥100 ホリデイ

 

b)弐拾dBにて。→初入店。

11・木島始・文、朝倉摂・絵『うりこひめとあまんじゃく』岩崎書店 ¥300

12・世田谷ピンポンズ『喫茶品品』P-VINE RECORDS ¥2750

 

c)ヤフオクにて。

13・中沢和子・文、長縄栄子・絵『あな』福音館書店 ¥285

14・『ヤングコミック 1970年6月24日号』少年画報社 ¥320

 

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 特に縛られるような用事もなかったので、若干強行軍ではあったが、a)へ初めて行ってみることにした。日帰りで片道300kmの距離で、実際に行った感じでは、これが日帰りの限界距離かと思われる。アーケードの下で、快適な会場。実行委員は、お店を構えているかたが多いようだ。b)は、帰りに寄ったもの。何か買えそうで何とか1冊買い、もしかしたらあるかもと思っていた世田谷ピンポンズのCDを見つけ購入。帰りの車の中でひたすら聴きまくった。さらに未踏の古本屋を攻めてみたかったが、さすがに余力なし。c)は、数日前に受け取ったもの。

 1:シリーズ収集中の画文集。

 2:正方形の版型が良い詩集。

 3:カバーイラストが藤本蒼という理由でシリーズ収集中の漫画。全巻揃っていないが、読み始めた。卑猥でしょーもない感じだけど、読めば読ませる勢いはすごい。「蒟蒻の花」で若尾志麻という岩下志麻風のキャラクターが初登場。姓の若尾は、調べてみると若尾文子が元ネタみたい。

 4:ヒロインを高峰秀子で映画化しているそうだ。自称自由業の旅暮らしの男が主人公。捨てられた子どもの兄妹を連れて、九州から東京までの旅。最後は、大して登場してこないヒロインと結婚することになるというヘンな話だった。

 5:明治時代?を舞台にした探偵漫画。レトロな雰囲気にぐっときて買ったのだが、表紙や目次、カバー袖に切り抜くと使える特製しおりという遊び、製作中の著者の様子を紹介した絵など、本篇以外のところが抜群なのだけど、内容的には物足りない感じ。

 6:1980年4月1日発行の月刊予約絵本《こどものとも》289号のペラペラ版。りんごの本ということで購入。なかのひろたか氏の絵の描き方はいろいろあるが、そのなかでも本作品は私の好きなふちどりされて図案化されたようなほのぼのした絵になっているのが嬉しい。りんごの木のひとりぼっちさが物語の終わるぎりぎりまで続くので、読んでいてつらいが、最後の最後でなんとか希望がみえて心が救われた。「こどものとも 人気作家のかくれた名作全10冊」という限定復刊企画で、ハードカバー版が一度だけ出たようだ。

 7:1994年6月1日発行の月刊予約絵本「年少版・こどものとも」通巻207号のペラペラ版。記名印有。この本は、特製版も出ているみたい。かめがねこのしっぽをかんで、驚いたねこがいぬのしっぽをかんで、という風につながっていく。ひどいけれど動物たちの悲鳴の音が面白い。ダイナミックな内容になっているのは、さとうわきこさんによる文だからか。瀬川さん単独作品だともう少しスタティックな話が多いような気がするので。やまこえたにこえ、のシーンが素晴らしいのと、そもそもかめがねこのしっぽをなぜかんだかという理由がいい。傑作絵本と思う。

 8:この本は、特製版をもっているのに、買うときに忘れていてついペラペラ版を買ってしまったもの。森林鉄道は、朝夕は学生の通学の足になり、日中は山と町を木材や生活雑貨の運搬を担う、働き者の鉄道。時には救急車代わりにもなる。石炭ではなく木材を燃料にしているというこのような列車は、まだ現役でどこかで稼働しているだろうか。

 9:1993年11月1日発行の月刊予約絵本「年少版・こどものとも」通巻200号のペラペラ版。記名有。秋山を登りながらのしりとり。次に来る言葉を予想しながら読むわけだが、ページをめくる前のページに、次に使われる言葉が指すものが出ているのにもかかわらず、当てられないと悔しくなる。けれど、ミステリのトリックにまんまとひっかかるような快感もそこにはある。秋の巻だからといって、秋にちなむ言葉ばかり出てくるわけではないところに、しばしば予想を外す原因がある。未入手巻が手に入ったら、そのことに気をつけてまた言葉を予想しながら楽しく読もう。

 10:1995年12月1日発行の月刊予約絵本「年少版・こどものとも」通巻225号のペラペラ版。記名有。この本は、特製版が出ていないようだ。こねこは目に飛び込んでくる生き物に次々に興味を惹かれて、それらを追いかけ回す。人の子そっくり。なんてことはない絵本だけど、猫の躍動的な姿態の描写、毛並みや草の質感表現など、金尾恵子氏の画力にはやはり感心させられる。

 11:

 12:CDアルバムだが、これを買ったら、おまけの冊子が付いてきた。

 13:1975年7月1日発行の月刊予約・科学絵本「かがくのとも」通巻76号のペラペラ版。表紙は小鳥が巣箱の穴に留まっている絵になっていて、きつつきの話かな、なんて思ってしまうが、針の穴、ボタンの穴、ベルトの穴など、生活空間にあるさまざまな穴について気づかせるような内容になっている。出てくる家が今見るとボロ屋に見えて、ちょっとおかしい。

 14:上村一夫「くノ一異聞」vol.12(遠魂歌)を収録。他に、宮谷一彦の読み切り「夜霧の標的者」がどうやら単行本未収録作品で、読み応えがあり。"たとえどんな卑劣な方法をとってもただ生きのびることだけが 結局もはや信ずることのできない国家というものに対する報復になるのではないだろうか……と……"なんていう言葉、しびれる。