2005-10-12 脳男 読んだ本 【脳男】首藤瓜於 講談社文庫 ★★★★ 2005.10.9 第46回江戸川乱歩賞受賞作 なんとか男という言葉に多少思うところがあるので、読んでみた一冊。 脳男という稀代の犯罪者との死闘を描く作品かと想像していたら、彼は実はヒーローであった。感覚から脳波まで自律制御する脳男が、起爆スイッチであるワイヤーを潜り抜けて人質を助けるシーンの描写が素晴らしかった。器械的でパントマイムみたいな動きが目に見えるよう。アクション小説として秀逸。 名字に凝り過ぎかも。鈴木一郎のみを映えさせるためか。