yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計8250円。

 

a)第1回うだつのあがる古本市にて。→初開催、初会場入り。

1・山岸涼子『タイムスリップ 自選作品集』文春文庫ビジュアル版 ¥200 doron

2・勝田文、P・G・ウッドハウス・原作、森村たまき訳『ジーヴス英国紳士録 プリーズ、ジーヴスシリーズ』白泉社 ¥200 かめのぞき

3・新海誠・原作、窪田航・漫画『天気の子 1』講談社 ¥50 mino

4・西加奈子『夜が明ける』新潮社 ¥500 かえるポスト

5・後藤正治『天人 深代惇郎と新聞の時代』講談社 ¥500 机

6・さとうわきこ・作/絵『ちょっといれて』偕成社 ¥300 36books

7・ミスミアヤカ『記憶図書館』 ¥500

 

b)Phil booksにて。

8・古在由秀『天文学者のノート』文藝春秋 ¥500

9・『NEUTRAL COLORS ISSUE 2 2021 SPRING』NEUTRAL COLORS ¥2750

10・『NEUTRAL COLORS ISSUE 3 2022 SPRING』NEUTRAL COLORS ¥2750 

 

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 建築設計事務所などを含む、みんなの複合文化市庭「うだつ上がる」という会場で、a)が初開催された。この県では珍しい素人系の古本市。建物内には、お客さんがあふれかえって、大変な盛況だった。b)は、a)の会場にて普段から古書販売をしているお店。Philとは、フィルハーモニーのフィルの意味で付けられたそう。図らずも店主さんにお会いできて、直接確認できた。

 1:SF含めた怪異譚の短篇漫画集。最後の一篇「タイム・スリップ」が、作者の体験した実話とそれに類似した他人の体験を聞く経験がだんだん作者の元に集まってくる、その経緯を記した作品で、怪異が怪異を呼び、その怪異自身が存在を主張し、勢力のますますの拡大に成功しているように感じられで怖かった。この作品を読んだ私の元にも忍び寄ってくるのではないかというような怖さもある。

 2:ジーヴスが漫画化されたことは、どこかで見聞きした記憶があったが、そのまま失念していたところ、今回発見して思い出した。思わず購入したが、原作を読んでから漫画を読みたい、と思っていたことも忘れていたのだった。とはいえ、ぱっと読んでみたら、どこか原作既読感のある物語。言葉が多く、饒舌な漫画だけど、一冊一気に読める軽快さ。p.92にEdger WalleceのMystery小説だかThriller小説の本が出てくる。各篇後についている森村たまき氏のコラムで、ウッドハウスのことや古き良き時代のイギリスやアメリカのことを知ることができて、勉強になる。作者は「しゃべれどもしゃべれども」も漫画化していて、原作をかつて読んだが、すっかり物語を忘れているので、漫画で復習がてら読んでみたいところ。

 3:

 4:2023/1/23読了。はきはきとして、率直に正義を貫く森の新しさや、背筋の伸びた生き方をする遠峰がいなければ、重苦しい小説だった。どちらも若い女性というところが、反対に男性社会の閉塞感も照らしているようでもあり。"俺"の仕事への異常なまでののめり込み。過労を常態とする職場の視野狭窄に、ハラスメントの横行。これを読んでいた頃、職場での私は、攻撃的でいうことをてんできかない部下からのパワーハラスメントに苦しめられていたのと、また過去に過労で精神を追い詰めた経験から、その描写は本物の迫力があった。今の日本の真っ黒な夜と、そんな日本で必死に生活している人々、身動きできなくなっている人々のことを突きつけられる小説。ところで、コマからはみ出していて顔が見えなくなっている、という大男の漫画表現についての記述が出てくるのだが、この作品を読んだ後数日して、Web上でたまたま横山光輝三国志』の中にその実例を見ることができてびっくりした。

 5:2014年刊の単行本。2018年に文庫化もしているようだ。

 6:1987年刊の改訂版。

 7:A5サイズで、短歌と詩を収録。印刷は、ちょ古っ都製本工房

 8:著者名は、こざいよしひで。帯を見ると、研究自叙伝シリーズ、と書いてあるが、そんなシリーズあったのか。

 9:特集は「子どもが初めて学校に入る朝のこと」。

 10:特集は「大人になって見る行きたい学校の夢」。