yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計13312円。

 

a)第16回天神さんでヒトハコ古本市にて。

1・木村えいじ『マダラ 闘犬無頼控』講談社 ¥200 morimoto

2・飯森広一『クロ北へ走れ!』集英社 ¥100 morimoto

3・飯森広一『ああ北極の犬たちよ 動物漫画シリーズ傑作選1』集英社 ¥100 morimoto

4・飯森広一『天塩の人食い 動物漫画シリーズ傑作選3』集英社 ¥100 morimoto

5・村野守美『秘薬淫楽』東京三世社 ¥500 morimoto

6~8・矢口高雄『おらが村 第1~3集』双葉社 ¥1500 morimoto

9・『COM 1971年4月号』虫プロ商事株式会社 ¥200 manoaa

10・岡本雄司・作『でんしゃにのったよ』福音館書店 ¥700 yurune

11・白土三平/石森章太郎/桑田次郎/小沢さとる/古城武司/松本あきら/堀江卓/一峰大二/藤子不二雄/横山光輝『忍法十番勝負』秋田書店 ¥150 羊夢

12・堀道広『耳かき仕事人サミュエル』青林工藝舎 ¥200 羊夢

13・灰谷健次郎ほか編、長新太・絵『たいようのおなら』サンリード ¥700 sus

14・山本善行/清水裕也『漱石全集を買った日 古書店主とお客さんによる古本入門』夏葉社 ¥1404 ramda

15・宮崎駿・原作、下村家惠子・作『飛行石の謎』徳間書店 ¥400 ramda

16・妻有の婦人教育を考える集団・編『豪雪と過疎と 新潟県十日町周辺の主婦の生活記録』未来社 ¥100 yamaza

17・ながたはるみ『植物あそび』福音館書店 ¥600 fumi

18・机屋『机の人 まいにち机2019年1~3月』 ¥400 tukuke

 

b)hontoにて。

19・加古里子・文/絵『でんとうがつくまで』福音館書店 ¥924

20・加古里子・作『ごむのじっけん』福音館書店 ¥924

21・加古里子・文/絵『だんめんず』福音館書店 ¥925

22・加古里子・作『いろいろおにあそび』福音館書店 ¥925

23・加古里子『わたしもいれて! ふたりであそぼ、みんなであそぼ』福音館書店 ¥925

24・加古里子『たこ』福音館書店 ¥925

 

c)ヤフオクにて。

25・三浦園子・作『おばけのくねりとおばけのねねり』福武書店 ¥410

 

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 前回遂に行けない回をつくってしまったa)だが、今回は行けた。通販で買ったb),c)は、実際には、a)に前後して届いたもの。

 1:土佐闘犬の話。一種の貴種流離譚で、黒駒号との因縁と対決にだけに集中した話だと良かったなあと思う。闘犬ブラックホールという章は、そのアホくささを楽しめるけれども、やっぱり本筋からすると不要と思う。

 2:3,4のシリーズと紛らわしいのだが、これは「動物シリーズ」の第3巻となっている。犬の帰巣本能や、ともすれば危険を伴う象の飼育、オスの犬が子猫を育てる実話、日本初の盲導犬誕生秘話、と4つの動物を中心に据えた短篇集。絵は、可愛らしいが、どれも胸を打つ話ばかり。健全な作品。

 3:4篇収録。「ああ北極の犬たちよ」は植村直己の『北極横断冒険記』より、また、「下北のサル軍団」は鈴木喜代春北限のサルと生きる』より、とあって、動物に関する一級のノンフィクションを少年漫画化しており、絵は時々子どもっぽいが、さすがの読み応え。解説は、当時、東武動物自然公園園長の西山登志雄氏。4の解説も同じ。

 4:4篇収録。いずれもフィクションなのかノンフィクションなのか、分からないが、創作と実際にあったことをないまぜにした作品なのではないだろうか。迫真性のある作品が並ぶ。3と同じく解説は西山登志雄氏は、熊に噛まれたことがあるというからゾッとする。

 5:カバー袖に書いてあったが、これまで読んできた村野守美作品は文句なく最高傑作だった。大人のおもちゃや媚薬などを商いを軸に、時代ものでエロティシズムを描く。抑えた欲望と解放される欲望が出入りして、読みながら頭がぐらぐらした。

 6~8:ヤマケイ文庫からも出ていることを購入後に知った。たまには急転直下の事件も起こるけれども、題名通りに、のんびりとした田舎の時間が流れる作品。本質的なところで簡単には変わらない農村の人々の生活をじっくりと綴り、全体に滋味溢れる。本作品で登場したカツミが続いて登場する続編作品もあるようなので、そちらもいずれ入手したいところ。

 9:ページが取れてしまっていたりの、いわゆるコワレた状態だったが、COMの雰囲気を知りたくて、買ってみた。坂口尚「フーセンばあさん」など、流石に実験的な漫画の多いこと。藤子不二雄「明日は日曜日 そしてまた明後日も……」が怖かった。初めて就職が決まったぼんぼんの青年が、出社初日、怖くて出社できずに日中適当に時間を潰して帰宅する。両親は息子がそんなことしたとは知らずに、社会人デビューをお祝いするが、息子はそれからもずっと働いているふりをして、朝家を出て夕に帰る。しばらして、会社に出社してないことをその会社からの電話で知らされた両親は事実を事実として受け止められず、白髪になるほどに時がたっても、同じような生活を続ける。

 10:輪郭線のある、好みの絵。乗り換えの様子など、とても理解しやすい構図で描かれているのが特長。新幹線の中で母親が本を読めるくらい「ぼく」が良い子なので、トラブルもなく、終点のホームで「しんちゃん」一家に会える。「しんちゃん」の家の車には、ジュニアシートはあるのかな、子どもたちはシートベルトしていないのでは、などというところが気になってしまう。

 11:昭和41年刊の作品なのに、hontoで調べてみると今でも新品の本が買えるとはすごい。1ページ、綴じが外れてしまっているページがあったが、この値段なら気にしない。大坂城に秘密裏につくられたという抜け穴の図面が描かれている巻物をめぐって忍者たちが壮絶な戦いを繰り広げる連作短篇集。10人の当時の人気作家による連作で、この企画は大当たりしたはず。さまざまな忍術が各篇で繰り出されるので、後半に描く作家はアイディアをひねり出すのに苦労したかも。さすがというか、白土三平の回が戦いに凄みがあって読み応えがあった。

 12:耳かきが好きなので、買ってみた。あとがきで、作者の奥さんが耳かき好きで、作者の親戚や自身の友人の耳かきまでするということが書いてあって、驚いた。私には自分以外の人の耳かきをしてみたくても、それができそうな人はせいぜい2人くらいしかいないので、羨ましいことだ。ヘタウマな絵はイラストの仕事で見知っていたが、ストーリー漫画作品を読むのは初めて。正直あまり期待していなかったが、意外にもストーリーは変化に富んでおり一気読みとなった。

 13:

 14:2019/6/3読了。探して読んでみたい本や作品がたくさん増えた。高砂の「ブックカフェされど・・・」と『されどわれらが日々−−』には関係がありそうなので、是非読んでみたい。中谷宇吉郎の「『団栗』のことなど」という文章も読んでみたい。尾崎俊介『S先生のこと』新宿書房も、2013年に出た比較的新しい本だけど、気になった。本棚写真と買った本の番号の対応表(何ページの写真には、何番目から何番目に買った本が並んでいるということがわかる表)が欲しいなと思ったので、作ってみた。【827】以降は写真掲載されておらず、本書には【1124】まで登場することも、調査の結果判明。「『団栗』のことなど」は岩波書店の『中谷宇吉郎集 第五集』に収録されていて、図書館で借りて2019/12/9に読んだ。寺田寅彦の「団栗」というエッセイを解説や感想交じりに紹介した文章で、寺田の行間に滲む心情をわかりやすく解き明かしてくれるものだった。ゆえに、胸に強く迫るものがあり、不意に落涙してしまった。

 15:

 16:宇治市男女共同参画支援センターのリサイクル資料ということが、編集団体が妻有の婦人教育を考える集団・編であることが結びついている。

 17:『母さんの小さかったとき』の絵を描いた方の別の絵本作品。緻密な絵。

 18:

 19:19~24は『加古里子のかがくの世界 あそびとくらし絵本セット 限定出版 全6冊』というもの。分売可でもあるが、今回函入セットで買った。

 20:

 21:

 22:ソフトカバー版で既所有。

 23:

 24:

 25:パッチワークや刺繍で絵を描いた絵本。おばけの2人が、ハロウィン的発想なのか、なぜかおばけかぼちゃから生まれる。遊び相手を探して、夜の森の中、出会う動物や鳥にあれこれ話しかけるが、怖がられ逃げられ続ける。後半ようやく彼らと友だちになることができて、明け方まで一緒に遊ぶ。ねねりとくねりの体として使われている布は、男性用の真っ白なアンダーシャツかな。