yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計176円。

 

a)お宝家洲本店にて。

1・神宮輝夫編『夏至の魔法 イギリスファンタジー童話傑作選』講談社文庫 ¥176

 

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 淡路島のフェリー乗り場に某氏を迎えに行く前に、a)に寄ってみた。その後、モカという喫茶店で、お茶して時間を潰し、定刻になってフェリー乗り場で某氏をお迎えして合流した後、扇湯で一風呂浴びた。珍しいドーナツ型の湯船で、洗い場は湯船を囲ったその輪っかの部分となる。脱衣所で、先日の和田岬でのヒトハコ古本市でお会いした方と本当に偶然再会できて、とても嬉しかった。こんな偶然あるんだなあと震えるような思い。

 1:入手済の『銀色の時』の2年後に出た、対になる童話傑作選。本書の存在を知らなかったので、これも嬉しい収穫。2020.2.6読了。『ウイスキーガロア』という作品が気になっているコンプトン・マッケンジーの作品「毛布の国の大冒険」が収録されていたのには驚いた。キリスト教伝説の七英雄と主人公が小さくなって子供部屋の毛布やその周辺で大冒険する話で弾むような展開が愉快な作品。(たった今調べて今の今まで『オトラント城奇譚』の作者(ホーレス・ウォルポール)と勘違いしていた)、ヒュー・ウォルポール作の「ストレンジャー」は、人間の中の排他的な心理を、少年時代のリアルな過去の一経験から活写した作品。3篇収録されているメーベル・マーロウはどれも笑いの絶えない作品で、この一冊の本の読み始めと読み終わりを気持ち良いものにしてくれる。ローズ・ファイルマン「王室御用達の焼きぐりは、いかが?」の王様は、課題解決の好例を示し、こういう治者が理想的だなと思う。ローレンス・ハウスマン「妖精を信じますか?」は、色彩や形象の描写が秀逸で、また人間が何かを主観的に信じること、その感覚、確信を他者と共有する難しさと、それが速やかに達成されないときの切なさをよく伝えてくれ、本書中一番読み応えを感じた作品。