【A感覚とV感覚】稲垣足穂 河出文庫 ★★ 2005.12.13
某所から情報を得、何となくセンセーショナルだったので読んでみた。後半のエッセイのような小説のような6篇が難解で、それこそ天上に飛翔するような特上の想像力のアクロバットが必要だったが、A感覚について些細ながらも何かしらの理解ができたように思う。でもやっぱりVやPの方が、視覚に対しより直截に訴えかけるので、私には微かなA感覚を捉えるのは、ましてやそれについて深化させるなんて、ほぼ無理だと思う。ちなみに私はヘテロです。あしからず。
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「かものはし論」という一篇があります。内容的にはほとんどわけがわかりません……。