yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計2100円。

 

a)suruga屋にて。

1・文藝春秋編『アンソロジー人間の情景6 奇妙なはなし』文春文庫 ¥100

2・かこさとし、富永秀夫・絵『かわいいあかちゃん』童心社 ¥200

3・いまきみち『しりとりしりとり なつのまき』福音館書店 ¥100

4・東君平『帽子をかぶった魔法使いのおともだち』サンリオ ¥100

5・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本 第3話 ロケット太陽号の危機』竹書房 ¥150

6・宮崎博史、菊池貞雄・画『おばあさんせいと』小学館 ¥100

7・得田之久『かまきり おおかまきりの一生』福音館書店 ¥200

8・瀬川康男『瀬川康男のちいさいひとたちの絵本 全3冊セット』福音館書店 ¥200

9・岡部一彦『山の足あと 岳人交遊録』東京新聞出版局 ¥100

10・儀間比呂志『りゅうになりそこねたハブ』福音館書店 ¥100

11・イブ・スパング・オルセン、菱木晃子訳『ぼくのあかいボール』BL出版 ¥230

 

b)ヤフオクにて。

12・ポ-ル・ガルドン・絵、大庭みな子訳『おばあさんとこぶた』佑学社 ¥520

 

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 a)より先日注文していた本が本日届いた。本当は昨日受け取れたのだが、不在で1日受け取りが遅れてしまった。b)は、翌日に届いたものだが、この記事に混ぜておく。

 1:収集中のシリーズ未所有巻。これで全8巻が揃った。

 2:かこ・さとしかがくの本の第2巻。最近気になっている富永秀夫氏の絵による巻ということで購入。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、そして人という順に、生まれておとうさんおかあさんになるまでを解説した本。繰り返しパターンで説明が続くので比較して理解しやすいつくりになっていると思う。巻末のかこさとしの言葉、この本で伝えたかった三点についての言葉が、力強くて良い。他の巻もこの巻末の言葉読みたさにいずれ買ってしまいそう。

 3:1994年8月1日発行の年少版こどものとも209号。このシリーズは特製版は出ていないようだ。なつ、から始まるので、まずは「つ」がつくものを絵を見ながら考えるのだが、なかなか予想が当たらない。当たる時も用意しつつ当たらないようにもする工夫が素晴らしい。必ず絵の中にその言葉が指し示すものが描かれているかどうか、直前の絵に描かれているかどうか、などがそういった工夫と考えられた点。それで、できる限り当てて見たくて、次のページをめくって答えを知る前に、かなりじっくりそれまでの絵を読み込むことになり、充実の時間を過ごせた。しりとりとは少しずれたところで着々と進む畑の作業も、作業の意味に説明されていない深さがある。四季それぞれで全4冊のシリーズだが、この夏版の刊行はシリーズで最後のもの。この完成度を他の季節でも味わえるかどうか、読むまでのお楽しみ。

 4:"帽子をかぶった魔法使い"のおともだちも、みんな帽子をかぶっている。メダカなんか横一文字の体なので、帽子が垂直に乗っかっていて笑っちゃう。はやぶさのところ、クラーク・ゲーブルとタイソン・パワーはどちらも1900年代前半に活躍したハリウッド俳優のことだと検索して知った。イナゴのことのように、はっとするような箴言的な味わいがあるものも多い。ところで、見返しに24マスの枠があって、本文に登場する24のキャラクターが並んでいるけれど、ツバメのおやとへびが不採用。ここには何か意図や意思があるのかな。

 5:シリーズ収集中の絵本。今回はロケット型の3号が活躍する。一つの危機を救うと、もう一つの危機が現れ、短くも緊張の続く話で大いに楽しめる。本書に関連するチラシが挟まれていたのだが、サンダーバード絵本は当初TV東京系列での放送順に全32話刊行予定だったらしいのだが、結局最初の3巻で刊行が止まってしまったらしい。残念だ。

 6:小学館の創作童話シリーズの未読の巻ということ以外の予備知識なしで購入。小学一年生のたくちゃんのおばあさんが、たくちゃんが怪我をして登校できなくなった代わりに学校へ行く話。思い切りの良いおばあさんも良いけれど、寛容な同級生と先生それに学校が素晴らしいと思う。宮崎博史氏は、このたくちゃんを主人公にして複数の著作があるそうだ。

 7:全5巻のこんちゅうの一生シリーズの第2巻だったか。どアップで描かれるかまきりと背景の植物など、たいへん精緻で目をみはるような濃淡の付け方の絵がたまらない科学絵本。作者あとがきの、かまきりのたまごを部屋の中で孵してしまったときのエピソードがまた面白く、他の巻のあとがきにも期待が高まる。

 8:箱入りで『あなただれのこ』『やだやだおきて』『ねむくてこまった』を収める。『ねむくてこまった』のみ既にバラで所有。3冊連続して読むと、それぞれの関連が見えて、構成的によく練られた本だということがよく分かる『あなただれのこ』は、実はクリスマス絵本。この本で登場動物やら登場人物の紹介がなされる。『やだやだおきて』は、彼らの寝起きの様子を、『ねむくてこまった』は、反対に寝入りの様子を、描く。それぞれ、お日さまととお月さまが、力を貸してくれる。

 9:この著者は、山の絵本を出していて、それを探しているために、名前を覚えた。絵が達者なので、本書も多数の著者自筆絵が収録されている。縦帯付きで、「山にまつわるちょっといい話…… 人恋しくて、コミカルで、闊達なその画風と同様自在に山を語り、様々な岳人との交遊を綴る」とある。

 10:過去に特製版も出ているが、今回購入は、2016年1月1日「こどものとも年中向き」第1刷発行のペラペラ版。人に姿を見られずにしないといけない300年の修行を終えて龍になるはずの日に、人に見られてしまうハブ。そのハブは一度は竜王を騙すのだから、妙な度胸があるもんだ。おごって全てを失う話。

 11:映画『赤い風船』みたいに、あかいボールが街なかや郊外を自由自在に跳ね回って、どたばたを巻き起こす話。そういえば、今この11の文章を書いている昨日(5/16)、帰宅途中に対抗車線の外側から道路にゴムボールが飛んできて冷やっとした。絵本のなかではどたばたでユーモラスだけれど、実際に交通の現場で飛んできたら、笑えないものだ。

 12:ポール・ガルドン昔話シリ-ズの2作目(だと奥付ページに書いてある)。また、著者名はなく、民話より、となっている。おばあさんがこぶたを買って帰る途中で、とある垣根を越えられずその場に根が生えてしまったこぶたをどうにかして垣根を越えさせる話。こぶたを動かすためにいぬに頼み、いぬを動かすためにぼうっきれに頼み、という風に連なっていく。牛が水を飲むよりも肉屋の包丁の方が早く牛をどうにかしてしまいそう。