yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計4960円。

 

a)suruga屋にて。

1・バーナード・ウェーバー・文と絵、光吉夏弥訳『かねもちのねことびんぼうなねこ』大日本図書 ¥210

2・内田麟太郎・文、西村繁男・絵『おばけでんしゃ』童心社 ¥350

3・佐藤守・えと文『ほねほね』岩崎書店 ¥150

4・シートン・原作、小林清之介・文、建石修志・絵『シートン動物記II 9 コヨーテのティトオ』チャイルド絵本館 ¥150

5・ピーター・スピア『雨、あめ』評論社 ¥150

6・田島征彦・文、関屋敏隆・絵『中岡はどこぜよ』くもん出版 ¥210

7・ロビン・カフキワ・作/絵、浜島代志子訳『タニファ ニュージーランドの民話』偕成社 ¥150

8・谷真介・文、赤坂三好・絵『おしゃかさまのたんじょう日』佼成出版社 ¥210

9・ことばあそびの会・文、多田ヒロシ・絵『くろいはかげさ』さ・え・ら書房 ¥350

10・トニー・ケンリック、上田公子訳『俺たちには今日がある』角川文庫 ¥100

11・山上たつひこ『別巻・喜劇新思想大系』秋田文庫 ¥450

12・増村十七『バクちゃん 1』KADOKAWA ¥150

13・佐藤多佳子・原作、勝田文・作画『しゃべれども しゃべれども』白泉社 ¥80

14~23・奥浩哉『GIGANT(全10巻)』小学館 ¥1500

24~27・山本周五郎・原作、望月ミネタロウ『ちいさこべえ(全4巻)』小学館 ¥750

 

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 a)に1/7に注文した本が、本日届いた。年末年始は、注文が多くて、発送まで時間がかかるようだ。

 1:傑作ねこの絵本全5巻のうちの第5巻(第5巻の根拠はISBNが最も大きいこと)。左のページにかねもちのねこはこれこれこうで、対照的に右のページにびんぼうなねこはこれこれこうだ、という調子で、冒頭から9割ぐらいのページが進んでいく。この構図の長さがちょっと心配になるくらい長くて、さすがにびんぼうなねこに憐れみが募っていく。最後になって、あるおかあさんとその娘にもらわれ、ちょっとかねもちのねこ風な待遇を得て終わる。びんぼうなねこがびんぼうでありつつも自由かつ気ままさがあって、そんなところに救いを見せてくれる話だろうと予想しながら読んでいたが、意外な終わり方だった。

 2:『がたごとがたごと』の姉妹篇的な作品ということで購入。『がたごとがたごと』は最初はおばけの話とは知らされず、駅に着いたら乗客がお化けに化けてびっくりというストーリーだったが、今作は最初からお化けで、最後に人間に化けるという逆パターン。だから、前作の方が、驚きがあって良かったと思う。今作は、どのお化けが、どのページがどんなことをしているかを追いかけるところで遊ぶ感じかな。

 3:

 4:1988年12月1日第2刷発行(第1刷がいつか記載がない)。建石修志氏の絵ということで購入。コヨーテは犬科の野生動物で、草原オオカミとも呼ばれるのだそう。シートンが想像で書いた物語だそうだが、一度人間に捕まったことのあるメスのコヨーテのティトオが、その経験を生かし、追ってくる人間をさらに上回る賢さで逃げ切る話。ティトオほど賢くない夫のコヨーテのジュークの所為で、ティトオの一家がピンチに見舞われる。ティトオには、もっと賢い旦那さんがいて欲しいところ。

 5:文字なし絵本。

 6:この本は、最初にすばる書房から、次に今回入手のくもん出版(1990年8月24日初版第1刷発行)、次にブッキング、最後に復刊ドットコムで出版されたようだ。扉の前の白いページに田島征彦氏のサイン入りだった。カバー欠だけど、本体の柄はカバーと同様のようだ。

 7:

 8:行事むかしむかし全13巻のうち、四月に相当する巻。

 9:ことばあそびえほん。

 10:

 11:シリーズ収集中の漫画。これで全巻揃った。

 12:宇宙から地球への移住者の話と聞いて試し買い。

 13:18年ほど前に原作小説を読んでいる作品。二ツ目噺家の青年が主人公で、ひょんなことからあがり症だったり、吃音症だったりの人たちに落語を教える教室を始める。登場人物がそれぞれの事情がありながら、誰もが少しずつ良い方向に成長する心温まる話で、今時の小説や本を読んでくらーい気持ちになっていたところに、清涼剤のような読書になった。

 14~23:第10巻におまけの画集付の全巻セット。

 24~27:2023/2/17読了。どうやら原作は時代ものらしいが、この漫画化においては舞台を現代に移し替えたものらしい。そのためか、ヒロインのりつの忍耐強さがだいぶ古めかしいものに映って見える。ひと頃の男性の理想とする女性像のようなものを感じるのと、りつを描くときのカメラワークとか単純に肌の露出の問題だとかそこはかとないエロスが多分にちりばめられているのと、そういう点で知り合いなりの女性にこの漫画面白かったから読んでみてと気軽に貸しにくいなあと思う。それにしても、絵や線はどんどん単純化していて、切り絵とか版画のようなくっきりはっきりの私にはど真ん中の大好きな絵。若棟梁もりつも言葉少なで、しかしあの時は何を言おうとしたのか、とか後からちゃんと意思疎通、相手を理解しようとする意思と実際の行動ができていて、コミュニケーションのお手本のようなところもある。子どもとのコミュニケーションはその場その時の瞬発力が求められることが多い一方、大人とのコミュニケーションはもっと何日とか何ヶ月かおいてとか長いスパンでの付き合いが必要だ、というような話を読了後のある対話の会で聞いて、そのことがここにも描いてあったとはっとした。あと、一巻で若棟梁が履いている靴を、最終四巻でも履いていたりと、するとちゃんと確認していないけれども登場人物の着ている服も物語の中で何種類かを着回しているのがちゃんと描かれていそうだなとか、そういう生活感を感じさせる隙のない描写が素晴らしいなと思う。