yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1500円。

 

a)suruga屋にて。
1・森雅之『夜と薔薇 森雅之自選作品集 新装復刻版』ふゅーじょんぷろだくと ¥650

2・大石真・作、北田卓史・絵『まいごのロボット』ひさかたチャイルド ¥200

3・メリー・ウォーメル・文/絵、本上まなみ訳『めんどりヒルダのこわいよる』新風舎 ¥200

4・いまきみち『なぞなぞなーに あきのまき』福音館書店 ¥200

5・御厨さと美『サンダーバーズ』双葉社 ¥250

 

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 先日注文した本が本日届いた。

 1:復刻版というので少しためらったが注文してしまった。届いた本がワレていたのが残念。1976年から1980年にかけての作品を収録。作画手法にばらつきがあるが、いずれも味わい深い、「ガーネット」の最後のコマにあるように"手紙のような漫画"の粒揃い。冒頭作品で、コマの読む順番が分からず戸惑ったが、以降のコマの順も冒頭作品に準じていたので、それ以降はすらすら読めるようになった。しかし、すらすら読めてもそれはそれでもったいないもんである。「夜と薔薇」「もろびとこぞりて」「空人(そらんど)」「ダイヤモンド入りのウイスキー」「ロマンチック2」が良かった。「ダイヤモンド入りのウイスキー」は、ページを巻き戻して見直す必要があり、面白い手法に感心した。

 2:引越しのトラックの荷台から飛び出してしまい迷子になったおもちゃのロボットの話。持ち主の少年の一家は、近所への引っ越しだったので何とか帰るべきところへたたどり着いて良かった。猫が電話を使いこなしているのが面白い。

 3:こわいと思っているのはめんどりだけで、はたから眺められる読者には、その勘違いを笑って楽しむという、とぼけた作品。ヒルダが目を覚ましたシーンに、その後各場面に出てくるものが一切描きこまれているのも、一読したら判るようになっている。絵を読み解ける年齢にならないと楽しめないと思うが、それは何歳頃になるのだろう。小口部分に数ページに渡って水濡れ痕があるのが残念だった。

 4:行商用。

 5:スキーヤーとスキー用品メーカーの思惑が錯綜する1巻完結の読ませる劇画。直線的シュプールを描く主人公の滑りについて、最もらしい説明がなされているの、そういうの結構好きだったりする。この本はその後、2018/8/23に某店で買取してもらったら、もう2冊児嶋都の漫画と併せて¥250になった。

今日買った本

■今日買った本。計700円。

 

a)楽天ブックスにて。→初利用。

1・阿久悠・原作、上村一夫・画『人喰い』双葉社 ¥700

 

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 比較的近所の新刊書店を3店ほど回ったが、今回購入した本が陳列されていなかったので、しかたなくa)で初購入。おおむね注文した翌日に届くようだ。

 1:ポイントを596ポイント使って、新刊で購入。1971年の作品の初単行本化。人を喰って(名声や地位を貶めるなり少しでも自分のものにするなり、といった意味で作品内で使われる)、のし上がっていく少女が主人公。矢野というタレントプロデューサーが、そこは原作者付きだからと思うが、上村作品には珍しいちょっと骨のある男性の登場人物。あとがきの阿久悠長子氏の文章で、阿久悠氏の育った環境・生活環境が作品舞台に大きく影響していることが分かる。主人公が最後にした行為は、要は満腹になったということか。

今日買った本

■今日買った本。計280円。

 

a)NeKiにて。→初入店。喫茶利用、本購入無し。

 

b)お宝家洲本店にて。→初入店。

1・谷口ジロー『東京幻視行 単行本未収録傑作短編集』講談社 ¥280

 

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 日帰りで淡路島へ。以前から行ってみたかったa)には、2人の棚借り店主の古本が置いてある。買える本はなかったが、フリーペーパーをいただいてきた。b)は、少なくとも大阪にも2店舗を構えるチェーンのお店。時間がなくてさっと見た感じで、良い本が1冊買え、満足。ただ商品表示価格は税抜なのが注意点。

 1:1999年刊の、この単行本の存在は知らなかった。調べてみると、なんと講談社文庫でも出ていて、そちらでは3巻の短編集が出ており、『東京幻視行』はその第2巻に当たるもよう。ハードボイルドやSF作品、叙情的な作品など多種多様な短篇のなか、最後の「ダッシュ!」という自転車競技を取り扱った作品が面白かった。谷口ジロー氏は高校時代、自転車競技をやっていたそうだ。

今日買った本

■今日買った本。計1400円。

 

a)第7回海の見えるヒトハコ古本市にて。

1・伊沢絋生『アマゾン探検記』どうぶつ社 ¥300 竹内家

2・Bohumil Říha、Jan Kudláček・Illustrations『Jak vodníci udobřili sumce』ALBATROS ¥500 AXCIS CLASSICS

3・『みつばち古書部ZINE』 ¥200 mazaki

4・『怠け者天国 うどん編』Dull_BQQKs印刷 ¥300 dull

5・森国昔彦・図鑑、伊藤秀峰・さしえ、山本一雄・図解『学童文庫 宇宙探検』財団法人児童憲章愛の会 ¥100 成合資料館

 

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 書きかけ。

 1:アマゾンのベテラン猟師であるホボは、必要最低限の猟しか行わない誇り高い猟師なのだが、国家の近代化が進み、貨幣経済の大波がアマゾンに暮らす人々にも猛烈な勢いで襲いかかり、依頼主の金銭的生活のための望まない猟にどうしても手を染めざるを得ない場面がある。そのような変わりゆく(ほとんど滅びゆくに近い)アマゾンの1970年代の様子が描かれ、幾度も切ない思いにさせられた。その家に続く道の太さが、貨幣経済力の高さに繋がるとか。恐ろしさを誇張されてきたピラニアの実際の生態には、蒙を啓かされた。若くして死んだ女性に、その父親が「娘は可哀そうだ。娘は性の喜びを知らずして死んだ……」と言う。周囲の男女もそれに次々に同意する。性が包み隠されがちの現代にあって、アマゾンが人々に育んだ大らかさを象徴する話だ。

 2:

 3:

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 5:文章の担当者が誰だか分からない。奥付は見返しにあり、昭和41年6月25日印刷、7月1日発行、¥180。宇宙探検の本かと思いきや、全92ページのうち宇宙に関する記述は、41ページまで。その後は、海底のなぞ、地底の宝庫、動植物の世界、灯火の歴史、時計の歴史、というラインナップで、まとまりが今ひとつ見られない。

今日買った本

■今日買った本。計108円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・今成知美・著、井上正治・絵『お酒ってなんだろう』岩崎書店 ¥108

 

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 ダイハツから出た新車が気になりディーラーの位置を調べたところ、なんとa)の店舗と向かい合わせだったので、ディーラーに行くついでに当然のようにa)に寄った。児童書と絵本の棚だけさっと見ただけだったが、一冊買えた。

 1:おとなになることシリーズの第2巻に相当。22問のお酒・アルコールに関するクイズから成り、中高生くらいを読者対象としているようだ。2018/7/10読了。お酒を呑むと、男性機能に支障が出るのは当然?知っていたが、女性ホルモンが増加するためということなど、へえっとなる知識をいくつか得た。肝臓でのアルコール分解速度は、体重10kg当たりおよそ0.1g/hということだ。アルコール比重は、概ね0.8として良さそうなので、自分の場合、2時間で純粋アルコール1ccを分解するくらいだということをメモしておく。

今日買った本

■今日買った本。計216円。

 

a)ブックオフ徳島沖浜店にて。

1・城アラキ・作、花門初海・画『カクテル 1』集英社 ¥108

2・芳崎せいむ『金魚屋古書店 13』小学館 ¥108

 

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 ポイント5倍デーということで、あまり期待せず寄り易いa)に行ってみた。漫画を2冊買えた。

 1:城アラキ氏作の新しい漫画が出ていたのは知らなかった。既に3巻まで出ているようだ。

 2:収集中の漫画の未読巻。1~12巻までは読了した後に売却してしまっている。読むには読んだが、もうどのキャラクターがどういう人物だったか、ほとんど分からなくなってしまっている。ただ読んでみたい漫画の情報が入ってくるのは良いところ。吉田秋生『夢の国』と市原亮子『夢の夢』を読んでみたい。

今日買った本

■今日買った本。計3170円。

 

a)suruga屋にて。
1・いまきみち・作『とちのき』草炎社 ¥450
2・小松左京/石川喬司・監修『SFファンタジア4 幻想編』学習研究社 ¥200
3・イソップ・原作、関根榮一・文、北田卓史・絵『みんなでよもう!2 日本・世界の昔話 いそっぷ』チャイルド本社 ¥200
4・シビル・ウェッタシンハ・作、猪熊葉子訳『かさどろぼう』ベネッセコーポレーション ¥200
5・野村昇司・作、阿部公洋・絵『羽田のわたし』ぬぷん児童図書出版 ¥200
6・アーサー・ガイサート・作、村岡寛訳/文字デザイン『ブー』ジー・シー・プレス ¥200
7・アーサー・ガイサート・作、村岡寛訳/文字デザイン『プキー』ジー・シー・プレス ¥200

 

b)ヤフオクにて。

8・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.1 クモ 月夜のかりうど』北隆館 ¥320 bookcollection

9・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.5 ホタル 青いひかりのひみつ』北隆館 ¥320 bookcollection

10・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.8 カニ ふしぎなカニのハサミ』北隆館 ¥560 bookcollection

11・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.9 カミキリムシ カミキリムシの森』北隆館 ¥320 bookcollection

 

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 注文していた本が届いた。近頃a)からの発送にかかる日数が短縮されているなと思う。b)は6/25に受け取ったもの。

 1:とちのきの一年を描く絵本。実がなり、とちもちを作るのだが、アク抜き工程の手間がいかにかかるか、よくわかる。マロニエセイヨウトチノキともいうそうだ。

 2:単行本未収録の山尾悠子の短篇『ハドンの肖像』を収録しているということで購入。

 3:北田卓史氏の絵が目的で購入したが、ある程度の年齢になってイソップ物語の教訓に触れると、その鮮烈さに身が引き締まる思いがした。ところではたらきアリの服装から雄アリばかりが描いてあるように思われるけれど、ちょっと調べてみると、普通はたらきアリは雌アリばかりなのだそうだ。本作で一番気に入りの絵は、嘘つき羊飼いの声に応えて飛び出してきた村人たちの絵。

 4:スリランカの女性作家による絵本。輪郭のあるくっきり絵と色とりどりの画面に惹かれて読んでみたいと思っていた。絵にはちょっとだけ、いまきみちっぽさも感じられる。傘のない田舎の村に、街で買った傘を持って帰って来ようとするおじさんが、帰り道にカフェでコーヒーを飲んでいると必ず傘泥棒に遭う。犯人は誰かなという話なのだが、カバー袖の著者メッセージで簡単にネタバレしてしまっている。この本、ベネッセではなく福武書店時代の古い版だウエッタシンハ表記になっているのだが、今回は、1995年7月10日7刷のものでウェッタシンハ表記。

 5:ぬぷんふるさと絵本シリーズの18。シリーズ2巻目の『あなもりのすな』も、羽田の穴守神社の話で、今回も羽田の話ということになる。このシリーズのふるさととは、羽田界隈のことを指しているのだろうか。題の通り、川の渡し船の話。多摩川の流れは、降雨によってあれこれ変わったらしく、現在右岸と左岸で同じ地名がついている場所は、かつては同じ側の川岸だったところがあるとか。登場するきつねが人を化かしやすい黄昏時のような時間帯が似つかわしい、水彩の差す光をよく描いてある絵だと思う。

 6:原題は『OINK』で、豚の鳴き声の英語圏での擬音。ブーは、母ぶたの鳴き声。7を先に読んだが、パターンは同じ。草が積み上がっているのは、ヘイスタックだなと思った。アーサー・ガイサートを初めて知ったのは『ヘイスタック』という絵本を読んだからだ。

 7:原題は『OINK OINK』。プキーは子ぶたの鳴き声。奔放な8匹の子ぶたが、明け方に寝床を抜け出して、冒険に繰り出す。それを(6と同じと考えると親ぶたは親ぶたでも)母ぶたが追う話。親ぶたがブーと鳴きながら必死に追いかけるさまに思わず笑ってしまう。著者には子育て経験がありそう。

 8:8~11のなかで唯一の付録の紙片欠。松岡洋子・達英両氏は夫妻だそう。比較的最近の作品ばかりしか松岡達英氏の仕事を見てこなかったので、1969年出版のこのようなエディトリアル・イラストの仕事を見ると、本当にその素晴らしい手腕に驚かされる。一ページ一ページ、次はどんなイラストが待っているのか、ページをめくる喜びを強く感じる。クモの肺は、書肺(しょはい)と呼ばれ、調べて見ると多数の葉状物が積み重なった構造をしている。つまりページのある本のような構造で、英語ではbook-lungというということを知った。また、クモはトカゲのしっぽのように足をわざと犠牲にして逃げるということが紹介されており、最近私が家の中のクモを捕まえようとして、次々に足が取れてしまいかわいそうなことをしたと思っていたのだが、クモがわざとそうしていた(そういう機能をもっていた)とはそうと知るまで思いもよらなかった。ただ、また足が生えてくるのかどうかは書かれていない。ちょっと調べてみると、10のカニと同じように、脱皮を繰り返すごとに他の足と同じ長さに再びはえそろうようだ。脱皮の回数は本書では不明とのことだが、現在までの研究成果ではどうなのだろう。クモの生物学的な紹介にとどまらず、世界各地域における物語に登場するクモだったり、クモがどういったイメージで捉えられているかなどといった情報もふんだんに取り入れられている。

 9:シリーズ第1巻である上述の8に比べ、色鮮やかさに停滞が見られる巻。表紙の絵も、ホタルだとは判別が困難だと思う。付録の紙片は、ホタルに詳しい矢島稔氏の解説的文章が読める。ホタルは幼虫時代も光るのは知っていたが、卵のときから光っているとは知らなかった。

 10:8~11のなかで唯一のカバ欠。カニは、幼体ではゾエアというミジンコ様から、メガロパというエビ様で、これらを経て、いわゆるカニの姿になる。まず幼体のことを知らなかったので驚いた。ハサミは手ではなく足だそうだが、それではカニには手がないということだろうか。足であるとする必要条件とはなんだろう。自切した足は、脱皮を2,3回繰り返すと元に戻るとのこと。付録の解説文は、広崎芳次氏。

 11:カミキリムシは、木の皮のなかで成虫になるまでを過ごす。成虫になると木の皮が雨で濡れて柔らかくしめったときを見計らい、皮をかみきって外へ出てくる。これが6月頃というから、遅くとも梅雨明けとともに外へ出てくる感じだろうか。よくミカンの害虫として扱われるけれど、カミキリムシの捕獲を産地の自治体が推奨する時期と一致している。農薬を撒くと、益虫とされるクモやテントウムシまで殺してしまう。9のホタルの巻でも、水質汚染によるホタルの数の減少という問題が紹介されていた。付録の解説文は、黒澤良彦氏。8~11は素晴らしいシリーズだが、どうして現在復刊なり増版されないのかと考えるに、文章に現在書籍に使用するには難のある言葉(びっことか土人とか)が少なからず見受けられることと、自然科学に関する研究が進んで、文章を更新する必要とがあるからだと思われる。

今日買った本

■今日買った本。計162円。

 

a)ブックオフ徳島沖浜店にて。

1・森博嗣『「思考」を育てる100の講義』だいわ文庫 ¥81

2・毛利子来『育児のエスプリ 知恵の宝石箱』新潮文庫 ¥81

 

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 今月末までの使用期限の10%OFFクーポンを使うべく、a)へ行ってみた。どうにか2冊ほど買えた。

 1:森博嗣著作ももうしばらく読んでおらず、気づけば既に刊行書籍も定期的に把握することもしなくなってしまっていた。これは、出版されていたことを知らなかった文庫本。

 2:毛利子来氏の文庫著作があるのも知らなかった。エスプリの刺激が今は効きそうだと思って購入。カバー装幀は和田誠

今日買った本

■今日買った本。計2886円。

 

a)第14回天神さんでヒトハコ古本市にて。

1・大道あや『ねこのごんごん』福音館書店 ¥200 ohisama

2・アーノルド・ローベル、三木卓訳『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』文化出版局 ¥700 ohisama

3・今和次郎、藤森照信編『考現学入門』ちくま文庫 ¥400 dull

 

b)ブックオフonlineにて。

4・ナンシー・タフリ・作/絵、晴海耕平訳『うちのこみませんでした?』童話館出版 ¥198

5・バイロン・バートン、村田さち子訳『おおきなおおきなどうぶつ』PHP研究所 ¥198

6・藤野邦康『かわりだね ある無名作家の人生漂流』構想社 ¥198

7・今西祐行・作、北田卓史・絵『どっこどっこまつのき』チャイルド本社 ¥198

8・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本2 ジェットモグラ出動』竹書房 ¥298

9・ドミートリイ・マーミン-シビリャーク、ユージン・絵、高山旭訳『パパのおはなし』新読書社 ¥298

10・アーサー・ガイサート・作、小塩節/小塩トシ子訳『洪水のあとで ノアたちのその後』こぐま社 ¥198

 

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 半年毎開催で恒例のa)へ行ってきた。晴れたので、通常通りの境内での開催。気温は高いが曇りで直射日光がないのは助かった。b)は、実際には帰宅して翌日に受け取ったもの。

 1:年配の猫のちょんは、ちゃんと自分で教えながら、なにごともじぶんでおぼえるがかんじん、と言って、幼い猫のごんごんを教え諭す。ごんごんは、だんだん自立して自分で考えるようになる。同じく年配の犬ののんは、一見立派に見えるが実は口先だけで何も教えてくれないし、自分で考えることをしない。世間によく見られる様子を犬猫の世界に置き換えてずばり描く。

 2:20話の風刺的教訓的な物語を収録。ほとんどが今の自分に突き刺さるような教訓で、こういう刺激を普段から受けていないと人間だれてしまいそうだなと思う。

 3:ピエロのような女性を描いたモダンな絵を確か描いていたの人として覚えたのが、この著者の今和次郎。デザインやイラストの人かと思っていたら、この本のように文章を書いているとは知らなかった。考現学とは考古学に対する学問だという。

 4:福武書店から出ていた当麻ゆか訳『さがしてさがしてみんなでさがして』の訳者が変わって改題されて出た作品。原題は『Have You Seen My Duckling?』なので、この本の方が原題に沿った邦題となっている。扉絵からその次のページで2コマの必要十分さが素晴らしいプロローグがあったのち、自由奔放なある1羽のアヒルの子を各ページで探す絵本になっている。残りの7羽もやはり各ページでいるのを確認してしまうだろう。水辺のようすと生き物を簡潔に描いてある。傑作と思う。

 5:かば、らいおん、ぞう、きりん、わに、くま、が順に見開きで描かれていて、その日本語の名前と英語の名前・発音が併記してある。厚紙絵本。英語発音のカタカナ表記がネイティブ発音に近いようにうまく音を選んで書いてあるように思え、それを読んだ自分の声が、ちゃんとした発音ができているような気になれる。

 6:木田紀雄(としお)という作家について書かれた本。魅力的な装幀は山高登。

 7:元々は、講談社から出版されていたようだ。元旦に、山中の雪をかぶった松の木が、街の子どもたちに雪遊びをさせてあげようと、自らどっこどっこと歩いて街まで繰り出す話。最終ページが見開きになっていて、楽しく遊ぶ子どもたちの様子が描かれ、ハッピーエンドとなる。元旦でもファミリーレストランは開いているようだ。巻末の北田卓史のプロフィールに主な作品として知らない作品が紹介されていたので、メモしておいた。

 8:本体が表紙裏表紙の厚紙から完全に外れてしまっているのを、セロテープで補修してあるというひどい状態の本が届いた。困った。ジェットモグラは最も活躍の場が限定される号機であるサンダーバード4号のことかと思っていたら、2号の5番コンテナで運ばれる小型車だった。救助される重戦車ゴングは500tの重さだとされるが、全部鉄製だとすると、鉄の比重は7.85だから1m^3あたり7.85tなので、4mx4mx4mの大きさくらい鉄塊と同じ重さ。この程度の材料量で、ゴングが作れるものだろうかと怪しんでいる。ゴングを引っ張りあげるのにギリギリの出力を持った磁力けんいん車2台でなんとか引き上げる。出版された全3巻のうちで最も興奮度の低い巻だった。

 9:訳者名の旭はあきらと読む。著者が、実の娘のアリョーヌシカに向けて語る形式で、いくつものおはなしをしていく本。風刺的で鋭い話が多いが、なかでも「だれが一番かしこいか」が痛烈。自らをかしこいと思っている七面鳥と、やはりそのように思っている取り巻きとが、第三者によってその均衡が破られようとするときに、どのような方法でその均衡を保とうとするかが巧みに描かれている。また、やはりロシアの冬・寒さについては、そのお話の中ではまだ春なり夏なりであったとしても、どうしたって冬や寒さに思いを馳せる場面が挿入されたりして、常に意識させられる。表紙の絵は、アリョヌシカが寝ている様子だと思うが、掛け布団の幾何学的な柄が実に素敵。

 10:言葉少なに、精緻な絵で語るアーサー・ガイサートの絵本。ノアの方舟の話については、科学的にはたった一対のつがいだけで、種(しゅ)はまた無事に殖えていくのだろうか(いやきっと無理だろう)、ということが気になってしまうが、物語としてはとても飛び抜けて空想的でロマンがあるなあと思う。うねるような雲に、何かの図像を探してしまう。

今日買った本

■今日買った本。計600円。

 

a)カライモブックスにて。 

1・ミシェル・ビュトール、中島昭和訳『段階』竹内書店 ¥600

 

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 北区の朧八瑞雲堂というところへどら焼きを求めに行った帰りに、某店へ行こうとしていたのだが、地図上の印を勘違いしたためにa)ヘ行き着いてしまった。この日は、もうこのa)しか探索する時間が取れなかったので、限られた時間を全部当てた。

 1:訳者あとがきを読んだところ、ビュトールには長編が4作品しかないらしい。ということで、少なくとも『時間割』は読んだし、長編全作品なら読み尽くせるかもと思って購入。

今日買った本

■今日買った本。計648円。

 

a)ブックオフ徳島阿南店にて。

1・ファン・イーチュン(方軼群)・再話、チャン・シーミン(張世明)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(一)』ほるぷ出版 ¥108

2・ツォ・ニィ(左泥)・再話、ティェン・ユァン(田原)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(二)』ほるぷ出版 ¥108

3・チェン・チー(沈寂)・再話、フー・ヨンカイ(胡永凱)/チャン・シーミン(張世明)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(三)』ほるぷ出版  ¥108

4・リャオ・ティ(了的)・再話、チェン・ヨンジェン(陳永鎮)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(四)』ほるぷ出版 ¥108

5・ティン・アル(丁二)・再話、ツォン・ヨウチュワン(曽佑渲)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(五)』ほるぷ出版 ¥108

6・ヂョン・マー(鄭馬)・再話、イェ・フェイ(葉飛)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(六)』ほるぷ出版 ¥108

 

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 a)の店舗の方面に買い出しを兼ねて行ってきた。何とか絵本で買える本があって良かった。10%OFFクーポンを持っていながら、使い忘れたのは痛かった。

 1:1~6でシリーズ全6巻完結。いずれも著者と絵の作者がさまざま。「まちぼうけ」(守株(今までしゅかぶと読んでいたが、しゅしゅが正しいと知って驚いた))「笙の名人」「矛と盾(矛盾)」を収録。「笙の名人」は、笙の音を合奏で聴くのが好きな王のところに、吹けもしないのに名人と称して楽隊に入った南郭(なんかく)という人が、笙なら独奏好きという次代の王に変わって、独奏させられそうになり逃げていったという話。

 2:「一挙両得」「流言は人をまどわす。」「蛇足」を収録。「流言は人をまどわす。」は、最後の一文で意味が明快。すなわち、 "ウソもくりかえされると、ホントになるから、ほんとうにおそろしい。"

 3:「神魚」「うたがえばぬす人」「人まねざる」を収録。「神魚」は、ある魚売りが水の溜まった大木のうろに魚を放しておいたら、道行く人が魚を見て神魚だと驚き、噂が噂を呼んで、大勢の人が拝みにきたという話。「うたがえばぬす人」は、色眼鏡によって他人が悪人にも善人にも見えるという話。「人まねざる」は、人のまねをした猿たちが一網打尽にされる話で、猿まねの浅はかさについての話。

 4:「方向違い」「にせものじゃないほんものだ。」を収録。「方向違い」は南船北馬のことかのように思ったが、南船北馬は東奔西走と同じで絶えず旅をしていることなので、それとは異なる。これには話の最後にまとめの一文が載っているので、分かりやすい。素晴らしい馬、路銀、腕の良い御者などを揃えても、方向違いで全てがパアという話。「にせものじゃないほんものだ」は、飼っている魚を食べてしまうカワセミを捕らえるために、人間の偽物であるカカシを使ってだましておき、カワセミがそれを見破ったところで本物の人間がカカシになって、カワセミを捕らえるという話。

 5:「かわいそうな小ジカ」「貴州のロバ」を収録。「かわいそうな小ジカ」は、猟師が救った小ジカが、人に馴れ野生を失った結果、野犬に噛み殺される話。『貴州のロバ』は、貴州のトラが、ロバという珍しい動物を見て、初めは慎重に恐れながら接していたが、ロバの力のなさを知ると猛然と噛み殺してしまう話。

 6:「虎の威をかりるキツネ」「漁夫の利」を収録。「漁夫の利」で最初に争っているのは、しぎとどぶ貝。

今日買った本

■今日買った本。計800円。

 

a)児島書店にて。→初入店。

1・たる味会編『酔っぱらい大全』講談社 ¥800

 

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 帰宅前にワンクッション的な一泊を福山ですることにした。駅から歩くにはしんどい程度に離れた宿をとったので、車で駅前まで出かけてみて、a)の古本屋への初入店を果たした。全般的に品揃えが良く、いつ行っても何か買えそうなお店。

 1:酔っぱらいテーマの本ということで購入。豆知識・雑学的な本。

今日買った本

■今日買った本。計120円。

 

a)入江書店にて。

1・宮尾登美子/辻嘉一『対談 大人の味』新潮文庫 ¥120

 

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 大名あたりの街をぶらぶらしたついでにa)へ寄った。ここに行く前に、チーズフォンデュ専門店でワインと共にランチしていい気分だった。

 1:最近本当に本を読む時間が取れないので、薄さに惹かれて購入。帰りのバスで早速読み始めた。宮尾登美子氏は高知市生まれらしく、鰹節の話やらを含んでいる。2018/7/6読了。宮尾さんの謙遜的態度が突っ込んだ話を引き出しにくくしている印象で、もっとマニアックで個人的な話が聞けそうで聞き出しきれないもどかしさを感じる対談だった。そのことは、辻さんのあとがきでも書いてある。宮尾さんの著作は読んだことがないが、ご出身の土地である土佐や四国を舞台にした小説が多くありそうで、ちょっと興味が湧いてきた。

今日買った本

■今日買った本。計1608円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本20%OFFセールをやっていた。

1・菊池日出夫『はるまつり』福音館書店 ¥160

2・アネット・ティゾン/タラス・テイラー、佐藤見果夢訳『どうぶつなんでも世界一』評論社 ¥480

3・津原泰水、尾崎翠・原案『瑠璃玉の耳輪』河出文庫 ¥86

4~6・平井和正・原作、桑田二郎・画『完全復刻版 8マン 3~5』リム出版 各¥208

7・児嶋都『おとめ地獄』ソフトマジック ¥86

8・児嶋都『おとめ図鑑』ソフトマジック ¥86

9・斎藤隆介『ちょうちん屋のままッ子』角川文庫 ¥86

 

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 ●書きかけ。

 このGWは、今日くらいしかセールの恩恵に与れなさそうだと思われたので、とりあえずa)だけ行ってみた。結果、思った通りでこの日のa)のみしかセール期間に行けなかった。

 1:とりあえず全4巻で出たのらっこの絵本の2巻目。とりあえずと書いたのは、その後、連番の振られていないのらっこ絵本がいろいろ出ているようなので。まず見開きで町内の鳥瞰図が出てくるのだが、この絵が細部まで本当によく描けていると同時に、妙に歪んでいるのに味があって、この見開きだけでじっくり時間を掛けて見とれた。その後の祭りの場面ごとに、この鳥瞰図のどこのシーンなのか、いちいち照らし合わせることができるだろうかと、ページを行き来しながら読んで、じっくり楽しんで読んだ。

 2:

 3:尾崎翠原案の小説ということで気になっていたもの。

 4~6:収集中の漫画。何巻かだかを持っているはずだが、購入時点で確信が持てず重複したかとヒヤヒヤしたが大丈夫だった。カバーの色でたぶん重複していないだろうとは思いつつもヒヤヒヤした。

 7,8:ソフトマジックのマジカルミステリーホラーシリーズの2巻と4巻に相当。このシリーズでは上村一夫作品も出ているので、手に取らない作家だけど試し買い。単純なホラーではなくて、笑い盛ってくる作品が多く、意外な感じがした。ただ短篇を連続して読むのは、飽きてしまう。長篇作品を読んでみたいところ。2018/8/23売却済。

 8:

 9:理論社のハードカバーで読んでいたが、文庫でも滝平二郎氏の版画が拝めることが紙面を見てわかり、こちらを所有用としておこうかと購入。

今日買った本

■今日買った本。計1359円。

 

a)ブックオフ福岡博多口店にて。

1・ミレナ・ルケショワ・文、ヤン・クドラチェク・絵、三宅みち訳『あきみつけた』日本基督教団出版局 ¥100

2・降矢洋子・作、増井光子・監修『どうぶつえんのおいしゃさん』福音館書店 ¥100

3・奥本大三郎・文、たかはしきよし・絵『冬の虫冬の自然』福音館書店 ¥103

4・得田之久・文/絵『昆虫 ちいさななかまたち』福音館書店 ¥108

5・なかのひろたか・絵『あみからにげたうずら ジャータカ物語より』すずき出版 ¥108

6・椋鳩十・文、吉崎正巳・絵『子グマのくろすけ』ポプラ社 ¥108

7・三田村信行・作、佐々木マキ・絵『風を売る男』PHP研究所 ¥100

8・筒井敬介、若菜珪・画『おきんとおたぬきさま』小学館 ¥100

9・グレタ・ヤヌス・作、ロジャー・デュボアザン・湯沢朱美訳『くまのテディちゃん』こぐま社 ¥108

10・小野洋子・文、北田卓史・絵『かばくんのあかいズボン』フレーベル館 ¥100

11・森山京・文、椎野利一・絵『くまさんのバスケット』フレーベル館 ¥108

12・柴野民三・文、久保雅勇・絵『ねずみのよめいり』フレーベル館 ¥108

13・片桐三紀子・作/絵『ふしぎなパラソル』フレーベル館 ¥108

 

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 ●書きかけ。明日からセールだということは分かっていたが、今度のセール期間中にはもうa)へは行けないだろうからというわけで、寄れるうちに覗いてみたら、結構な収穫があった。

 1:クドゥラーチェクの未読未所有絵本。ちょっと背ヤケと反りがあるけど見っけもんだった。少年のジュリアンがあきをみつけにいくお話。くり拾いをしていた子どもたちのところに出くわすと、もう一つもくりが落ちておらず、がっかりするジュリアンだが、最後にくりの実を一つ見つけて、大事に大事におうちに持って帰る。ひまわりやまつぼっくりなど、さまざまなものに目玉がついていて、どこかこわい感じがするのだけど、さすがに素晴らしい絵で各ページで見入ってしまうので、一読しただけではストーリーが頭に入ってこない。背景が無地白色のページと、とぼやっとした感じに描かれたそうでないページとがあって、めりはりがある。

 2:かがくのとも傑作集の20番。動物たちは、野生とは食べ物も異なるし、逃げ回ったり攻撃されたりするので麻酔のうちかたや拘束のしかたも考えないといけないし、言葉を返してくれないので症状を読み取るのも大変難しく、獣医師は工夫しどころがたくさんありすぎるほどだということがよく分かるいい絵本。思いついたことを何でもやってみせたり実施する力が必要。ここに描かれていないけれど、夜は夜で夜行性の動物を診ることが増えたりするのかも。

 3:気になったものについてメモ。p.22~23で、俗に石叩きと呼ばれる尾をペタペタ地面に叩きつけている小鳥が、ハクセキレイだと判明した。また、これまで動物のカモノハシしか知らなかったが、植物にもカモノハシという種があることを知った。鴨のくちばしに似た部分がある植物がその名の由来らしい。p.20~21で、腹の赤いアカハラという鳥が描き込まれているが、即座にアカデミックハラスメントを連想させる。

 4:昆虫図鑑だけれども、昆虫を単に羅列して紹介しているだけでなく、編集の視点をあれこれ変えながら、全体に読み物のような効果を上げている得田式ともいうべき図鑑になっている。あとがきに従来とは異なる図鑑を目指した経緯が書いてあり、必読。巻末の各昆虫についての解説のなかにも、作者とその虫との思い出やエピソードや主観的印象が述べられていたりして、全部読まずにはいられない。

 5:こどものともチューリップ版199年7月号のペラペラ版。最近気になっている、なかのひろたか氏の絵の本ということで購入。ジャータカ物語というのは、仏教説話なのだろうが、なかなか考えさせる話が詰まっていそうだ。ただ、この作品においては絵本向けに教訓的な部分のみを抜粋している。このことは、簡単には巻末の「おうちのかたへ」という文章で知ることができる。

 6:秋から冬にかけての母子のクマの話。一度冬眠用の穴を見つけたものの、山火事にあってそれを失う。雪が降ってきたあとに、偶然別の穴と見つけることができて良かった良かったというような話。小学1,2年生くらい向けといった感じの長さ。

 7:2018/7/18読了。元気だけが取り柄のおじいさんが、歯が弱ってきて仕方なしに入れ歯にしたのだが、そのことで様々に傷ついた内面を周囲の人に理解されず、無口になって孤独に死ぬという、冒頭の一篇「声をなくした」にまず愕然とした。児童書の体裁をしているので、これほど強烈な話が収録されているとは予想外だった。続く「おとうさんの庭」では、失職したおとうさんの立場のなさを、最後の「さよならファミリー」では子どもを言い訳にして子どもを犠牲にするふた親の自分勝手な振る舞いを、それぞれに描き出すなど、人間のネガティブな面をどんどん見せつけてくれる短篇集なのだった。表題作「風を売る男」は、風を売る古風な男の、仁義の切り方がちょっと勉強になるのと、よく練られた口上の文章が面白いのがポイント。

 8:小学館の創作童話シリーズ17。絵の若菜珪氏は男性だと知った。おきんの母は、そのご加護を強く信じていた神様(おたぬきさま)に身を切るような御供えを常々していたのだが、おきんが実際におたぬきさまらに会って得た情報から、裏切られていたこを知り、愛想を尽かす。子どものおきんの言い分を、自分の信心よりも信じて行動を変えた母が素晴らしいと思う。

 9:stacking songというのだったか、くまのテディちゃんが持っている衣類や家具や雑貨を順に紹介してはそれを身につけたり使ったりさせて、説明の一文で繰り返し説明する。名詞やものの使い方などを覚えるのにいい絵本。訳者は、自宅の文庫「ポケット文庫」で読み聞かせ等のイベントをおこなっているそうだ。

 10:厚紙製のキンダーメルヘンの1982年6月号。少年あっちゃんの友だちのかばくんが、おしりを見られるのがいやで、あっちゃんがお母さんにかばくんのズボンを作ってくれるように頼む話。おかあさんは、手際よく、しかし、3回目にしてようやくかばくんにぴったりの赤いズボンをこしらえる。結構布代かかっただろうな、なんてことが気になる。

 11:10と同じキンダーメルヘンの1982年10月号。くまさんのバスケットが大きいので、それを携えて友人のところへ遊びに行く道中に、あちこちからちょっと貸しての声掛けが連続し、くまさんのお人好し感を楽しむお話。

 12:10と同じキンダーメルヘンの1983年1月号。ねずみの娘さんの嫁入り衣装が表紙で、正月っぽい。天気雨の話だったかなと読み始めて、すぐ勘違いに気付いた。どこか覚えのある懐かしい昔話だった。結局ねずみは、太陽よりも雲よりも風よりも壁よりも強いので、要は一番えらい存在というわけ。ねずみの時代劇のような衣装と、太陽のぽかぽか感が良い。

 13:10と同じキンダーメルヘンの1982年8月号。おばあさんが海辺で見つけたパラソルは、なんでも使えるパラソルだった。空を飛んだり、動物たちの遊具になったり。語呂の良い文章とポップな絵柄。