yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計2100円。

 

a)suruga屋にて。

1・文藝春秋編『アンソロジー人間の情景6 奇妙なはなし』文春文庫 ¥100

2・かこさとし、富永秀夫・絵『かわいいあかちゃん』童心社 ¥200

3・いまきみち『しりとりしりとり なつのまき』福音館書店 ¥100

4・東君平『帽子をかぶった魔法使いのおともだち』サンリオ ¥100

5・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本 第3話 ロケット太陽号の危機』竹書房 ¥150

6・宮崎博史、菊池貞雄・画『おばあさんせいと』小学館 ¥100

7・得田之久『かまきり おおかまきりの一生』福音館書店 ¥200

8・瀬川康男『瀬川康男のちいさいひとたちの絵本 全3冊セット』福音館書店 ¥200

9・岡部一彦『山の足あと 岳人交遊録』東京新聞出版局 ¥100

10・儀間比呂志『りゅうになりそこねたハブ』福音館書店 ¥100

11・イブ・スパング・オルセン、菱木晃子訳『ぼくのあかいボール』BL出版 ¥230

 

b)ヤフオクにて。

12・ポ-ル・ガルドン・絵、大庭みな子訳『おばあさんとこぶた』佑学社 ¥520

 

***

 

 a)より先日注文していた本が本日届いた。本当は昨日受け取れたのだが、不在で1日受け取りが遅れてしまった。b)は、翌日に届いたものだが、この記事に混ぜておく。

 1:収集中のシリーズ未所有巻。これで全8巻が揃った。

 2:かこ・さとしかがくの本の第2巻。最近気になっている富永秀夫氏の絵による巻ということで購入。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、そして人という順に、生まれておとうさんおかあさんになるまでを解説した本。繰り返しパターンで説明が続くので比較して理解しやすいつくりになっていると思う。巻末のかこさとしの言葉、この本で伝えたかった三点についての言葉が、力強くて良い。他の巻もこの巻末の言葉読みたさにいずれ買ってしまいそう。

 3:1994年8月1日発行の年少版こどものとも209号。このシリーズは特製版は出ていないようだ。なつ、から始まるので、まずは「つ」がつくものを絵を見ながら考えるのだが、なかなか予想が当たらない。当たる時も用意しつつ当たらないようにもする工夫が素晴らしい。必ず絵の中にその言葉が指し示すものが描かれているかどうか、直前の絵に描かれているかどうか、などがそういった工夫と考えられた点。それで、できる限り当てて見たくて、次のページをめくって答えを知る前に、かなりじっくりそれまでの絵を読み込むことになり、充実の時間を過ごせた。しりとりとは少しずれたところで着々と進む畑の作業も、作業の意味に説明されていない深さがある。四季それぞれで全4冊のシリーズだが、この夏版の刊行はシリーズで最後のもの。この完成度を他の季節でも味わえるかどうか、読むまでのお楽しみ。

 4:"帽子をかぶった魔法使い"のおともだちも、みんな帽子をかぶっている。メダカなんか横一文字の体なので、帽子が垂直に乗っかっていて笑っちゃう。はやぶさのところ、クラーク・ゲーブルとタイソン・パワーはどちらも1900年代前半に活躍したハリウッド俳優のことだと検索して知った。イナゴのことのように、はっとするような箴言的な味わいがあるものも多い。ところで、見返しに24マスの枠があって、本文に登場する24のキャラクターが並んでいるけれど、ツバメのおやとへびが不採用。ここには何か意図や意思があるのかな。

 5:シリーズ収集中の絵本。今回はロケット型の3号が活躍する。一つの危機を救うと、もう一つの危機が現れ、短くも緊張の続く話で大いに楽しめる。本書に関連するチラシが挟まれていたのだが、サンダーバード絵本は当初TV東京系列での放送順に全32話刊行予定だったらしいのだが、結局最初の3巻で刊行が止まってしまったらしい。残念だ。

 6:小学館の創作童話シリーズの未読の巻ということ以外の予備知識なしで購入。小学一年生のたくちゃんのおばあさんが、たくちゃんが怪我をして登校できなくなった代わりに学校へ行く話。思い切りの良いおばあさんも良いけれど、寛容な同級生と先生それに学校が素晴らしいと思う。宮崎博史氏は、このたくちゃんを主人公にして複数の著作があるそうだ。

 7:全5巻のこんちゅうの一生シリーズの第2巻だったか。どアップで描かれるかまきりと背景の植物など、たいへん精緻で目をみはるような濃淡の付け方の絵がたまらない科学絵本。作者あとがきの、かまきりのたまごを部屋の中で孵してしまったときのエピソードがまた面白く、他の巻のあとがきにも期待が高まる。

 8:箱入りで『あなただれのこ』『やだやだおきて』『ねむくてこまった』を収める。『ねむくてこまった』のみ既にバラで所有。3冊連続して読むと、それぞれの関連が見えて、構成的によく練られた本だということがよく分かる『あなただれのこ』は、実はクリスマス絵本。この本で登場動物やら登場人物の紹介がなされる。『やだやだおきて』は、彼らの寝起きの様子を、『ねむくてこまった』は、反対に寝入りの様子を、描く。それぞれ、お日さまととお月さまが、力を貸してくれる。

 9:この著者は、山の絵本を出していて、それを探しているために、名前を覚えた。絵が達者なので、本書も多数の著者自筆絵が収録されている。縦帯付きで、「山にまつわるちょっといい話…… 人恋しくて、コミカルで、闊達なその画風と同様自在に山を語り、様々な岳人との交遊を綴る」とある。

 10:過去に特製版も出ているが、今回購入は、2016年1月1日「こどものとも年中向き」第1刷発行のペラペラ版。人に姿を見られずにしないといけない300年の修行を終えて龍になるはずの日に、人に見られてしまうハブ。そのハブは一度は竜王を騙すのだから、妙な度胸があるもんだ。おごって全てを失う話。

 11:映画『赤い風船』みたいに、あかいボールが街なかや郊外を自由自在に跳ね回って、どたばたを巻き起こす話。そういえば、今この11の文章を書いている昨日(5/16)、帰宅途中に対抗車線の外側から道路にゴムボールが飛んできて冷やっとした。絵本のなかではどたばたでユーモラスだけれど、実際に交通の現場で飛んできたら、笑えないものだ。

 12:ポール・ガルドン昔話シリ-ズの2作目(だと奥付ページに書いてある)。また、著者名はなく、民話より、となっている。おばあさんがこぶたを買って帰る途中で、とある垣根を越えられずその場に根が生えてしまったこぶたをどうにかして垣根を越えさせる話。こぶたを動かすためにいぬに頼み、いぬを動かすためにぼうっきれに頼み、という風に連なっていく。牛が水を飲むよりも肉屋の包丁の方が早く牛をどうにかしてしまいそう。

今日買った本

■今日買った本。計1188円。

 

a)ゲオ小松島店にて。→初入店。

1・奥山多恵子・作/絵『ふくろうのそめや』福音館書店 ¥216

2・アルフレッド・スメードベルイ・作、垂石眞子・絵、菱木晃子訳『月へミルクをとりにいったねこ』福音館書店 ¥324

3・ハンス・リマー・文、レナート・オスベック・写真、松岡享子訳『わたしのろばベンジャミン』こぐま社 ¥324

4・長崎源之助・作、鈴木義治・絵『にげだした学者犬』岩崎書店 ¥108

5・いぬいとみこ・文、津田櫓冬・絵『ちいさなちいさな駅長さんの話』新日本出版社 ¥108

6・乾千恵・文、秋野亥左牟・絵『たいようまでのぼったコンドル』福音館書店 ¥108

 

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 外食して帰ろうと思ったところ、ちょっと本屋の品揃えでも見ていくかとa)へ寄ったら、なんと古本を扱っていた。今までノーマークだったので嬉しい驚き。1~5の5冊で¥1080という扱いをしていただけた。文庫や新書ではそのようなイベントをしているのは、店内の掲示で理解していたが、児童書も対象だったとは。

 1:このような昔話があったとは知らなかった。鳥がもともとは皆真っ白で、今のようにそれぞれの色の羽を持つようになったのは、ふくろうの染め屋さんのおかげだということ。カラスだけなぜ真っ黒で、ふくろうはなぜ昼に活動しないのかということ。これらのことを説明する由来譚。カラスの絶妙な配色は、注目どころ。

 2:作者はスウェーデンの児童文学者で作家のかた。月の中に牛乳桶を持った夫婦が映っているように見えるとするのは、スウェーデンでは一般的なことだろうか。道中、ねこと一緒に月を目指すロバやにわとりやらが、なにやら言い訳したりして離脱していく。やっぱりねこの母さんの目的意識だけは本物。

 3:写真絵本。地中海の島で暮らす女の子と拾ってきたロバの子と、女の子のお父さんお母さんの話。オリジナルが出版されたのはスイスらしい。ずっと気になるのは、家の床に海岸で拾えるものだろうか、丸い小石がびっしりと固定され敷き詰められている庭。家の中の一部の床もそうなっているようだ。そこは裸足でもまあまあ快適そう(というのは大人は裸足ではなく靴を履いているから)で、日本とは異なる暮らし方が垣間見える。

 4:どこから逃げ出すかというとサーカスから。異性の前でかっこつけていたかったり、自分の行動が周りから違う理由で解釈されたり、ストーリーは単純だが世間によくありがちな場面や心理をうまく捉えている。

 5:ちいさなちいさなをキーワードに語られる、ほんわかした丹後半島かと思われる駅の物語。各絵は、よれよれとした手書きのまるい枠の中に描いてあることで、遠くそんな土地でそんな物語があったんだなあと思いをはるかにさせる効果がある。

 6:2010年12月1日発行のこどものとものペラペラ版。以前から秋野亥左牟氏の絵は独自のものがあって素晴らしいと思っていたが、本作では更に期待を上回る素晴らしさで身震いがするほどだった。地面、雪、山や岩、ベッドの布、太陽の光、太陽の神様の表現、どれも力強く湧き上がるような生命力を感じさせる。裏表紙の花は、いのちのはなだろうけれど、実際にモデルとなる実在の花があるのかも。

今日買った本

■今日買った本。計2270円。

 

a)万年山文庫にて。→喫茶利用。本は閲覧のみ。

 

b)太陽と緑の会にて。→初入店。

1・代田昇・文、宮良貴子・絵『沖縄・八重山古謡 あんぱるぬゆんた』銀河社 ¥400

2・川崎大治・文、太田大八・絵『かじかびょうぶ』童心社 ¥291

3・櫻沢如一/櫻沢リマ『日本女性最初の中央アフリカ横斷記』日本CI ¥300

4・永島慎二『漫画家残酷物語 1』小学館文庫 ¥110

5・永島慎二『漫画家残酷物語 3』小学館文庫 ¥96

6・五味太郎『いろのいろいろ絵本 みどりのほん』文化出版局  ¥150

7・佐々木マキ・文/絵『ちょうになったぞう』フレーベル館 ¥160

8・しみずゆりこ・絵と文『エネルギー問題をかんがえる げんぱつのえほん2 げんぱつなんかいらないぞ!』宇宙はてない社 ¥132

9・ミハイル・ブラートフ・再話、タチヤート・マブリナ・絵、宮川やすえ訳『およめにいった三人のむすめ』岩崎書店 ¥291

 

c)ブックマーケット田宮店にて。→¥300以下の本全品半額セールをやっていた。

10・イタロ・カルヴィーノ、脇功訳『柔かい月』河出文庫 ¥40

11・村山知義・絵『うたの絵本4 たのしいリズム』リブロポート ¥150

12・竹久夢二・絵『うたの絵本8 とおいおもいで』リブロポート ¥150

 

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 a)は、本は閲覧のみだが、なかなか面白い本が置いてあって蔵書を見るだけでも楽しい。秋野亥左牟のエッセイが気になった。いろいろ持って行った本が読み進み充実した時間を過ごすことができた。b)は、NPO法人が運営するリサイクルショップで、本も少しくらいあるかなと思って行ったら、思ったより冊数があった。埃っぽいけれど、掘り出し物があれこれあって行った甲斐が大いにあった。本は定価の1/3の値段が基本価格となる。ただし最低価格が¥100に設定してある。c)は、タリーズコーヒーを利用しに行ったついでに、久しぶりに寄ったもの。運良くセールをやっていたので、割引対象の本の中からお得な買い物ができた。

 1:"あんぱるぬ"は"網張ぬ"と書く。重税の取り立てから逃げる農民を役人が網を張って捕えたという石垣島のあんぱるぬ浜というのが地名として残っている。お祝いの様子をさまざまな蟹が擬人化されて登場する古謡で、登場する蟹の種類は、なんと15種類。

 2:かじかはウシガエルのことだと思う。ぐうたらの主人公が、金策のためにかじか沢を含む山を売りそうになったところを、かじか達が何とか主人公を思いとどまらせ、ただ白いだけの屏風にかじか達が入り込む。そのかじか屏風が幸運をもたらしたのか、張り合いを付けさせることになったのか、主人公は一転真面目に働き財を成す。老年になって、どこぞの殿様が有名になっていたかじかびょうぶを買い取ろうとするが、主人公が金に変えられぬと断るも、殿様の使いたちは無理やりびょうぶを奪おうとする。すると屏風の中のかじか達が飛び出してきて、また元の白い屏風となる。主人公がぐうたらなうちのぐうたらさのにじみ出た様子が良く描けていて、くすっとしてしまう。

 3:昭和33年7月10日印刷、15日発行。アンカット。新書よりもう少し背が高い判型。副題が、平塚らいてう先生えの手紙、となっている。怪しげな本なので飛びついた。

 4,5:収集中の漫画。

 6:いろのいろいろ絵本のうちの1冊。このシリーズ、復刊ドットコムより復刊されたのだが、表紙がてんでダサいので、このオリジナルの統一感には全く敵わないのだ。今回みどりのほんを購入できたことで、全6冊が見事揃った。全6冊改めて読んでみたが、先の3冊『あか』『しろ』『くろ』のほうが、それぞれ本への関連が密で、説明しすぎかもとも思うけれど、ずっと工夫されていると思う。『ちゃいろ』『きいろ』『みどり』は、緩やかに共通点があったりなかったりといった感じ。

 7:ペラペラ版を入手していたが、オリジナルはハードカバー版だったとは知らなかた。いつもはくっきりはっきりの黒の輪郭線の入った絵が気に入っているのだけれど、本作品では全てに黒の輪郭線が入っていない。本作の中ではしかしその輪郭線のない花の絵が抜群に美しい。

 8:原発を稼働させるには大量の石油が必要。この本の出版された頃、すなわち石油ショック後4年ほど経った頃、やはり石油の値段が高さから建設費用が高騰し、火力発電のほうがよほど安く建設できると状況だったという。ウランやプルトニウムの再処理工場や、高速増殖炉MOX燃料工場、そして当の原発自身も、その周辺や施設内で放射性物質漏れが少なからずあり、それら施設がないとき以上の放射線被曝や生体や地理的条件による特定箇所への濃縮を引き起こす。原発輸出元のアメリカでは、そのようなさまざまな問題が明るみにされてきて、大きな建設反対運動につながったが、日本はそれに比べ大人しくいつまでも政府の言いなりになって、新しい原発建設計画が進むばかり。このような警告をちゃんとしていた人たちがいたというのに、現在の悲惨なありさまといったら。暗い気持ちになる。私が製造業で働いてきた経験からすると、人材が確保できないので、原発はもうとてもじゃないが稼働維持できないと感じる。

 9:三人の娘を太陽と月とカラスに嫁がせたじいさん。何か自然の摂理を説明する由来譚かと思わせておいて、全くのまぬけ話だったので驚いた。特殊な娘の婿の性質を目の当たりにし、じいさん自身もそれを持ち合わせていると勘違いして、合わせて3回の見事な失敗を披露する。

 10:川上弘美が某書で推していた本。

 11:カバー背が焼けているが、半額対象だったので購入。12曲の童謡を収めてあり、12枚プラス表紙と裏表紙の村山知義の絵が拝める。「ずいずいずっころばし」の絵が最も好み。まるまると膨らんだスカート?が可愛らしい。

 12:11と同様の状態。擬人化した虫を描いた表紙と、つばめの親子を描いた裏表紙の絵が、定番的な少女絵とは一線を画していて、構図もデザイン的だし素晴らしいと思う。

今日買った本

■今日買った本。計7356円。

 

a)泉堂書店にて。→初入店、本購入無し。

 

b)K文庫にて。

1・高田桂子・作、木曽秀夫・絵『あれからそれから』文研出版 ¥400

2・たかどのほうこ・作、杉田比呂美・絵『おとなりさんのひみつ』世界文化社 ¥67

3・遊子・文/絵『だんまりくらべ』すずき出版 ¥66

4・ワンダ・ガァグ・作/絵、むらなかりえ訳『なんにもないない』ブック・グローブ社 ¥400

5・中島宏章・文/写真『コテングコウモリを紹介します』福音館書店 ¥300

6・シャルル・ヴィルドラック・作、小沢正・文、北田卓史・絵『ライオンのめがね』チャイルド本社 ¥200

7・なかのひろたか・作/絵『おばあさんのいないまに』福音館書店 ¥500

8・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本1 国際救助隊出動』竹書房 ¥300

9・白石清春・作、いまきみち/西村繁男・絵『おとうさんといっしょに』福音館書店 ¥300

10・渡辺茂男・作、堀内誠一・絵『てつたくんのじどうしゃ』福音館書店 ¥300

11・寺村輝夫・文、梅田俊作・絵『どうぶつこうえんパトロール』偕成社 ¥67

12・石井桃子・文、中谷千代子・絵『くいしんぼうのはなこさん』福音館書店 ¥300

13・沢木耕太郎・文、内藤利朗・写真『ハチヤさんの旅』福音館書店 ¥300

14・北畠八穂・文、丸木俊・絵『明りになったかたつむり』岩波書店 ¥800

15・与田準一・作、安泰・画『ねことごむまり』童心社 ¥500

16・弓場紀知『海の正倉院 宗像沖ノ島 古代の旅3』平凡社カラー新書 ¥300

17・宮谷一彦『俺たちの季節』三崎書房 ¥500

18・木村嵐『ああ酒徒帰らず』大陸書房 ¥400

 

c)ブックオフ徳島川内店にて。→¥200以上の文庫3冊で半額セールをやっていた。

19・増田純子『かあーかあーからすさん』福音館書店 ¥108

20・廣野研一『かえるさんくわっくわっ』福音館書店 ¥108

21・原民喜『原民喜戦後全小説』講談社文芸文庫 ¥630

22・サキャ・パンディタ、今枝由郎訳『サキャ格言集』岩波文庫 ¥180

23・熊谷達也『いつかX橋で』新潮文庫 ¥130

24・野坂昭如編『けむりの居場所』幻戯書房 ¥200

 

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 書きかけ。

 1:みるみる絵本という文研出版のシリーズ。この著者と絵描きのコンビでは、シリーズ内でもう1作品ある。ナンセンス昔話といった風。絵のなかに仕掛けがあったり、シュールだったり画面の使い方が自由だったりして、アグレッシブな作品で大変気に入った。表紙絵でピンときたが、当たりだった。

 2:本好きのブックさんというのが登場するので、面白そうだと思って選んだ。おはなしワンダー第344号(2009年11月1日発行)のペラペラの本。お騒がせなお隣さんにあれこれ邪魔されて、本が読めないブックさん。可愛らしい絵ながら、ホラーなおはなし。

 3:リンク先はハードカバー版になっているが、実際購入したのは、こどものくにチューリップ版2月号第12巻第11号(1985年2月1日発行)の、ペラペラ版。作者名は「ゆうし」と読む。挟んであった付録のチューリップ通信という紙によれば、遊子はシュールリアリズム画家で、60歳にして初めてこの絵本作品を作ったということだ。水墨画風の絵で、昔話の世界にぴったり。木の板目の表現や、柔らかな着物の表現など目をみはるものがある。

 4:なんにもないないという名前の犬の話。作者は、芸術一家に生まれ、六人兄弟の長女だったそう。この作品を発表して4年後の1942年に亡くなった。なんにもないないが走り回ったときの破線で示される軌跡で、作者は結構遊んでいるなあと思う。

 5:月刊たくさんのふしぎ2012年3月号のペラペラ版。キクガシラコウモリ以外のコウモリの生物学的絵本というのは珍しいと思う。コテングコウモリに限らず、北海道に住むコウモリの写真を惜しげも無く見せてくれる本。北海道ではすでに18種類ものコウモリがいることが確認されているとか。そんなにいたのかという感じなのだが、実はコウモリは哺乳類中ではネズミに次いで種類が多く、世界で1150種いる言われているそうだ。p.22,23の藪の中の写真は、最近知って見分けがつくようになったばかりのイタドリの写真だとすぐ分かって、そんなタイミングの良さも嬉しかった。

 6:北田卓史の絵の未所有作品ということで購入。王様のライオンが生活に支障が出るほど目が悪くなったところに、たまたまめがねを手に入れて事なきを得たと思ったら、めがねを無くしてしまい、国中で探し回るという話。めがね紛失の辛さは身に沁みているので、かなり引き込まれてしまった。例えば表紙を見るとわかるが、めがねのつるに紐をつけてから耳に掛けている。普通の絵描きなら、直接つるを耳に掛けたライオンを描くのではないだろうか。この辺りの絵としての処理に感心する。

 7:1975年5月1日発行のこどものとものペラペラ版。おばあさんに飼われている白猫が、おばあさんのいないまに、あれこれ遊ぶ話。高いところから飛び降りて、宙返りして着地するのをカラスが感心して、それを猫にやって見せてと頻りに言う。それに応えるまでじらされる2場面分と実際に応える場面の流れが、猫とカラスのそれぞれの心情の味わいどころと思う。なかのひろたか作品は、もっともっと読んでみたい。

 8:結構古い本だと思っていたけれど、1992年7月20日発行で、それほどでもない感じ。図書館に架蔵があって、欲しく思っていた本。全3巻あって、まず1巻目を入手できた。国際救助隊が出来て初めての出動となった事件が、本書の内容で、今回の救助活動は、国際救助隊の持つマシンの技術力でぎりぎり事故を回避できるほどの難しい案件だった。思ったよりハラハラさせられて楽しめた。初回から法力を使う悪役フッドが登場し、長い戦いが予想される。

 9:1987年11月1日発行のこどものとものペラペラ版。1993年に特製版が出ていて、そちらをより入手したい。電動車椅子を使うお父さんの膝の上に乗って、保育園に行くまでのお話。お家の中の本棚に絵本がたくさん詰まっている。細部まですっきりしていながらもはっきりとした判りやすい絵で、いつも期待通りに楽しく読める、いまきみちさんの絵の絵本。

 10:1974年9月1日第2刷発行(初版は1969年10月1日発行)の普及版のこどものとも。特装版は、2004年に出ているみたい。自動車の部品が少しずつ集まってきて、最後にてつたくんの持っていたハンドルで、自動車が完成するという話。未だに、車軸の上に車体をどうやって乗せているのか、分からないでいる。

 11:のりもの絵どうわの8巻に相当。おそらくケニアの動物公園をパトロールするトヨタランドクルーザーが主人公。思慮の浅い観光ハイヤーが、動物公園内でしてはいけないことをいろいろ行動で示してくれる。どちらの車もフレームがヨレヨレなのだが、大丈夫なんだろうか。

 12:食べ過ぎによるガタイの良さでガキ大将的な地位に登り詰めるはなこさんだが、度を越した食べ過ぎによりピンチを迎える。中谷千代子さんの絵はどこまでも優しいが、話は童話ならではの過剰さがあって、本文と絵の距離感が良い。

 13:たまたま先日、細川剛・写真/文『ハチ屋さん ミツバチを飼う』あすなろ書房を借りて読んだばかりで、養蜂家のことであるハチヤさんとミツバチについて、詳しくなった。細川剛作品のほうでは、青森のハチヤさんが紹介されていたが、本書では鹿児島のハチヤさんが登場、真夏は北海道まで移動するというから驚く。ミツバチは暑さに弱く、トラックでの輸送中に蒸死といって、蒸し焼き状態で全滅することもあるとかで、気温の低い時間帯や都合の良い天候(雨の日や風のある日など)のときに移動する。ドライバーのハチヤさんにしてみれば、負担の大きい危険な状況下での運転になる。仕事はまず体力的に過酷で、自然相手の収入の不安定だけれども、各地を短期滞在しながら暮らす生き方は、憧れるものがある。蜜のとれる花として、レンゲやアカシアなどは知っていたが、みかんもそうであるというのは初めて知った。

 14:混沌から生を享ける際に、何に生まれようか悩み、明りになることを目指す(あえて言えば)魂。転生する際に、前世で失った体の一部が欠けた状態で引き継がれる。身を尽くしのど真ん中をいく物語。

 15:紙芝居。函欠だったので、安かった。表紙見ただけで一目惚れ。

 16:

 17:『夏の花』など収録。リンクを張ろうとしたが、NDLに所蔵がないらしい。バイクとジャズとボクシングが、しばしば登場する。写真を使うところは、1歳年下の石井隆と同じだと思った。真崎守よりももう少し分かり易い印象だけれど、この初期短篇の時代の後に、どのような変貌を遂げたのか、今後入手して読んでいくのが楽しみ。

 18:久しぶりに入手した酔っ払い関係本。新聞記者だった著者が出会った有名人であり酒徒である人々の人物伝。

 19:くっきりした絵に惹かれて購入。境界をよくよく見ると、この絵は切り絵だと思われた。リズムのある展開で、読み聞かせに良さそう。廃棄済。

 20:葉っぱの上で寝ていたかえるが目覚めて、一跳ねして水に飛び込み、這い上がって一鳴きするまで。かえるの仕草がリアルに描かれている。2024/3/31売却済。

 21:

 22:サキャはオー・ヘンリーみたいに短篇の名手と言われるサキのことだと勘違いしていた。表紙の著者紹介の一文を読んで、チベットの人ということを知り、俄然興味が湧いてきた。

 23:X橋は仙台で何度か見たことがあり、そこでこの小説を紹介する石碑も置いてあった。再訪する前に読んでおきたい。2024/3/E売却済。

 24:週刊文春の連載エッセイ「喫煙室」のアンソロジー

今日買った本

■今日買った本。計1977円。

 

a)日本市羽田空港店にて。→初入店、books+コトバノイエの古本が置いてある、本購入無し。

 

b)ブックオフ草加新田駅西口店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・馬場のぼる『ぶどう畑のアオさん』こぐま社 ¥568

2・ゼリーナ・ヘンツ・文、アロワ・カリジェ『フルリーナと山の鳥』岩波書店 ¥384

3・バーナード・ロッジ・文、モーリーン・ロッフィ・絵、前沢明枝訳『しかけえほん あそびにきてね』文化出版局 ¥304

4・アネット・チゾンとタラス・テイラー・作/絵、武鹿悦子訳『バーバパパたんけんんシリーズ2 こおりのはらっぱ』ひかりのくに ¥204

5・瀬名恵子『めがねうさぎ』ポプラ社 ¥86

6・ヤン・ヴァイス、深見弾訳『迷宮1000』創元推理文庫 ¥86

7・太田和彦編『今宵もウイスキー』新潮文庫 ¥86

8・佐々木マキ『ぼくがとぶ』福音館書店 ¥87

9・三田村信行・作、佐々木マキ・画『とけないゆきだるま』小学館 ¥86

10・中川正文・文、清水耕蔵・画『22ひきのかにのはなし』小学館 ¥86

 

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 書きかけ。

 1:この本は、元々婦人之友社から出ていて、シリーズ3作あるのだが、こぐま社で出たのはこれだけで、婦人之友社版よりも判型も大きくなっている。青い馬のアオさん。のんびり屋風だけど芯がしっかりしていて、友達になりたい性格をしている。11匹のねこのうちの1匹みたいなねこも登場。

 2:新しい版だと、アロイス・カリジェ表記になっているが、今回入手の1989年11月6日発行第3刷だと、アロワ・カリジェ表記になっている。岩波こどもの本で、読んだはずの内容だがすっかり忘れていた。水晶の採れるその名も水晶山に登ったことを思い出す。カラーの右側の絵ももちろん素晴らしいが、本文のある左側の小さなカットも、見逃すにはあまりにもったいない絵。右側の絵に至るまでの助走のような役割を担っている。

 3:12軒のおうちの中が覗けるしかけ絵本。ページをめくると、時間帯や季節も変化するので、おうちのなかの様子も、パーティ中だったり出勤のタイミングだったりで場面のバリエーションが豊か。同じ登場人物を違うページで探しはじめるとより楽しめるが、根気がいる。

 4:バーバパパもので、たんけんとくれば買わずにはいられない。厚紙の絵本。シリーズは全4巻あるようだ。北極の氷原へ探検に行く話で、ダルメシアン犬?のロリータが、シロクマと一緒になって遭難騒ぎになったり、スノーモービルが壊れたりする。

 5:めがねうさぎの小さな絵本の1巻目なので、小さな判型のもの。めがねを紛失しためがねうさぎは目が悪いので、拾ってもらうのを手伝ってもらうおばけの怖さが分からない。怖さを分かってもらうおうとめがね探しを手伝うおばけは頑張り屋さん。

 6:行商用。2016年9月9日に出た再刊版なのだが、この値段ということは、古い定価と出版年を基準に値付けをしているとしか思えないこの店舗にしては珍しい例。古い名作絵本で現在も入手可能な本については、よく定価以上の中古価格が付いているのを見かけるのだが、その反対の例だ。

 7:ウイスキーにまつわる随筆と短篇小説を収めたアンソロジー。

 8:行商用。

 9:小学校2・3年生向としてある小学生の創作童話<上級版>のうちの7番目に相当する一冊で、佐々木マキ・画のこのような作品があるとは全く知らず、今日一番の掘り出し物。真っ黒の目をした表紙の雪だるまが何だか怖いなあと感じたのだが、内容的にもスリラー風。生を享けた雪だるまが、溶けてなくなりたくない一心から、ヒマラヤを目指すのだが、それがどこか分からないために、人々を脅してしまう話。その動機を知れば、同情者も出てくる。

 10:表2の作者よりママへの言葉が良いので、引用しておく。"わたしたちは、自分の仕事につい夢中になって、ほかのこともひとのことも、すっかり忘れてしまっていることがあります。じぶんの仕事だけが「世界のすべて」であるかのように思いこんでしまいます。わたしは人間のこういう傾向を、かならずしも否定はいたしませんが、それが、かにたちの世界になると……というのが、この物語なのです。" 子どもが20匹生まれた蟹夫婦が、これでは遊んでいられないと運送屋を開く。運送や引っ越しの仕事のお礼に、22個ずつものをもらって家に溜め込んでいるうちに、自分たちがだんだん家の中に住めなくなって、引越しを考えるが、それを引き受けてくれる別の運送業者が出てこない。なぜなら、真面目に働いた蟹の運送屋のおかげで、同業者がみんな潰れてしまったからというもの。この話を古本に置き換えると、たくさん自分では価値ある思う本を買い込んできて家族の空間を脅かすほどになる。いざ買取をお願いしようと業者を呼んでも、自分が思うほど値段がつかない、みたいな話になるだろうか。他にも、独占企業がその仕事を辞めるとき/経営破綻したときに、社会のどこに代替者を求めれば良いだろうか、といったことも想像を及ばせられる話。思いがけず風刺が利いた物語でためになった。

今日買った本

■今日買った本。計2680円。

 

a)ヤフオクにて。

1・シャーロット・ゾロトウ・文、ベン・シェクター・絵、みらいなな訳『ともだち絵本 けんか』童話屋 ¥279

2・エズラ・ジャック・キーツ、木島始訳『にんぎょうしばい』偕成社 ¥179

3・秋山とも子『やってきましたちんどんつばめや』福音館書店 ¥179

4・渡辺茂男、太田大八・絵『ひいおじいさんのたんじょうび』福音館書店 ¥279

5・中谷千代子・作/絵『まいごのちろ』福音館書店 ¥179

6・小出俊子、こやま・きょうへい・絵『ゴキブリを調べる』さ・え・ら書房 ¥279

7・佐藤春雄、薮内正幸・絵『とき』福音館書店 ¥179

8・デュ・ボウズ・ヘイワード、マージョリー・フラック・絵、羽島葉子訳『ふわふわしっぽと小さな金のくつ』PARCO出版 ¥459

9・三芳悌吉・文/絵『ひきがえる』福音館書店 ¥89

10・ハンス・クリスチャン・アンデルセン、リスベート・ツヴェルガー・絵、大畑末吉訳『アンデルセンコレクション』太平出版社 ¥579

 

***

 

 先日落札していたものが本日届いた。落札していた期間中、落札額の何%かをTポイント還元してくれるキャンペーンをしていたのは僥倖だった。

 1:勘違いで気持ちのすれ違ってしまった友達との和解を描く。正面突破による解決は、しばしば採りたくないもので、勇気が要る。

 2:除籍印有。キーツが来日したときに見た、人形芝居公演のときの出来事をアレンジして作られた作品。無口のルイが芝居に登場してきた人形をいたく気に入るが、さすがに持って帰れない。悲しい夢をみるほどに寂しく思っていると……という話。ルイの心情を追って、ぐっと胸に迫るものがある。

 3:2001年9月1日発行の月刊かがくのとものペラペラ版。今は亡き先代の小鶴家親方を取材されて作られた作品だそうだ。私はたまたま身近にちんどん関係者がいるので、その準備やただ練り歩き演奏するだけでない仕事の部分までなんとなく知っていたのだけれど、多くの人はただ練り歩いて演奏するだけのところしか見ていないと思うので、こうしてチンドンマンの一日の仕事が全体的にわかるというのは、ちんどん屋さんへの理解を深めて良いと思う。おうちのいかにもおうち然とした様子が見ていて面白い。細部までじっくり読んで楽しめる。

 4:1981年3月1日発行、通巻144号の月刊かがくのとものペラペラ版。1984年に特製版が出ているようで、そちらをぜひ入手したい。米寿のお祝いの形式を説明する絵本かと思って読んでみると、ざっくり言えば親戚関係を理解する(おじさんとは親の兄弟である、など)ための物語だった。それにしても表紙のように、これだけの箱膳(18セットもある)を持つお家が今どのくらいあるだろう。表3の米寿の文字も太田大八氏によるものなのだろうか。

 5:初版は1965年3月1日発行だが、今回入手は1983年3月1日普及版第1刷発行の、普及版こどものとものペラペラ版。迷子の犬のちろが、街中で遭遇する危険は、同時に子どもにとっての危険でもある。最初のページの野菜の値段が、今の1/4くらいで安くて良いなあと思う。

 6:蔵書印有りだった。著者は、徳島市の元小学校教諭なので、年間のゴキブリ発見件数と徳島の平均気温を重ね合わせたりしている。どうも生徒を使ってゴキブリの生態をさまざま調べたようで、データが豊富に提示されていて、納得性の高い良書と感じた。表紙をよく見ると300匹くらいのゴキブリが描かれている。

 7:リンク先は特製版になっているが、1971年4月1日発行、通巻25号の月刊かがくのとものペラペラ版。タイトルデザインは堀内誠一と書いてある。この本が出版された頃は、まだときが10羽くらいいたそうだ。本土絶滅のニュースで受けたショックは、どこか記憶に残っている。「すこしずつでも、ときのかずがふえていくといいですね。」の締めの言葉が、とても辛い。

 8:4月頭にあるイースター(復活祭)というお祭りの話題になったときに、ぜひ紹介したくなる素晴らしい絵本。21人目の息子が実に思わせ振りだけれど、本当の主人公は……。賢さと思いやりとすばしっこさ、全部をどう見せたか。他の見所としては、表紙にも採られている絵で21匹みなが異なる服装をしているところや、21匹それぞれが仕事を与えられているときの雌雄と仕事の割り振りで、後者については雌だけがする仕事として裁縫と洗濯、雄だけがする仕事として庭仕事と椅子守という風になっているところなど。

 9:かがくのほん。除籍本で、シールや図書館の押印など装備跡多数有。日本にすむかえるとたまごとおたまじゃくしの比較図が載っているのだが、これを見ると、たまごで管状の袋に入っているのはひきがえるだけのようで驚いた。他のかえるのたまごは、塊状に集まっているものや泡状のものに包まれているものなど。

 10:翻訳は、岩波『完訳アンデルセン童話集』より転載したものということだ(注釈・ルビを追記し、一部常用漢字に転記したとのこと)。絵も素晴らしいが、アンデルセンのお話もまた素晴らしいと再確認。某図書館に架蔵している絵本を調べていると、グリムやイソップよりも断然アンデルセン童話の絵本が多いことがつい最近分かったのだが、お話そのものの魅力がそういう結果にさせているのだろうと思う。ツヴェルガーの絵には、いつもちょっとした遊びがあって、絵の前で必ず立ち止まって思案する時間が生まれる。

今日買った本

■今日買った本。計1490円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・マーヴィン・ピーク、浅羽莢子訳『タイタス・グローン』創元推理文庫 ¥355

2・マーヴィン・ピーク、浅羽莢子訳『ゴーメンガースト』創元推理文庫 ¥480

3・マーヴィン・ピーク、浅羽莢子訳『タイタス・アローン』創元推理文庫 ¥280

4・ペ・ヒョンジュ・絵と文、ピョン・キジャ訳『ソルビム お正月の晴れ着』セーラー出版 ¥375

 

***

 

 この土日で本の半額セールの情報を得たものの、車検代が20万円超かかるということになり、ショックを受けていたので、あまり出掛けて、本に散財するものどうかと思っていたのだが、それでも別の用事ついでにa)の一軒だけ行った。狙っていたある単行本は既に無くなっていたが、その他で買えるものがあった。

 1~3:ゴーメンガースト三部作。特に1,2はページ数があり、読み応えありそうだが、あらすじを読んでいるだけでも実に面白そうで期待が高まる。カバーデザインはいずれも東京創元社装幀室による版。

 4:美しい絵で、気になっていた絵本。なんと、男の子のお正月の晴れ着を扱った、対になる作品も出ているようだ。晴れ着ソルビムは、袴とか上着とか小物など数種のもののセットになっていて、それらを順々に身に着けていく様子を描きながら、話が進行していく。装身具が凝っていて、一度現物を見てみたいところ。蝙蝠の柄は蝠の字が、福と音を同じにしていることから、ハレの日の柄として用いられるそうだ。

今日買った本

■今日買った本。計1588円。

 

a)ブックオフonlineにて。

1・ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ、アイリーン・ハース・絵、ほしかわなつこ訳『あなただけのちいさないえ』童話館出版 ¥198

2・ベッティーナ・アンゾルゲ、とおやまあきこ訳『こぐまのプンメル お月さまをのんだ』福武書店 ¥0

3・北杜夫、和田誠・絵『みつばちぴい』フレーベル館 ¥398

4・イタガキノブオ『ネガティヴ』青林堂 ¥198

5・福永武彥『福永武彥画文集 玩草亭 百花譜(上)』中公文庫 ¥198

6,7・福永武彥『福永武彥画文集 玩草亭 百花譜(中・下)』中公文庫 各¥298

 

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 数日前に注文していた本が本日届いた。

 1:アイリーン・ハースの絵本で未読だった作品。題の意味するところは、一人になりたいときの居場所のこと。そこは誰にも邪魔されずに自由に過ごしていい場所。誰かがそんな場所にいるのを見かけても、そっとしておいてあげましょう、とも説く。こういうテーマの絵本は、国内作品には少ないのじゃないだろうか。国内の絵本は、科学には強いけれど、自由とか自立とか権利、といったテーマが絵本で採り上げられることが少ないと感じている。私の手が伸びる範囲での印象だが。

 2:少し説明不足気味の不思議な物語。オチも落ちきっているのかいないのか。池の水面に映ったお月さまを水と一緒にのんでしまったこぐまのプンメルが、皆から非難と迫害を受け、月をまた吐き出そうとしてあれこれ奮闘する話。月を呑み込んだことはプンメルの勘違いかと思ったが、何日も何日も月が出なくなってしまったというから、話としてはどうも本当に呑んでしまったことと考えて良いらしい。この本、表紙と裏表紙が、あんまり反り返っているので返品手続きをしたら、払い戻ししていただけることになった。

 3:怠け者でぐうすうぴいと寝てばかりいるようなみつばちのお話。あらすじ(言葉通り荒く)を自分なりに書くと、考えなしの行動で怖い目に遭い、どうにか巣に戻ってきたら、仲間にとても心配されていたので、申し訳なく思って改心するという話。

 4:タルホ的な短篇漫画。「コスモ・カプセル」には、for YUJI KAMOSAWA(鴨沢祐仁)との献辞?があり、その系譜の作家と捉えて良さそう。ネガティヴというタイトルから薄暗い心の闇のような重たいイメージで読み始めたのだが、通読してみて、平穏、冷静、低温、といった面をまとめたような意味でのネガティヴだと判明。物語を波立たせないような意識を強く感じた。from "The Catalog of Strange Lights"と題された、1コマの絵が、時々余白のページに登場し、これがまた奇妙な味があり、アイデアものなのでチョコレット的な甘美な刺激を楽しめた。

 5~7:行商用なのだが、全体にカバー折れがあったり、中巻には子どもがしたらしい鉛筆の落書きがあったり、状態が悪く残念。

今日買った本

■今日買った本。計25140円。

 

a)ヤフオクにて。

1・シュチェパーン・ザブジェル・作/絵、大島かおり『いなくなったたいよう』佑学社 ¥25140/46=¥546.52

2・クルト・バウマン・作、ラルフ・ステッドマン・絵、長浜宏訳『いぬのオヤスミ、だいかつやく』佑学社 ¥25140/46

3・マイケル・フォアマン・作/絵、たけむらみちこ訳『まちへいったかばのホレーショ』佑学社 ¥25140/46

4・クラウス・ボーン・作、ヨゼフ・バレチェク・絵、いぐちゆりか訳『イグナツとちょうちょう』佑学社 ¥25140/46

5・ミッシャ・ダムヤン・作、ギアン・カスティ・絵、山室静訳『ごうじょっぱりのピエロ』佑学社 ¥25140/46

6・セレスティーノ・ピアッティ/ウルズラ・ピアッティ・作/絵、岡本浜江訳『ちびのざりがに』佑学社 ¥25140/46

7・ペーター・ブレンナー・作、アダム・ヴュルツ・絵、山室静訳『なみだのこうずい』佑学社 ¥25140/46

8・ラルフ・ステッドマン・作/絵、池本佐恵子訳『テオとディミトリとはし』佑学社 ¥25140/46

9・エレオノーレ・シュミット・作/絵、大島香訳『くろいひつじ』佑学社 ¥25140/46

10・サリー・シーダ・作、リータ・ヴァン・ビルゼン・絵、松代洋一訳『いしょうをぬいだおうさま』佑学社 ¥25140/46

11・ミッシャ・ダムヤン・作、スージー・ボーダル・絵、中山知子訳『はねはねはれのはねかざり』佑学社 ¥25140/46

12・ロビン・ワイルド&ジョセリン・ワイルド・作/絵、あしのあき訳『おしろのすきなかいじゅうたち』佑学社 ¥25140/46

13・クルト・バウマン・作、デヴィッド・マッキー・絵、松代洋一訳『おまわりさんのヨアヒム』佑学社 ¥25140/46

14・クルト・バウマン・作、デヴィッド・マッキー・絵、松代洋一訳『こっきょうけいびにんのヨアヒム』佑学社 ¥25140/46

15・ライナー・チムニク・作/絵、大塚勇三訳『くまのオートバイのり』佑学社 ¥25140/46

16・ミッシャ・ダムヤン・作、ヤーノシュ・絵、藤田圭雄訳『フィリポのまほうのふで』佑学社 ¥25140/46

17・フランク・ミュール・作、ジョーゼフ・ライト・絵、舟崎克彦訳『ぼくはめちゃ犬』佑学社 ¥25140/46

18・グリム・原作、バーナデット・ワッツ・文/絵、大島かおり訳『ラプンツェル』佑学社 ¥25140/46

19・ミッシャ・ダムヤン・作、マックス・ヴェルジュイス・絵、芦野あき訳『おおかみとちびやぎ』佑学社 ¥25140/46

20・クリスティナ・トゥルスカ・作/絵、遠藤育枝訳『きこりとあひる』佑学社 ¥25140/46

21・ライナー・チムニク/ハンネ・アクスマン・作/絵、大塚勇三訳『かしこいふくろう』佑学社 ¥25140/46

22・マルタ・コッチ・作/絵、長浜宏訳『ヤコブとリザのもり』佑学社 ¥25140/46

23・ミッシャ・ダムヤン・作、ラルフ・ステッドマン・絵、大島かおり訳『おおきなりすとちいさなさい』佑学社 ¥25140/46

24・ユルゲン・ヴルフ・作/絵、楠田枝里子訳『かなづちスープ』佑学社 ¥25140/46

25・ヘルメ・ハイネ・作/絵、矢川澄子訳『スーパーうさぎ』佑学社 ¥25140/46

26・ティツィアーノ・チペレッティ・作、ミシェル・サンバン・絵、安藤美紀夫訳『いるかのうみ』佑学社 ¥25140/46

27・ヘルメ・ハイネ・作/絵、矢川澄子訳『へんしんへんしん』佑学社 ¥25140/46

28・アンソニー・ブラウン・作/絵、谷川俊太郎訳『こうえんのさんぽ』佑学社 ¥25140/46

29・キキ・ラドヴィッツ・作、ヘルメ・ハイネ・絵、矢川澄子訳『けいとのつばさ』佑学社 ¥25140/46

30・ヘルメ・ハイネ・作/絵、矢川澄子訳『カタリンのなつやすみ』佑学社 ¥25140/46

31・フランク・ミュール・作、ジョーゼフ・ライト・絵、舟崎克彦訳『やったぜめちゃいぬ』佑学社 ¥25140/46

32・フランク・ミュール・作、ジョーゼフ・ライト・絵、舟崎克彦訳『めちゃいぬおうじ』佑学社 ¥25140/46

33・バルブロ・リンドグレン・作、エヴァ・エリクソン・絵、小野寺百合子訳『ママときかんぼぼうや』佑学社 ¥25140/46

34・デボラ・キング・作/絵、串田孫一訳『カラスの四季』佑学社 ¥25140/46

35・ヤーナ・シュトロブロバー・原作、ミルコ・ハナーク・絵、長浜宏・文『めんどりフィフィンのたび』佑学社 ¥25140/46

36・ヴィエラ・プロヴァズニコヴァー・文、ヨセフ・ラダ・絵、さくまゆみこ訳『森と牧場のものがたり』佑学社 ¥25140/46

37・ヘレナ・フヴォイコヴァー・文、イルジー・トゥルンカ・絵、小林陽子訳『夢みるイルジー』佑学社 ¥25140/46

38・フランチシェック・ネピル・文、オタ・ヤネチェック・絵、金山美莎子訳『鳥のうたにみみをすませば』佑学社 ¥25140/46

39・ミルコ・ハナーク・画、木島始・詩『もりのうた』佑学社 ¥25140/46

40・フランチシェック・ハラス・詩、オタ・ヤネチェック・画、イワン・クロウスキー/金山美莎子訳『おやすみなさいのうた』佑学社 ¥25140/46

41・ジュールジュ・レホツキー・絵、木島始・詩『木のうた』佑学社 ¥25140/46

42・ジョールジュ・レホツキー・絵、木島始・詩『鳥のうた』佑学社 ¥25140/46

43・ハインリッヒ・マリア・デンネボルグ・作、ホルスト・レムケ・絵、柏木美津訳『なまけもののくにたんけん』佑学社 ¥25140/46

44・テオドール・シュトルム・作、ヤン・クドゥラーチェク・絵、塩屋竹男訳『雨ひめさまと火おとこ』佑学社 ¥25140/46

45・ウィルヘルム・ハウフ・作、ウラジミール・マッハイ・絵、小林佳世子訳『小さなムックの物語』佑学社 ¥25140/46

46・佑学社編集部・編『ヨーロッパとアメリカの絵本 解説書 I(ヨーロッパ編)』佑学社 ¥25140/46

 

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 a)で落札した本が本日届いた。1~46は、1つの段ボール箱に入った公式に販売されていたセットである。箱には「ヨーロッパとアメリカの絵本 Selection90 ヨーロッパセット 全45冊 解説書付 現金定価47,000円 佑学社」と書いてあった。この箱も初めて見る珍しいものだったが、ほこりっぽい上に、激しい濡れ跡があり、おそらくその濡れが原因で発生したカビもあって、もったいない(こんなに汚いのにもったいなく思うのも我ながらどうかしていると思う)が捨ててしまおう。濡れで段ボールの一番下にあったらしき本(よりによって44番に書いたクドゥラーチェクの絵本という不幸!)の本体の布装がカビているのが本当に惜しいが、それ以外は最高の、会心の買い物だったと思う。1~46は、同封してあった「ごあいさつ」なるB5の紙切れ(これも当時の公式のもの)に書いてあるタイトルの順番通りに並べた。「ごあいさつ」の収録書名一覧には、実際の各本のタイトル表記とは、カタカナ・ひらがな・漢字表記が異なるものがあり、当時の佑学社の、このあたりの仕事は結構テキトーだなあと思う。

 1:ヨーロッパ創作絵本シリーズ1。

 2:ヨーロッパ創作絵本シリーズ2。

 3:ヨーロッパ創作絵本シリーズ3。

 4:ヨーロッパ創作絵本シリーズ4。

 5:ヨーロッパ創作絵本シリーズ5。

 6:ヨーロッパ創作絵本シリーズ6。

 7:ヨーロッパ創作絵本シリーズ7。

 8:ヨーロッパ創作絵本シリーズ8。

 9:ヨーロッパ創作絵本シリーズ10。前回入手は1986年9月30日第5刷発行のものだったが、今回入手は1980年12月20日第2刷発行のものだった。第5刷のものは、消費税3%が乗った価格のシールが貼ってあるのと、ISBNが振ってあるのと、背の「ヨーロッパ創作絵本シリーズ10」の文字が消されているところが違う。

 10:ヨーロッパ創作絵本シリーズ11。

 11:ヨーロッパ創作絵本シリーズ12。

 12:ヨーロッパ創作絵本シリーズ13。

 13:ヨーロッパ創作絵本シリーズ17。

 14:ヨーロッパ創作絵本シリーズ19。

 15:ヨーロッパ創作絵本シリーズ20。

 16:ヨーロッパ創作絵本シリーズ21。訳者は、ふじたたまお、と読む。

 17:ヨーロッパ創作絵本シリーズ23。

 18:ヨーロッパ創作絵本シリーズ24。以前、BL出版の福本友美子訳の同書らしきものを所有していたが、手放してしまっているので、すぐに両者を比較できないでいる。ということで、図書館で借りてきて比較してみた。佑学社版は1974年、BL出版版は2006年の作品で、絵も文章も新しいものになっている(文章については単に訳文による差ではなさそう)。前者は全体に暗い色調。ラプンツェルの長髪はそこまで前面に押し出されていないが、塔の窓から垂らすとき、二本の三つ編みを垂らしている。王子様は女性のような顔をしている。後者は、全体に春や秋のような明るい光を感じさせる雰囲気の絵で、ラプンツェルの顔色も良く、魅力が分かりやすく伝わってくるし、魔女を見てもそれほど性悪な感じがしない。塔の窓から垂らす髪は太い一本の三つ編みとなっていて、それをよじ登る王子が小さく描かれているので、髪のボリュームの普通でない感じがよく伝わってくる。最後に王子に再会する場面も、季節は春らしく花がいっぱいで、ハッピーエンドをもともと王子の住んでいたらしき城

 19:ヨーロッパ創作絵本シリーズ25。

 20:ヨーロッパ創作絵本シリーズ26。

 21:ヨーロッパ創作絵本シリーズ27。

 22:ヨーロッパ創作絵本シリーズ28。

 23:ヨーロッパ創作絵本シリーズ29。

 24:ヨーロッパ創作絵本シリーズ30。

 25:ヨーロッパ創作絵本シリーズ31。

 26:ヨーロッパ創作絵本シリーズ32。

 27:ヨーロッパ創作絵本シリーズ33。

 28:ヨーロッパ創作絵本シリーズ34。1~35の本は、背(と裏表紙)に「ヨーロッパ創作絵本シリーズ 番号」と書いてあるのに、この本だけは背にそのように書いていない。"谷川俊太郎訳"を強調したかったのだろうか。

 29:ヨーロッパ創作絵本シリーズ35。

 30:ヨーロッパ創作絵本シリーズ36。

 31:ヨーロッパ創作絵本シリーズ37。

 32:ヨーロッパ創作絵本シリーズ38。

 33:ヨーロッパ創作絵本シリーズ39。

 34:ヨーロッパ創作絵本シリーズ40。

 35:おはなし画集シリーズ1。

 36:おはなし画集シリーズ2。

 37:おはなし画集シリーズ3。

 38:おはなし画集シリーズ4。

 39:これはもしかしたら、四季のファンタジーシリーズの第3作目に相当するのかな。

 40:

 41:四季のファンタジー1。

 42:四季のファンタジー2。

 43:

 44:世界の名作童話シリーズ。

 45:世界の名作童話シリーズ。『ちびのムック』の邦題でモニカ・レイムグルーバーが絵の作品もある。

 46:巻頭に「ヨーロッパ絵本の流れ」という文章がある。そのなかで誤植でこのセットが全55冊と書いてある(正しくは45冊セット)。

今日買った本

■今日買った本。計236円。

 

a)ブックオフ高知高須店にて。→初入店。

1・ミルチャ・エリアーデ、直野敦/住谷春也・共訳『ホーニヒベルガー博士の秘密』福武文庫 ¥78

2・赤江瀑『海峡 この水の無明の真秀ろば』角川文庫 ¥78

3・林京子『祭りの場』講談社文庫 ¥80

 

b)猫目堂古本店にて。→定休日なのか入店できず。

 

c)昭和塚にて。→定休日なのか入店できず。

 

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 岡上淑子(おかのうえとしこ)コラージュ展を観に、高知へ行った。その県立美術館のほんの少し南へ行ったところにa)はある。ちなみに、高知県立美術館の中の物販部は、金高堂書店美術館店であり、ここでこの美術館オリジナルの岡上淑子のコラージュ作品の絵葉書を3枚450円分買った。a)は、なかなか品揃えが良いのだが、隙がない印象。b),c)にも初入店を果たすべく足を伸ばしたが、どちらもシャッターが降りていて、入店することができなかった。

 1,2:行商用。

 3:第18回群像新人文学賞および第73回芥川賞の受賞作。講談社文芸文庫で、他の作品も併録したものはよく見かけるけれど、この黄色の講談社文庫版は初めて見た。カバー装画は、横溝洋。

今日買った本

■今日買った本。計3097円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・シャルル・ペロー、クルト・バウマン・再話、スタシス・エイドリゲビシウス・絵、斉藤洋訳『ペロー童話 ながぐつをはいたねこ』ほるぷ出版 ¥97

2・ナンシー・チャーニン、ジェズ・ツヤ・絵、斉藤洋訳『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』光村教育図書 ¥97

3・仁木悦子『粘土の犬』講談社文庫 ¥97

4・武田百合子『日日雑記』中公文庫 ¥97

 

b)ブックオフ国府店にて。→初入店。

5・マージョリー・フラック・作/絵、瀬田貞二訳『アンガスとあひる』福音館書店 ¥98

6・加古里子・作/絵『みんなみんないらっしゃい』ベネッセ ¥97

7・大野允子、上野紀子・絵『げんさん』あすなろ書房 ¥97

8・鎌田暢子『おまめ』福音館書店 ¥97

9~10・寺村輝夫『ぼくは王さま 1,2』講談社文庫 各¥97

11・喜国雅彦『本棚探偵の冒険』双葉文庫 ¥97

12・清水一行『ぽるのどいっこう7 姦触時代』ケイブンシャ文庫 ¥97

13~15・白土三平『バッコス 1~3』小学館文庫 計¥1332(1,2巻各¥414,3巻¥504)

 

c)ブックマート国府店にて。→初入店。

16・柳原良平『船旅を楽しむ本』講談社現代新書 ¥100

17・アヌシュカ・ラヴィシャンカ、デュルガ・バイ他・絵、野坂悦子訳『猫が好き』グラフィック社 ¥500

 

***

 

 ●書きかけ。

 今月末までの10%引きクーポンを使い切るべく、退勤後に、a)とb)へ行くことにした。それぞれ行った甲斐があったといえるような本が見つかって良かった。b)の近くにあるc)への初入店も無事果たした。思ったよりも本が多くて見るのに時間を要した。小松左京の文庫のセット販売にはちょっと惹かれたが、さすがに冊数が多いので、買うのはやめておいた。

 1:

 2:

 3:黒背の講談社文庫版だったので購入。ちなみに、c)の店では、青背の同文庫版があった。2017年11月に、中公文庫から、表題作を含めた(もしかしたら収録作完全包含されているかもしれないが)短篇集が出ていた。

 4:行商用。

 5:スコッチ・テリアのアンガスシリーズは全5作品あるそうだ。これはそのうちでも代表作だと思う。好奇心旺盛なアンガスの好奇心を最も刺激するのが、垣根の向こうのガーガーいう音を立てている何か。それで、飼い主の隙を見て、垣根の向こうのアヒルに初対面する。ちょっかいを出していると、しまいに仕返しで追いたてられて、逃げ帰る。限られたカラーページの色遣い・色の重ね方がレトロな感じだけれど今もって魅力的。

 6:こどもチャレンジが2008年に迎える20周年を記念して、それまでにこどもチャレンジぷちで掲載した作品の中から、名作絵本セレクションとして、この作品と、いもとようこ作の『ふかふかてぶくろ』をペラペラ版で復刊したそうだ。どうぶつたちを呼んでみんなで楽器を鳴らす、擬音やリズムを楽しむ作品。

 7:あすなろ心の絵ぶんこ、というシリーズの一冊。同シリーズ内で、このコンビでの作品がもう一つある。ばくろう(馬喰)のげんさんを主人公とする話。ホシという特別お気に入りの馬を広島の原爆で失って、元来おしゃべりなげんさんがなきむしげんさんからだんまりげんさんになってしまう。原爆の爆発直後の惨状は、「ことばじゃあ、もう、だめなんです」、描写してもしきれない。胸につかえる話。

 8:こどものとも年少版の2015年5月号のペラペラ版。実豌豆(グリンピース)を植えて、育て、収穫して、グリンピースごはんを作って食べるまで。ちいさなかがくのともに入っていた方が適当かも。

 9~10:2巻で完結かと思ったら、3巻まであるみたい。和歌山静子さんの表紙絵と、ふんだんに盛り込まれた挿絵が嬉しい。

 11:本棚探偵シリーズの1作目。シリーズは全4作ある。未所有感を調べてメモしておいた。

 12:上村一夫が表紙絵を描いている。

 13~15:神話伝説シリーズで唯一未読未所有だった作品。黄色背のためヤケが進行しているし、割安感はなかったが、なかなか出会うこともなかろうと思って購入。

 16:柳原良平氏の書いた新書。流石にイラストも豊富に挿れてある。

 17:絵描きの"他"とは、具体的には、スワルナ・チトラカール、バジュ・シャム、プトリ・ガンジュ、チェリア・ハミール、バルー・ラリキア・ドマダ、ラーダーシャム・ラウト、マヤク・シャム、ラメシュ・ヘンガリ、マンシン・ヴィヤム、カラバ・シャム、エクナス・ガンガバナ、アナンド・シャム、モイナ&ジョイデブ・チトラカール、ロシャニ・ビャム、および不明画家。ハンドメイドによる函入り限定5000部の生産で、2509番が振られていた。付録の飾れるカードは、「(お祈り)しない猫」だった。箱の裏に説明があるけれど、手漉きの紙なので、不純物があれこれ混じっていて、最初戸惑った。濃厚な絵や力の抜けたような絵など、個性豊かな猫の絵ばかりを収めて、正直言って役に立たない本だが、とにかく全ページ一度は見ないと気が済まないような本になっている。

今日買った本

■今日買った本。計3504円

 

a)くまねこ書房にて。→店舗見つけられず(HP見るといつの間にか店舗販売はやめたそうだ)。

 

b)ワールドエンズ・ガーデンにて。

1・加太こうじ『サボテンの花』廣済堂文庫 ¥100

 

c)古本市場西神戸店にて。→初入店。

2・イチンノロブ・ガンバートル、津田紀子訳、バーサンスレン・ボロルマー・絵『こくこくこっくん』福音館書店 ¥86

3・広野多珂子『こねこがにゃあ』福音館書店 ¥86

4・得田之久『むしさんどこいくの?』童心社 ¥216

5・大橋歩・絵『したきりすずめ』日本ブリタニカ ¥87

6・和田誠・絵『さるかにかっせん』日本ブリタニカ ¥87

7・マージョリー・プライスマン・作/絵、穂村弘訳『エメライン、サーカスへゆく』フレーベル館 ¥86

 

d)ブックオフ徳島川内店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

8・星野道夫・文/写真『森へ』福音館書店 ¥300

9・和田誠『ぬすまれた月』岩崎書店 ¥400

10・イチンノロブ・ガンバートル、津田紀子訳、バーサンスレン・ボロルマー・絵『まねっこビュンビュン』福音館書店 ¥54

11・タチヤーナ・マーヴリナ・絵、ユーリイ・コヴァーリ・文、田中泰子訳『ゆき』ブックグローブ社 ¥54

 

e)買取りまっくす徳島店にて。→初入店、古本販売無しを確認。

 

f)ブックオフ徳島沖浜店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

12・ロイス・レンスキー、作間由美子訳『たのしいなつ』あすなろ書房 ¥175

13・ロイス・レンスキー、作間由美子訳『いまはあき』あすなろ書房 ¥175

14・岸田衿子、堀内誠一・絵『かにこちゃん』くもん出版 ¥200

 

g)ブックオフ徳島阿南店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

15~17・山岸涼子『青青(あお)の時代 1~3』潮漫画文庫 各¥108

18・久生十蘭『内地へよろしく』河出文庫 ¥108

19・平岩弓枝『椿説弓張月』学研M文庫 ¥108

20・ナンシー・タフリ、当麻ゆか訳『みんなでおはよう』ベネッセ ¥54

21・森枝卓士・写真/文『干したから…』フレーベル館 ¥350

22・シャーロット・ゾロトウ、ハワード・ノッツ・絵、松岡享子訳『かぜはどこへいくの』偕成社 ¥250

23・イフェオマ・オニェフル、作間由美子訳『AはアフリカのA アルファベットでたどるアフリカのくらし』偕成社 ¥150

24・にしむらあつこ『みっこちゃん』福音館書店 ¥54

 

***

 

 宿から歩いて行ける範囲の未踏の古本屋としてa)を目指したが、見つけられず。既に店舗販売をやめてしまったようだ。仕方がないので、a)のすぐ近くの神戸文学館に寄る。岡部伊都子さんの机と蔵書のあるコーナーがあって、そこでのんびり過ごした。入館無料で、また静かでとても良い時間を過ごせた。それから、JRの駅を目指しつつ、b)へ。何とか1冊を購入。明石で車を回収した後、高速道路に乗る前に、c)へ。年末に葉書で届いていたクーポンを持って行くのを忘れたのは痛かったが、絵本でなかなかの収穫を得た。海を渡った先でセールをやっている情報を得ていたので、ちょっと時間的に無理して、d),f),g)にも行った。e)は、もしかすると漫画なら古本を扱っているかもと思っていたのだが、扱っておらず。確認できたのは良かった。

 1:著者と奥さんとの話で、奥さんが亡くなるまでを書いた自伝的な小説みたい。題名からせつない感じがひしひしと伝わってくる。

 2:4種類の羊の母がいて、それぞれに子羊がいて、それぞれの乳をこくこくこっくんと飲むという話。母子で姿が似ていて、神経衰弱的にどれとどれが母子なのかを探せさせるような画面になっていたり、子羊が一匹ではなく二匹いる羊だけ、こくこくこっくんの言葉が2回繰り返されていたりと、ちょっとした気付きを生ませる仕掛けがあり、良い絵本と思う。本文と絵の2人は、モンゴル出身の夫妻らしい。

 3:母猫が呼んで、あちこちに隠れていた子猫がにゃあと鳴いて、姿を見せる、という作品。タオルの糸がほつれているところなど、実にリアル。5匹の子猫の毛の色・模様がいろいろ違うけれど、あの母猫から本当にこんなに雑多な見た目の子猫が生まれるのかな。

 4:てんとうむしさんどこいくの?、みんなとおはなしするんだね。といった感じで、さまざまな虫たちが順々に登場する絵本。著者プロフィールを読むと、作者は昆虫少年だったとか。

 5:Britannica Children's Talesシリーズの2巻。文字無し絵本(たぶんこのシリーズは全部文字無しなのだろう)。したきりすずめの話の筋はいまいち覚えていないので、これを読んでも少々分からないところがあるが、おそらく人の良いおじいさんは、雀にお弁当を食べられて泣かされても、知人の助けを借りて何とか空腹をしのぐことができて、当の雀にお礼を言われたあとも謙虚でいたから、小判を得ることができた。おじいさんの奥さんらしき、人の悪いおばあさんは、鍋(料理)を雀に食べられて、しかし食べさせてやったのだと当の雀に恩着せがましく、不遜でいたから、化け物でいっぱいの箱をもらうことになった。舌を切るシーンがないけれど、たぶんおばあさんが雀に鍋を食べられた直後に、腹いせに抜いたんだと思われる。

 6:Britannica Children's Talesシリーズの8巻。文字無し絵本。5に対し、こちらは筋も分かっている上、絵がわかりやすくて、難なく読めた。泣きっ面に蜂のシーンがまた良い感じ。

 7:小学2年生のエメラインと、そのクラスの先生とクラスメートとで、サーカス見学に行く話。先生は、サーカスをチラ見するだけで、延々と学問的な解説をする。本文はその先生の言葉が続くのだけれど、絵を見るとエメラインが自由にサーカステントの中央で、団員や動物たちに混じって曲芸やら何やらで思いっきり参加している。本文と絵のギャップを楽しむ絵本だけに、絵をちゃんと読み解けるくらいの歳でなければ楽しめないだろう。

 8:アラスカの森を探検するような視点で編集された写真絵本。表紙にも採られテイルが、地衣類の発達は目を見張るものがある。無理やり森の中を突進すると、これらが粉状に舞って、喉を痛めそうなんて思ってしまう。藪漕ぎ中には、確かに倒木を数歩分のハイウェイとして使ったりする。懐かしく思い出された。

 9:1963年に岩崎書店から出版されたものの、2006年リニューアル版。月の満ち欠けなど科学的な説明をしながら、物語を挿し挟んであるちょっと変わった構造の絵本。背景が黒色で、くっきり分かりやすい絵。プラネタリウムの上映時に使われている(いた?)ところがあるらしい。

 10:馬の母子。母馬がやる動作を、子馬が真似る。母馬はパッカパッカ歩き、子馬はパカパカ歩く、そのようなちょっとした擬音の違いで、体格やらの違い含んだ表現がされていて面白い。後半、まねっこの順番が入れ替わって、子馬のまねを母馬がして、母子で大いに遊ぶ。

 11:冬を越すロシアの暮らしを描いた作品。初雪から雪解けまで。冬を描いた絵だからといって、白ばかりではなく、マーヴリナの絵は、いつものようにカラフルで目に楽しい。長い人生で何度も冬を越してきたアレーヒエヴナばあさんの、季節に対するしみじみした感じ方が味わいどころ。

 12:13の秋とは違って、さすがに夏編は、全部野外での遊びのシーンで構成されている。しかも1日通して遊びっぱなしの内容。巻末に「たのしいなつ」という曲の楽譜が載っていて、作詞ロイス・レンスキー、作曲クライド・ロバート・ブラとなっている。

 13:勉学、収穫、食欲の秋といった内容。12のような曲の掲載はない。

 14:かにのかにこちゃんの浜での一日のお話。カニ歩きするときの音がすこすこすこというのが良い。すっきりかつ大胆な絵も好ましい。

 15~17:全4巻の漫画。最終巻はいつ見つかるだろうか。

 18:コレクシォン・ジュラネスクの8作品目に当たる戦争小説。

 19:行商用。

 20:鳴き声ばかりの、斬新な絵本。これで名のある訳者名が載っているのだから、翻訳の仕事について考えさせられるものがある。鶏のコケコッコーで目覚めて、ひよこたちが農場というか家畜小屋(barn)を順に歩き回って、おはようと言って回る(そのように読める)話。

 21:乾物についての写真絵本。表紙に載っている野菜やフルーツだけではなく、肉や魚、チーズや穀物まで、乾物と認知されにくいものまで網羅してあって、勉強になる。ブータンの市場で見つけたという、がちがちにかたいチーズが格別気になる。

 22:「おしまいになってしまうものは、なんにもないの。べつのばしょで、べつのかたちではじまるだけのことなの。」自然界の摂理を説くお母さんの言葉は、わかりやすくすっと心に入ってくる。このようであれば安心して子は眠れるだろう。

 23:A,B,Cの英単語を辿りながら、アフリカの文化や風俗、生活について知ることができる写真絵本。1994年のケイト・グリーナウェイ賞次席の作品。RのRiverのところの訳注で、川が濁っているのは、アフリカの川は傾斜が緩やかなところを長い時間をかけて流れてくるため、泥をたくさん含んでいるから、という説明があってなるほどそうだったか納得した。

 24:小さな女の子のみっこちゃんが、遊んだり生活している各場面を描く。色のはっきりした絵が好ましい。

今日買った本

■今日買った本。計2000円。

 

a)あかしヒトハコ古本市にて。→初開催、初会場入り。

1・椎名誠『アイスプラネット』講談社 ¥0 koshofumido

 

b)ツインズにて。→営業時間外のためか入店できず。

 

c)サンコウ書店にて。

2,3・笹森儀助、東喜望・校注『南嶋探験 琉球漫遊記 1,2』東洋文庫 セットで¥2000

 

d)マルダイ書店にて。→初入店、本購入無し。

 

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 今週末はa)のイベントに遊びに行くついでに、神戸周辺を少しぶらっとするつもり。a)は、明石駅前の再開発ビルの2Fの広場が会場。ジュンク堂明石店と明石市民図書館の入っている建物でもあり、人通りはたいへんに多い。a)の出店者は、19店舗。イベントが終わって、予約しておいた宿のある神戸方面に移動。b)は、今月末で閉店と聞いていた店で、今日ぜひ行っておきたいと思っていたのだが、時間が遅すぎたのか、すでにシャッターが降りていた。来た道を引き返し、b)へ向かう途中にとりあえず素通りしたc),d)へ寄る。d)の店舗は新しくできたのだろうか。閉店間際の19:00前に入店したこともあって、気持ちが焦って本じっくり探すことができず、手ぶらで退店してしまった。

 1:イベント終了間際に、出店者からいただいてしまった本。小説のようでいて、自分の頭で考える練習をさせる本みたい。椎名誠は、ほとんど読んだことがないので、良い機会かも。2018/2/5読了。椎名誠版『君たちはどう生きるか』。少々説教くさいけれども、ものの見方や科学的な知識があれこれ披露され、知らないことも多く、楽しく読んだ。視点を自在に変えられるようになるには、多くの土地を訪れ、多くの人に会うことだと思う。

 2,3:学生の時に大学図書館で借りて少し触れたことのある本。古本で長らく探していたが、状態が良く手頃な価格で見つかって嬉しい収穫。探検ではなく、験の字を当てているところに、主観的な紀行文として面白く読めそうに予感している。

今日買った本

■今日買った本。計492円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・ホイチョイ・プロダクションズ『しろねこラム・ニャンおたのしみ.』小学館 ¥86

2・Joseph Jacobs・原作、Alan Booth、神宮輝夫/さくまゆみこ訳、司修・絵、訳『Tim Tit Tot & The Three Sillies』Labo Teaching Information Center ¥86

3・稲村哲也・再話、ハイメ・ロサン/ヘオルヒーナ・デ・ロサン・絵『マリアとコンドル』福音館書店 ¥320

 

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 昨日の取りこぼしを回収しに、a)へ。2が目的の本だったのだが、隙間のできた棚に品出ししてくれていたのか、他に2冊、昨日は目につかなかった本が出ていたのでそれらも購入。

 1:ラム・ニャンシリーズの2作目。単行本化したのは2作品だけみたいで、これで揃ったことになる。

 2:元々は4冊セットに加えてCD付だった英語学習のテキスト的な販売をしていた本みたいで、そのうちの1冊。司修氏の絵ということで購入した。英文と訳文というか日本語文が並記されている。Josephはイソップのこと。話2つとも、愚か者が主人公だけれども、それなりに安心を得て終わる。Tom Tit Totの話の主人公は、次の年の糸つむぎを課せられなかったのであろうか。

 3:世界昔ばなしの旅シリーズの第8巻に相当。ペルーの昔話。若い男性に化けたコンドルが、若い娘のマリアをさらって崖の上の巣にマリアを囲ってしまう。マリアは機転を利かし、川下に服を洗う名目で毎日降りて行くことでできるようになるが、コンドルはマリアをロープに結びつけたまま下すので、なかなか逃げ出す隙がない。が、あるとき川辺であったカエルの知恵を借りて、逃げ出すことに成功し、なんとか両親のいる自宅に逃げ帰る。素知らぬ風でまた若者に化けたコンドルを、今度は両親の知恵で殺すことに成功し、その後一家は幸せに暮らした、という話。コンドルの強引さやしつこさ、それにそれを懲らしめる人間の容赦なさ、それぞれに恐ろしいのだが、本当に自分達に悪を働く者が現れた時には、このくらい徹底的に反撃をしなければいけないのかもしれない。

今日買った本

■今日買った本。計4123円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・稲村哲也・再話、アントニオ・ポテイロ・絵『しろいむすめマニ アマゾンのいものはじまり』福音館書店 ¥320

2・ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ・原作、上田真而子、斎藤隆夫・絵『まほうつかいのでし』福音館書店 ¥320

3・谷川俊太郎、太田大八・絵『とき』福音館書店 ¥320

4・トミー・ウンゲラー、五味太郎訳『くつくつみつけた』架空社 ¥320

5・加古里子・絵と文『かこさとしの自然のしくみ1 地球のちからえほん やまをつくったものやまをこわしたもの』農山漁村文化協会 ¥400

6・加古里子『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』偕成社 ¥400

7・パット=ハッチンス・作、渡辺茂男訳『ベーコンわすれちゃだめよ!』偕成社 ¥400

8・アネット=チゾン/タラス=テイラー、山下明生訳『バーバズーのひつじかい』講談社 ¥160

9・宮武頼夫、得田之久・絵『むしたちのさくせん』福音館書店 ¥160

10・みやざきひろかず『りょうりちょうがしごとをやめたわけ』フレーベル館 ¥240

11・シャーロット・ゾロトウ、マーガレット・ブロイ・グレアム・絵、松井るり子訳『あらしのひ』ほるぷ出版 ¥240

12・エズフィール・スロボドキーナ・作/絵、松岡享子訳『おさるとぼうしうり』福音館書店 ¥85

13・ヘスス・バリャス、ミケル・シチャル・絵、立花香訳『きゅうなんたいのイバイ』新世界研究所 ¥84

14・ヘスス・バリャス、ミケル・シチャル・絵、立花香訳『せんすいふのイバイ』新世界研究所 ¥84

15・ホイチョイ・プロダクションズ『ラム・ニャンものがたり.』小学館 ¥85

16・福音館書店編集部・編、松本克臣/栗林慧・写真『こうちゅう カブトムシとそのなかまたち』福音館書店 ¥84

17・ 河合雅雄、薮内正幸・絵『クイズ どうぶつの手と足』福音館書店 ¥84

18・マリー・ホール・エッツ・文/絵、与田準一訳『わたしとあそんで』福音館書店 ¥84

19・小野かおる・作/絵『こぐまのむっく』福音館書店 ¥85

20,21・連城三紀彦『造花の蜜(上・下)』ハルキ文庫 各¥84

 

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 ●書きかけ。元旦の収穫が多かったので、4日前に下見しておいたa)は、行けなくても良いやというくらいの気持ちでいたが、別用でモール散策したついでに、なんだかんだ行くことにした。すると、チェックしていた本に加えて、3,4冊ほど別に買える本が見つかって、満足。帰宅して、メモを見ていたら、買うはずの本で見逃していたものがあることに気づき、ちょっと悔しい。

 1:こどものとも世界昔ばなしの旅11に相当。マニオカと呼ばれるアマゾンで主食とされる芋の起源を説明する昔話。褐色の肌の人々が暮らしていた村の村長の息子のところに、突如白い娘マニが生まれた。マニは1年で死んでしまうのだが、死んだ後も暑いだの寒いだの水に濡れるだと言って人々の夢の中に出てきては、埋められていても快適なところに埋め直してもらうことを繰り返す。このことが、マニオカを育てる適地を説明する部分になっているのだろう。そうして最後に白いマニオカという芋ができて、マニがそれを使ったパンの作り方を教える。水にさらす必要があるというので、キャッサバのことだと気がついた。

 2:

 3:一度入手後手放した本だけど、これは保存用にとっておこう。

 4:絵の中にさまざまな靴を隠した、楽しい絵本。パッと見てわからないものもあれば、無理矢理すぎてすぐに分かって吹き出してしまうような絵もあって、本当に面白い絵本。うずまきを使った同様の本があってそちらも入手したい。

 5:

 6:見返しの電車の絵だが、車輪の隠れ具合から、その電車が出せるスピードの違いが想像できて、この辺も、さすが工学的な絵を描くなあと感心する。やかんやなべの台所列車と、洗面器や手桶のお風呂場列車とを連結して、それにたっくんとひろちゃん自身とぬいぐるみたちを乗せて、想像?の世界で思い切り列車の旅に出る話。大抵のページが、次ページにどうなるかを興味を持続させようとする、「〇〇すると−−」のような言葉で継いでいて、こういう工夫が、読み聞かせ相手の心を掴むのだよなと思う。孫のためにかいた手書き絵本が元になっているそうだ。

 7:ハッチンスの絵本らしい、論理的な作りの絵本。買い物を頼まれた男の子が、買うものを頭の中で繰り返し呟きながら道を行く。その時々に目にするものによって、買うものの記憶が入れ替わってしまい、ちょうど作品の中間あたりで全ての買うものの記憶が間違ったものに入れ替わってしまう。間違ったまま古道具屋で買い物をしてしまった帰りに、正しい記憶が順々に蘇ってきて、ちゃんと元の言いつけられていた買い物を済ませて帰宅する。払い戻しさせられた古道具屋のおじさんがちょっとかわいそうだけど、面白くて笑ってしまう。絵を読み解く力と物の名称の知識を必要とするけれど、どうして記憶がそのように入れ替わっていったのかを説明できるかは、小学生にできるだろうか、なかなか難易度が高そうだ。どのページにも一匹の蝶々がずっと飛び回っていて、これを各ページで見つけて遊ぶこともできる。

 8:バーバパパ・ミニえほんシリーズの19作目。各ページでバーバピカリがさまざまなアイデア吹き出しの絵で語っているのだけれど、そのアイデアが面白いので、ストーリーそっちのけで集中してしまう。バーバズーが霞むほど。

 9:2匹の虫が興味が湧いた。かくれんぼさくせんを採用する虫のうち、「どびんわり」と呼ばれたトビモンオオエダシャクという尺取り虫は、昔の人が枝と間違えて土瓶をかけて落として割ってしまうというところから来たそうだ。もう1匹は、アゲハチョウのまだ小さな頃の幼虫で、白黒まだらの模様は鳥のフンに擬態しているのだそうだ。

 10:

 11:

 12:ロシアシベリア出身で渡米して絵本作家になったという作家の絵本。限られた色遣いで、くっきり明確な画面を作っている。帽子売りの帽子の売り方がユニークだが、この作品の中では一つも売れないので、心配になる。帽子売りをからかう猿たちは、猿真似をしているだけだったというところ、読み手によってどの辺りで勘づくか、違いを比べて楽しめそう。

 13:イバイぼうけんシリーズの2巻目。

 14:イバイぼうけんシリーズの3巻目。

 15:

 16:

 17:この絵本中で、一番驚いたのは、象の前足は4本指、後ろ足は3本指で、前後の足で指の数が違うということ。この前、県立博物館に行ったら、クジラに足の骨の名残の骨があることを知ったのだが、本書のp.7あたりの指の骨ごと色分けの図が面白く、馬などの速く走る動物は、人差し指や薬指が足首の根元にわずかに名残があるだけとなっているのも初めて知った。また、速く走る動物はつま先だち、というのも、バレーボールでレシーブ側に回った時に、腰を落として爪先立ちでスタンバイするポーズがあったけれど、確かに理に適っているいたんだなと。

 18:バッタやかえると遊ぼうとして近づくと逃げられる。わたしとあそんでと近づくとことごとく逃げられるのだけど、私がじっと動かないで座っていると、さっきまで逃げていった生き物たちがみんな寄り添いにきてくれる。我を押し付けず、待つことはとても大事。特に異質な者同士ならばなおさらかも。でも、では仕事の上ではどうだろうか、なんて考えてしまうので、あーあ、大人になると面倒だな。

 19:冬眠するのがいやなこぐまのむっくが、雪の山に倒れて、山の番人のおじいさんの小屋で一冬過ごす。おじいさんは、こぐまのために、相当な食料を与えたのでは。太っ腹なおじいさん。p.21におじいさんがたばこをふかしている絵がある。

 20,21:連城三紀彦の長編ミステリはまだ触れたことがない。これが初接触作品になるかも。