yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計108円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・今成知美・著、井上正治・絵『お酒ってなんだろう』岩崎書店 ¥108

 

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 ダイハツから出た新車が気になりディーラーの位置を調べたところ、なんとa)の店舗と向かい合わせだったので、ディーラーに行くついでに当然のようにa)に寄った。児童書と絵本の棚だけさっと見ただけだったが、一冊買えた。

 1:おとなになることシリーズの第2巻に相当。22問のお酒・アルコールに関するクイズから成り、中高生くらいを読者対象としているようだ。2018/7/10読了。お酒を呑むと、男性機能に支障が出るのは当然?知っていたが、女性ホルモンが増加するためということなど、へえっとなる知識をいくつか得た。肝臓でのアルコール分解速度は、体重10kg当たりおよそ0.1g/hということだ。アルコール比重は、概ね0.8として良さそうなので、自分の場合、2時間で純粋アルコール1ccを分解するくらいだということをメモしておく。

今日買った本

■今日買った本。計216円。

 

a)ブックオフ徳島沖浜店にて。

1・城アラキ・作、花門初海・画『カクテル 1』集英社 ¥108

2・芳崎せいむ『金魚屋古書店 13』小学館 ¥108

 

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 ポイント5倍デーということで、あまり期待せず寄り易いa)に行ってみた。漫画を2冊買えた。

 1:城アラキ氏作の新しい漫画が出ていたのは知らなかった。既に3巻まで出ているようだ。

 2:収集中の漫画の未読巻。1~12巻までは読了した後に売却してしまっている。読むには読んだが、もうどのキャラクターがどういう人物だったか、ほとんど分からなくなってしまっている。ただ読んでみたい漫画の情報が入ってくるのは良いところ。吉田秋生『夢の国』と市原亮子『夢の夢』を読んでみたい。

今日買った本

■今日買った本。計3170円。

 

a)suruga屋にて。
1・いまきみち・作『とちのき』草炎社 ¥450
2・小松左京/石川喬司・監修『SFファンタジア4 幻想編』学習研究社 ¥200
3・イソップ・原作、関根榮一・文、北田卓史・絵『みんなでよもう!2 日本・世界の昔話 いそっぷ』チャイルド本社 ¥200
4・シビル・ウェッタシンハ・作、猪熊葉子訳『かさどろぼう』ベネッセコーポレーション ¥200
5・野村昇司・作、阿部公洋・絵『羽田のわたし』ぬぷん児童図書出版 ¥200
6・アーサー・ガイサート・作、村岡寛訳/文字デザイン『ブー』ジー・シー・プレス ¥200
7・アーサー・ガイサート・作、村岡寛訳/文字デザイン『プキー』ジー・シー・プレス ¥200

 

b)ヤフオクにて。

8・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.1 クモ 月夜のかりうど』北隆館 ¥320 bookcollection

9・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.5 ホタル 青いひかりのひみつ』北隆館 ¥320 bookcollection

10・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.8 カニ ふしぎなカニのハサミ』北隆館 ¥560 bookcollection

11・松岡洋子・文、松岡達英・絵『北隆館の知識絵本NO.9 カミキリムシ カミキリムシの森』北隆館 ¥320 bookcollection

 

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 注文していた本が届いた。近頃a)からの発送にかかる日数が短縮されているなと思う。b)は6/25に受け取ったもの。

 1:とちのきの一年を描く絵本。実がなり、とちもちを作るのだが、アク抜き工程の手間がいかにかかるか、よくわかる。マロニエセイヨウトチノキともいうそうだ。

 2:単行本未収録の山尾悠子の短篇『ハドンの肖像』を収録しているということで購入。

 3:北田卓史氏の絵が目的で購入したが、ある程度の年齢になってイソップ物語の教訓に触れると、その鮮烈さに身が引き締まる思いがした。ところではたらきアリの服装から雄アリばかりが描いてあるように思われるけれど、ちょっと調べてみると、普通はたらきアリは雌アリばかりなのだそうだ。本作で一番気に入りの絵は、嘘つき羊飼いの声に応えて飛び出してきた村人たちの絵。

 4:スリランカの女性作家による絵本。輪郭のあるくっきり絵と色とりどりの画面に惹かれて読んでみたいと思っていた。絵にはちょっとだけ、いまきみちっぽさも感じられる。傘のない田舎の村に、街で買った傘を持って帰って来ようとするおじさんが、帰り道にカフェでコーヒーを飲んでいると必ず傘泥棒に遭う。犯人は誰かなという話なのだが、カバー袖の著者メッセージで簡単にネタバレしてしまっている。この本、ベネッセではなく福武書店時代の古い版だウエッタシンハ表記になっているのだが、今回は、1995年7月10日7刷のものでウェッタシンハ表記。

 5:ぬぷんふるさと絵本シリーズの18。シリーズ2巻目の『あなもりのすな』も、羽田の穴守神社の話で、今回も羽田の話ということになる。このシリーズのふるさととは、羽田界隈のことを指しているのだろうか。題の通り、川の渡し船の話。多摩川の流れは、降雨によってあれこれ変わったらしく、現在右岸と左岸で同じ地名がついている場所は、かつては同じ側の川岸だったところがあるとか。登場するきつねが人を化かしやすい黄昏時のような時間帯が似つかわしい、水彩の差す光をよく描いてある絵だと思う。

 6:原題は『OINK』で、豚の鳴き声の英語圏での擬音。ブーは、母ぶたの鳴き声。7を先に読んだが、パターンは同じ。草が積み上がっているのは、ヘイスタックだなと思った。アーサー・ガイサートを初めて知ったのは『ヘイスタック』という絵本を読んだからだ。

 7:原題は『OINK OINK』。プキーは子ぶたの鳴き声。奔放な8匹の子ぶたが、明け方に寝床を抜け出して、冒険に繰り出す。それを(6と同じと考えると親ぶたは親ぶたでも)母ぶたが追う話。親ぶたがブーと鳴きながら必死に追いかけるさまに思わず笑ってしまう。著者には子育て経験がありそう。

 8:8~11のなかで唯一の付録の紙片欠。松岡洋子・達英両氏は夫妻だそう。比較的最近の作品ばかりしか松岡達英氏の仕事を見てこなかったので、1969年出版のこのようなエディトリアル・イラストの仕事を見ると、本当にその素晴らしい手腕に驚かされる。一ページ一ページ、次はどんなイラストが待っているのか、ページをめくる喜びを強く感じる。クモの肺は、書肺(しょはい)と呼ばれ、調べて見ると多数の葉状物が積み重なった構造をしている。つまりページのある本のような構造で、英語ではbook-lungというということを知った。また、クモはトカゲのしっぽのように足をわざと犠牲にして逃げるということが紹介されており、最近私が家の中のクモを捕まえようとして、次々に足が取れてしまいかわいそうなことをしたと思っていたのだが、クモがわざとそうしていた(そういう機能をもっていた)とはそうと知るまで思いもよらなかった。ただ、また足が生えてくるのかどうかは書かれていない。ちょっと調べてみると、10のカニと同じように、脱皮を繰り返すごとに他の足と同じ長さに再びはえそろうようだ。脱皮の回数は本書では不明とのことだが、現在までの研究成果ではどうなのだろう。クモの生物学的な紹介にとどまらず、世界各地域における物語に登場するクモだったり、クモがどういったイメージで捉えられているかなどといった情報もふんだんに取り入れられている。

 9:シリーズ第1巻である上述の8に比べ、色鮮やかさに停滞が見られる巻。表紙の絵も、ホタルだとは判別が困難だと思う。付録の紙片は、ホタルに詳しい矢島稔氏の解説的文章が読める。ホタルは幼虫時代も光るのは知っていたが、卵のときから光っているとは知らなかった。

 10:8~11のなかで唯一のカバ欠。カニは、幼体ではゾエアというミジンコ様から、メガロパというエビ様で、これらを経て、いわゆるカニの姿になる。まず幼体のことを知らなかったので驚いた。ハサミは手ではなく足だそうだが、それではカニには手がないということだろうか。足であるとする必要条件とはなんだろう。自切した足は、脱皮を2,3回繰り返すと元に戻るとのこと。付録の解説文は、広崎芳次氏。

 11:カミキリムシは、木の皮のなかで成虫になるまでを過ごす。成虫になると木の皮が雨で濡れて柔らかくしめったときを見計らい、皮をかみきって外へ出てくる。これが6月頃というから、遅くとも梅雨明けとともに外へ出てくる感じだろうか。よくミカンの害虫として扱われるけれど、カミキリムシの捕獲を産地の自治体が推奨する時期と一致している。農薬を撒くと、益虫とされるクモやテントウムシまで殺してしまう。9のホタルの巻でも、水質汚染によるホタルの数の減少という問題が紹介されていた。付録の解説文は、黒澤良彦氏。8~11は素晴らしいシリーズだが、どうして現在復刊なり増版されないのかと考えるに、文章に現在書籍に使用するには難のある言葉(びっことか土人とか)が少なからず見受けられることと、自然科学に関する研究が進んで、文章を更新する必要とがあるからだと思われる。

今日買った本

■今日買った本。計162円。

 

a)ブックオフ徳島沖浜店にて。

1・森博嗣『「思考」を育てる100の講義』だいわ文庫 ¥81

2・毛利子来『育児のエスプリ 知恵の宝石箱』新潮文庫 ¥81

 

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 今月末までの使用期限の10%OFFクーポンを使うべく、a)へ行ってみた。どうにか2冊ほど買えた。

 1:森博嗣著作ももうしばらく読んでおらず、気づけば既に刊行書籍も定期的に把握することもしなくなってしまっていた。これは、出版されていたことを知らなかった文庫本。

 2:毛利子来氏の文庫著作があるのも知らなかった。エスプリの刺激が今は効きそうだと思って購入。カバー装幀は和田誠

今日買った本

■今日買った本。計2886円。

 

a)第14回天神さんでヒトハコ古本市にて。

1・大道あや『ねこのごんごん』福音館書店 ¥200 ohisama

2・アーノルド・ローベル、三木卓訳『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』文化出版局 ¥700 ohisama

3・今和次郎、藤森照信編『考現学入門』ちくま文庫 ¥400 dull

 

b)ブックオフonlineにて。

4・ナンシー・タフリ・作/絵、晴海耕平訳『うちのこみませんでした?』童話館出版 ¥198

5・バイロン・バートン、村田さち子訳『おおきなおおきなどうぶつ』PHP研究所 ¥198

6・藤野邦康『かわりだね ある無名作家の人生漂流』構想社 ¥198

7・今西祐行・作、北田卓史・絵『どっこどっこまつのき』チャイルド本社 ¥198

8・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本2 ジェットモグラ出動』竹書房 ¥298

9・ドミートリイ・マーミン-シビリャーク、ユージン・絵、高山旭訳『パパのおはなし』新読書社 ¥298

10・アーサー・ガイサート・作、小塩節/小塩トシ子訳『洪水のあとで ノアたちのその後』こぐま社 ¥198

 

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 半年毎開催で恒例のa)へ行ってきた。晴れたので、通常通りの境内での開催。気温は高いが曇りで直射日光がないのは助かった。b)は、実際には帰宅して翌日に受け取ったもの。

 1:年配の猫のちょんは、ちゃんと自分で教えながら、なにごともじぶんでおぼえるがかんじん、と言って、幼い猫のごんごんを教え諭す。ごんごんは、だんだん自立して自分で考えるようになる。同じく年配の犬ののんは、一見立派に見えるが実は口先だけで何も教えてくれないし、自分で考えることをしない。世間によく見られる様子を犬猫の世界に置き換えてずばり描く。

 2:20話の風刺的教訓的な物語を収録。ほとんどが今の自分に突き刺さるような教訓で、こういう刺激を普段から受けていないと人間だれてしまいそうだなと思う。

 3:ピエロのような女性を描いたモダンな絵を確か描いていたの人として覚えたのが、この著者の今和次郎。デザインやイラストの人かと思っていたら、この本のように文章を書いているとは知らなかった。考現学とは考古学に対する学問だという。

 4:福武書店から出ていた当麻ゆか訳『さがしてさがしてみんなでさがして』の訳者が変わって改題されて出た作品。原題は『Have You Seen My Duckling?』なので、この本の方が原題に沿った邦題となっている。扉絵からその次のページで2コマの必要十分さが素晴らしいプロローグがあったのち、自由奔放なある1羽のアヒルの子を各ページで探す絵本になっている。残りの7羽もやはり各ページでいるのを確認してしまうだろう。水辺のようすと生き物を簡潔に描いてある。傑作と思う。

 5:かば、らいおん、ぞう、きりん、わに、くま、が順に見開きで描かれていて、その日本語の名前と英語の名前・発音が併記してある。厚紙絵本。英語発音のカタカナ表記がネイティブ発音に近いようにうまく音を選んで書いてあるように思え、それを読んだ自分の声が、ちゃんとした発音ができているような気になれる。

 6:木田紀雄(としお)という作家について書かれた本。魅力的な装幀は山高登。

 7:元々は、講談社から出版されていたようだ。元旦に、山中の雪をかぶった松の木が、街の子どもたちに雪遊びをさせてあげようと、自らどっこどっこと歩いて街まで繰り出す話。最終ページが見開きになっていて、楽しく遊ぶ子どもたちの様子が描かれ、ハッピーエンドとなる。元旦でもファミリーレストランは開いているようだ。巻末の北田卓史のプロフィールに主な作品として知らない作品が紹介されていたので、メモしておいた。

 8:本体が表紙裏表紙の厚紙から完全に外れてしまっているのを、セロテープで補修してあるというひどい状態の本が届いた。困った。ジェットモグラは最も活躍の場が限定される号機であるサンダーバード4号のことかと思っていたら、2号の5番コンテナで運ばれる小型車だった。救助される重戦車ゴングは500tの重さだとされるが、全部鉄製だとすると、鉄の比重は7.85だから1m^3あたり7.85tなので、4mx4mx4mの大きさくらい鉄塊と同じ重さ。この程度の材料量で、ゴングが作れるものだろうかと怪しんでいる。ゴングを引っ張りあげるのにギリギリの出力を持った磁力けんいん車2台でなんとか引き上げる。出版された全3巻のうちで最も興奮度の低い巻だった。

 9:訳者名の旭はあきらと読む。著者が、実の娘のアリョーヌシカに向けて語る形式で、いくつものおはなしをしていく本。風刺的で鋭い話が多いが、なかでも「だれが一番かしこいか」が痛烈。自らをかしこいと思っている七面鳥と、やはりそのように思っている取り巻きとが、第三者によってその均衡が破られようとするときに、どのような方法でその均衡を保とうとするかが巧みに描かれている。また、やはりロシアの冬・寒さについては、そのお話の中ではまだ春なり夏なりであったとしても、どうしたって冬や寒さに思いを馳せる場面が挿入されたりして、常に意識させられる。表紙の絵は、アリョヌシカが寝ている様子だと思うが、掛け布団の幾何学的な柄が実に素敵。

 10:言葉少なに、精緻な絵で語るアーサー・ガイサートの絵本。ノアの方舟の話については、科学的にはたった一対のつがいだけで、種(しゅ)はまた無事に殖えていくのだろうか(いやきっと無理だろう)、ということが気になってしまうが、物語としてはとても飛び抜けて空想的でロマンがあるなあと思う。うねるような雲に、何かの図像を探してしまう。

今日買った本

■今日買った本。計600円。

 

a)カライモブックスにて。 

1・ミシェル・ビュトール、中島昭和訳『段階』竹内書店 ¥600

 

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 北区の朧八瑞雲堂というところへどら焼きを求めに行った帰りに、某店へ行こうとしていたのだが、地図上の印を勘違いしたためにa)ヘ行き着いてしまった。この日は、もうこのa)しか探索する時間が取れなかったので、限られた時間を全部当てた。

 1:訳者あとがきを読んだところ、ビュトールには長編が4作品しかないらしい。ということで、少なくとも『時間割』は読んだし、長編全作品なら読み尽くせるかもと思って購入。

今日買った本

■今日買った本。計648円。

 

a)ブックオフ徳島阿南店にて。

1・ファン・イーチュン(方軼群)・再話、チャン・シーミン(張世明)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(一)』ほるぷ出版 ¥108

2・ツォ・ニィ(左泥)・再話、ティェン・ユァン(田原)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(二)』ほるぷ出版 ¥108

3・チェン・チー(沈寂)・再話、フー・ヨンカイ(胡永凱)/チャン・シーミン(張世明)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(三)』ほるぷ出版  ¥108

4・リャオ・ティ(了的)・再話、チェン・ヨンジェン(陳永鎮)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(四)』ほるぷ出版 ¥108

5・ティン・アル(丁二)・再話、ツォン・ヨウチュワン(曽佑渲)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(五)』ほるぷ出版 ¥108

6・ヂョン・マー(鄭馬)・再話、イェ・フェイ(葉飛)・絵、君島久子訳『ほんとのほんとのむかしばなし 中国の寓言集(六)』ほるぷ出版 ¥108

 

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 a)の店舗の方面に買い出しを兼ねて行ってきた。何とか絵本で買える本があって良かった。10%OFFクーポンを持っていながら、使い忘れたのは痛かった。

 1:1~6でシリーズ全6巻完結。いずれも著者と絵の作者がさまざま。「まちぼうけ」(守株(今までしゅかぶと読んでいたが、しゅしゅが正しいと知って驚いた))「笙の名人」「矛と盾(矛盾)」を収録。「笙の名人」は、笙の音を合奏で聴くのが好きな王のところに、吹けもしないのに名人と称して楽隊に入った南郭(なんかく)という人が、笙なら独奏好きという次代の王に変わって、独奏させられそうになり逃げていったという話。

 2:「一挙両得」「流言は人をまどわす。」「蛇足」を収録。「流言は人をまどわす。」は、最後の一文で意味が明快。すなわち、 "ウソもくりかえされると、ホントになるから、ほんとうにおそろしい。"

 3:「神魚」「うたがえばぬす人」「人まねざる」を収録。「神魚」は、ある魚売りが水の溜まった大木のうろに魚を放しておいたら、道行く人が魚を見て神魚だと驚き、噂が噂を呼んで、大勢の人が拝みにきたという話。「うたがえばぬす人」は、色眼鏡によって他人が悪人にも善人にも見えるという話。「人まねざる」は、人のまねをした猿たちが一網打尽にされる話で、猿まねの浅はかさについての話。

 4:「方向違い」「にせものじゃないほんものだ。」を収録。「方向違い」は南船北馬のことかのように思ったが、南船北馬は東奔西走と同じで絶えず旅をしていることなので、それとは異なる。これには話の最後にまとめの一文が載っているので、分かりやすい。素晴らしい馬、路銀、腕の良い御者などを揃えても、方向違いで全てがパアという話。「にせものじゃないほんものだ」は、飼っている魚を食べてしまうカワセミを捕らえるために、人間の偽物であるカカシを使ってだましておき、カワセミがそれを見破ったところで本物の人間がカカシになって、カワセミを捕らえるという話。

 5:「かわいそうな小ジカ」「貴州のロバ」を収録。「かわいそうな小ジカ」は、猟師が救った小ジカが、人に馴れ野生を失った結果、野犬に噛み殺される話。『貴州のロバ』は、貴州のトラが、ロバという珍しい動物を見て、初めは慎重に恐れながら接していたが、ロバの力のなさを知ると猛然と噛み殺してしまう話。

 6:「虎の威をかりるキツネ」「漁夫の利」を収録。「漁夫の利」で最初に争っているのは、しぎとどぶ貝。

今日買った本

■今日買った本。計800円。

 

a)児島書店にて。→初入店。

1・たる味会編『酔っぱらい大全』講談社 ¥800

 

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 帰宅前にワンクッション的な一泊を福山ですることにした。駅から歩くにはしんどい程度に離れた宿をとったので、車で駅前まで出かけてみて、a)の古本屋への初入店を果たした。全般的に品揃えが良く、いつ行っても何か買えそうなお店。

 1:酔っぱらいテーマの本ということで購入。豆知識・雑学的な本。

今日買った本

■今日買った本。計120円。

 

a)入江書店にて。

1・宮尾登美子/辻嘉一『対談 大人の味』新潮文庫 ¥120

 

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 大名あたりの街をぶらぶらしたついでにa)へ寄った。ここに行く前に、チーズフォンデュ専門店でワインと共にランチしていい気分だった。

 1:最近本当に本を読む時間が取れないので、薄さに惹かれて購入。帰りのバスで早速読み始めた。宮尾登美子氏は高知市生まれらしく、鰹節の話やらを含んでいる。2018/7/6読了。宮尾さんの謙遜的態度が突っ込んだ話を引き出しにくくしている印象で、もっとマニアックで個人的な話が聞けそうで聞き出しきれないもどかしさを感じる対談だった。そのことは、辻さんのあとがきでも書いてある。宮尾さんの著作は読んだことがないが、ご出身の土地である土佐や四国を舞台にした小説が多くありそうで、ちょっと興味が湧いてきた。

今日買った本

■今日買った本。計1608円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本20%OFFセールをやっていた。

1・菊池日出夫『はるまつり』福音館書店 ¥160

2・アネット・ティゾン/タラス・テイラー、佐藤見果夢訳『どうぶつなんでも世界一』評論社 ¥480

3・津原泰水、尾崎翠・原案『瑠璃玉の耳輪』河出文庫 ¥86

4~6・平井和正・原作、桑田二郎・画『完全復刻版 8マン 3~5』リム出版 各¥208

7・児嶋都『おとめ地獄』ソフトマジック ¥86

8・児嶋都『おとめ図鑑』ソフトマジック ¥86

9・斎藤隆介『ちょうちん屋のままッ子』角川文庫 ¥86

 

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 ●書きかけ。

 このGWは、今日くらいしかセールの恩恵に与れなさそうだと思われたので、とりあえずa)だけ行ってみた。結果、思った通りでこの日のa)のみしかセール期間に行けなかった。

 1:とりあえず全4巻で出たのらっこの絵本の2巻目。とりあえずと書いたのは、その後、連番の振られていないのらっこ絵本がいろいろ出ているようなので。まず見開きで町内の鳥瞰図が出てくるのだが、この絵が細部まで本当によく描けていると同時に、妙に歪んでいるのに味があって、この見開きだけでじっくり時間を掛けて見とれた。その後の祭りの場面ごとに、この鳥瞰図のどこのシーンなのか、いちいち照らし合わせることができるだろうかと、ページを行き来しながら読んで、じっくり楽しんで読んだ。

 2:

 3:尾崎翠原案の小説ということで気になっていたもの。

 4~6:収集中の漫画。何巻かだかを持っているはずだが、購入時点で確信が持てず重複したかとヒヤヒヤしたが大丈夫だった。カバーの色でたぶん重複していないだろうとは思いつつもヒヤヒヤした。

 7,8:ソフトマジックのマジカルミステリーホラーシリーズの2巻と4巻に相当。このシリーズでは上村一夫作品も出ているので、手に取らない作家だけど試し買い。単純なホラーではなくて、笑い盛ってくる作品が多く、意外な感じがした。ただ短篇を連続して読むのは、飽きてしまう。長篇作品を読んでみたいところ。2018/8/23売却済。

 8:

 9:理論社のハードカバーで読んでいたが、文庫でも滝平二郎氏の版画が拝めることが紙面を見てわかり、こちらを所有用としておこうかと購入。

今日買った本

■今日買った本。計1359円。

 

a)ブックオフ福岡博多口店にて。

1・ミレナ・ルケショワ・文、ヤン・クドラチェク・絵、三宅みち訳『あきみつけた』日本基督教団出版局 ¥100

2・降矢洋子・作、増井光子・監修『どうぶつえんのおいしゃさん』福音館書店 ¥100

3・奥本大三郎・文、たかはしきよし・絵『冬の虫冬の自然』福音館書店 ¥103

4・得田之久・文/絵『昆虫 ちいさななかまたち』福音館書店 ¥108

5・なかのひろたか・絵『あみからにげたうずら ジャータカ物語より』すずき出版 ¥108

6・椋鳩十・文、吉崎正巳・絵『子グマのくろすけ』ポプラ社 ¥108

7・三田村信行・作、佐々木マキ・絵『風を売る男』PHP研究所 ¥100

8・筒井敬介、若菜珪・画『おきんとおたぬきさま』小学館 ¥100

9・グレタ・ヤヌス・作、ロジャー・デュボアザン・湯沢朱美訳『くまのテディちゃん』こぐま社 ¥108

10・小野洋子・文、北田卓史・絵『かばくんのあかいズボン』フレーベル館 ¥100

11・森山京・文、椎野利一・絵『くまさんのバスケット』フレーベル館 ¥108

12・柴野民三・文、久保雅勇・絵『ねずみのよめいり』フレーベル館 ¥108

13・片桐三紀子・作/絵『ふしぎなパラソル』フレーベル館 ¥108

 

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 ●書きかけ。明日からセールだということは分かっていたが、今度のセール期間中にはもうa)へは行けないだろうからというわけで、寄れるうちに覗いてみたら、結構な収穫があった。

 1:クドゥラーチェクの未読未所有絵本。ちょっと背ヤケと反りがあるけど見っけもんだった。少年のジュリアンがあきをみつけにいくお話。くり拾いをしていた子どもたちのところに出くわすと、もう一つもくりが落ちておらず、がっかりするジュリアンだが、最後にくりの実を一つ見つけて、大事に大事におうちに持って帰る。ひまわりやまつぼっくりなど、さまざまなものに目玉がついていて、どこかこわい感じがするのだけど、さすがに素晴らしい絵で各ページで見入ってしまうので、一読しただけではストーリーが頭に入ってこない。背景が無地白色のページと、とぼやっとした感じに描かれたそうでないページとがあって、めりはりがある。

 2:かがくのとも傑作集の20番。動物たちは、野生とは食べ物も異なるし、逃げ回ったり攻撃されたりするので麻酔のうちかたや拘束のしかたも考えないといけないし、言葉を返してくれないので症状を読み取るのも大変難しく、獣医師は工夫しどころがたくさんありすぎるほどだということがよく分かるいい絵本。思いついたことを何でもやってみせたり実施する力が必要。ここに描かれていないけれど、夜は夜で夜行性の動物を診ることが増えたりするのかも。

 3:気になったものについてメモ。p.22~23で、俗に石叩きと呼ばれる尾をペタペタ地面に叩きつけている小鳥が、ハクセキレイだと判明した。また、これまで動物のカモノハシしか知らなかったが、植物にもカモノハシという種があることを知った。鴨のくちばしに似た部分がある植物がその名の由来らしい。p.20~21で、腹の赤いアカハラという鳥が描き込まれているが、即座にアカデミックハラスメントを連想させる。

 4:昆虫図鑑だけれども、昆虫を単に羅列して紹介しているだけでなく、編集の視点をあれこれ変えながら、全体に読み物のような効果を上げている得田式ともいうべき図鑑になっている。あとがきに従来とは異なる図鑑を目指した経緯が書いてあり、必読。巻末の各昆虫についての解説のなかにも、作者とその虫との思い出やエピソードや主観的印象が述べられていたりして、全部読まずにはいられない。

 5:こどものともチューリップ版199年7月号のペラペラ版。最近気になっている、なかのひろたか氏の絵の本ということで購入。ジャータカ物語というのは、仏教説話なのだろうが、なかなか考えさせる話が詰まっていそうだ。ただ、この作品においては絵本向けに教訓的な部分のみを抜粋している。このことは、簡単には巻末の「おうちのかたへ」という文章で知ることができる。

 6:秋から冬にかけての母子のクマの話。一度冬眠用の穴を見つけたものの、山火事にあってそれを失う。雪が降ってきたあとに、偶然別の穴と見つけることができて良かった良かったというような話。小学1,2年生くらい向けといった感じの長さ。

 7:2018/7/18読了。元気だけが取り柄のおじいさんが、歯が弱ってきて仕方なしに入れ歯にしたのだが、そのことで様々に傷ついた内面を周囲の人に理解されず、無口になって孤独に死ぬという、冒頭の一篇「声をなくした」にまず愕然とした。児童書の体裁をしているので、これほど強烈な話が収録されているとは予想外だった。続く「おとうさんの庭」では、失職したおとうさんの立場のなさを、最後の「さよならファミリー」では子どもを言い訳にして子どもを犠牲にするふた親の自分勝手な振る舞いを、それぞれに描き出すなど、人間のネガティブな面をどんどん見せつけてくれる短篇集なのだった。表題作「風を売る男」は、風を売る古風な男の、仁義の切り方がちょっと勉強になるのと、よく練られた口上の文章が面白いのがポイント。

 8:小学館の創作童話シリーズ17。絵の若菜珪氏は男性だと知った。おきんの母は、そのご加護を強く信じていた神様(おたぬきさま)に身を切るような御供えを常々していたのだが、おきんが実際におたぬきさまらに会って得た情報から、裏切られていたこを知り、愛想を尽かす。子どものおきんの言い分を、自分の信心よりも信じて行動を変えた母が素晴らしいと思う。

 9:stacking songというのだったか、くまのテディちゃんが持っている衣類や家具や雑貨を順に紹介してはそれを身につけたり使ったりさせて、説明の一文で繰り返し説明する。名詞やものの使い方などを覚えるのにいい絵本。訳者は、自宅の文庫「ポケット文庫」で読み聞かせ等のイベントをおこなっているそうだ。

 10:厚紙製のキンダーメルヘンの1982年6月号。少年あっちゃんの友だちのかばくんが、おしりを見られるのがいやで、あっちゃんがお母さんにかばくんのズボンを作ってくれるように頼む話。おかあさんは、手際よく、しかし、3回目にしてようやくかばくんにぴったりの赤いズボンをこしらえる。結構布代かかっただろうな、なんてことが気になる。

 11:10と同じキンダーメルヘンの1982年10月号。くまさんのバスケットが大きいので、それを携えて友人のところへ遊びに行く道中に、あちこちからちょっと貸しての声掛けが連続し、くまさんのお人好し感を楽しむお話。

 12:10と同じキンダーメルヘンの1983年1月号。ねずみの娘さんの嫁入り衣装が表紙で、正月っぽい。天気雨の話だったかなと読み始めて、すぐ勘違いに気付いた。どこか覚えのある懐かしい昔話だった。結局ねずみは、太陽よりも雲よりも風よりも壁よりも強いので、要は一番えらい存在というわけ。ねずみの時代劇のような衣装と、太陽のぽかぽか感が良い。

 13:10と同じキンダーメルヘンの1982年8月号。おばあさんが海辺で見つけたパラソルは、なんでも使えるパラソルだった。空を飛んだり、動物たちの遊具になったり。語呂の良い文章とポップな絵柄。

今日買った本

■今日買った本。計2100円。

 

a)suruga屋にて。

1・文藝春秋編『アンソロジー人間の情景6 奇妙なはなし』文春文庫 ¥100

2・かこさとし、富永秀夫・絵『かわいいあかちゃん』童心社 ¥200

3・いまきみち『しりとりしりとり なつのまき』福音館書店 ¥100

4・東君平『帽子をかぶった魔法使いのおともだち』サンリオ ¥100

5・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本 第3話 ロケット太陽号の危機』竹書房 ¥150

6・宮崎博史、菊池貞雄・画『おばあさんせいと』小学館 ¥100

7・得田之久『かまきり おおかまきりの一生』福音館書店 ¥200

8・瀬川康男『瀬川康男のちいさいひとたちの絵本 全3冊セット』福音館書店 ¥200

9・岡部一彦『山の足あと 岳人交遊録』東京新聞出版局 ¥100

10・儀間比呂志『りゅうになりそこねたハブ』福音館書店 ¥100

11・イブ・スパング・オルセン、菱木晃子訳『ぼくのあかいボール』BL出版 ¥230

 

b)ヤフオクにて。

12・ポ-ル・ガルドン・絵、大庭みな子訳『おばあさんとこぶた』佑学社 ¥520

 

***

 

 a)より先日注文していた本が本日届いた。本当は昨日受け取れたのだが、不在で1日受け取りが遅れてしまった。b)は、翌日に届いたものだが、この記事に混ぜておく。

 1:収集中のシリーズ未所有巻。これで全8巻が揃った。

 2:かこ・さとしかがくの本の第2巻。最近気になっている富永秀夫氏の絵による巻ということで購入。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、そして人という順に、生まれておとうさんおかあさんになるまでを解説した本。繰り返しパターンで説明が続くので比較して理解しやすいつくりになっていると思う。巻末のかこさとしの言葉、この本で伝えたかった三点についての言葉が、力強くて良い。他の巻もこの巻末の言葉読みたさにいずれ買ってしまいそう。

 3:1994年8月1日発行の年少版こどものとも209号。このシリーズは特製版は出ていないようだ。なつ、から始まるので、まずは「つ」がつくものを絵を見ながら考えるのだが、なかなか予想が当たらない。当たる時も用意しつつ当たらないようにもする工夫が素晴らしい。必ず絵の中にその言葉が指し示すものが描かれているかどうか、直前の絵に描かれているかどうか、などがそういった工夫と考えられた点。それで、できる限り当てて見たくて、次のページをめくって答えを知る前に、かなりじっくりそれまでの絵を読み込むことになり、充実の時間を過ごせた。しりとりとは少しずれたところで着々と進む畑の作業も、作業の意味に説明されていない深さがある。四季それぞれで全4冊のシリーズだが、この夏版の刊行はシリーズで最後のもの。この完成度を他の季節でも味わえるかどうか、読むまでのお楽しみ。

 4:"帽子をかぶった魔法使い"のおともだちも、みんな帽子をかぶっている。メダカなんか横一文字の体なので、帽子が垂直に乗っかっていて笑っちゃう。はやぶさのところ、クラーク・ゲーブルとタイソン・パワーはどちらも1900年代前半に活躍したハリウッド俳優のことだと検索して知った。イナゴのことのように、はっとするような箴言的な味わいがあるものも多い。ところで、見返しに24マスの枠があって、本文に登場する24のキャラクターが並んでいるけれど、ツバメのおやとへびが不採用。ここには何か意図や意思があるのかな。

 5:シリーズ収集中の絵本。今回はロケット型の3号が活躍する。一つの危機を救うと、もう一つの危機が現れ、短くも緊張の続く話で大いに楽しめる。本書に関連するチラシが挟まれていたのだが、サンダーバード絵本は当初TV東京系列での放送順に全32話刊行予定だったらしいのだが、結局最初の3巻で刊行が止まってしまったらしい。残念だ。

 6:小学館の創作童話シリーズの未読の巻ということ以外の予備知識なしで購入。小学一年生のたくちゃんのおばあさんが、たくちゃんが怪我をして登校できなくなった代わりに学校へ行く話。思い切りの良いおばあさんも良いけれど、寛容な同級生と先生それに学校が素晴らしいと思う。宮崎博史氏は、このたくちゃんを主人公にして複数の著作があるそうだ。

 7:全5巻のこんちゅうの一生シリーズの第2巻だったか。どアップで描かれるかまきりと背景の植物など、たいへん精緻で目をみはるような濃淡の付け方の絵がたまらない科学絵本。作者あとがきの、かまきりのたまごを部屋の中で孵してしまったときのエピソードがまた面白く、他の巻のあとがきにも期待が高まる。

 8:箱入りで『あなただれのこ』『やだやだおきて』『ねむくてこまった』を収める。『ねむくてこまった』のみ既にバラで所有。3冊連続して読むと、それぞれの関連が見えて、構成的によく練られた本だということがよく分かる『あなただれのこ』は、実はクリスマス絵本。この本で登場動物やら登場人物の紹介がなされる。『やだやだおきて』は、彼らの寝起きの様子を、『ねむくてこまった』は、反対に寝入りの様子を、描く。それぞれ、お日さまととお月さまが、力を貸してくれる。

 9:この著者は、山の絵本を出していて、それを探しているために、名前を覚えた。絵が達者なので、本書も多数の著者自筆絵が収録されている。縦帯付きで、「山にまつわるちょっといい話…… 人恋しくて、コミカルで、闊達なその画風と同様自在に山を語り、様々な岳人との交遊を綴る」とある。

 10:過去に特製版も出ているが、今回購入は、2016年1月1日「こどものとも年中向き」第1刷発行のペラペラ版。人に姿を見られずにしないといけない300年の修行を終えて龍になるはずの日に、人に見られてしまうハブ。そのハブは一度は竜王を騙すのだから、妙な度胸があるもんだ。おごって全てを失う話。

 11:映画『赤い風船』みたいに、あかいボールが街なかや郊外を自由自在に跳ね回って、どたばたを巻き起こす話。そういえば、今この11の文章を書いている昨日(5/16)、帰宅途中に対抗車線の外側から道路にゴムボールが飛んできて冷やっとした。絵本のなかではどたばたでユーモラスだけれど、実際に交通の現場で飛んできたら、笑えないものだ。

 12:ポール・ガルドン昔話シリ-ズの2作目(だと奥付ページに書いてある)。また、著者名はなく、民話より、となっている。おばあさんがこぶたを買って帰る途中で、とある垣根を越えられずその場に根が生えてしまったこぶたをどうにかして垣根を越えさせる話。こぶたを動かすためにいぬに頼み、いぬを動かすためにぼうっきれに頼み、という風に連なっていく。牛が水を飲むよりも肉屋の包丁の方が早く牛をどうにかしてしまいそう。

今日買った本

■今日買った本。計1188円。

 

a)ゲオ小松島店にて。→初入店。

1・奥山多恵子・作/絵『ふくろうのそめや』福音館書店 ¥216

2・アルフレッド・スメードベルイ・作、垂石眞子・絵、菱木晃子訳『月へミルクをとりにいったねこ』福音館書店 ¥324

3・ハンス・リマー・文、レナート・オスベック・写真、松岡享子訳『わたしのろばベンジャミン』こぐま社 ¥324

4・長崎源之助・作、鈴木義治・絵『にげだした学者犬』岩崎書店 ¥108

5・いぬいとみこ・文、津田櫓冬・絵『ちいさなちいさな駅長さんの話』新日本出版社 ¥108

6・乾千恵・文、秋野亥左牟・絵『たいようまでのぼったコンドル』福音館書店 ¥108

 

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 外食して帰ろうと思ったところ、ちょっと本屋の品揃えでも見ていくかとa)へ寄ったら、なんと古本を扱っていた。今までノーマークだったので嬉しい驚き。1~5の5冊で¥1080という扱いをしていただけた。文庫や新書ではそのようなイベントをしているのは、店内の掲示で理解していたが、児童書も対象だったとは。

 1:このような昔話があったとは知らなかった。鳥がもともとは皆真っ白で、今のようにそれぞれの色の羽を持つようになったのは、ふくろうの染め屋さんのおかげだということ。カラスだけなぜ真っ黒で、ふくろうはなぜ昼に活動しないのかということ。これらのことを説明する由来譚。カラスの絶妙な配色は、注目どころ。

 2:作者はスウェーデンの児童文学者で作家のかた。月の中に牛乳桶を持った夫婦が映っているように見えるとするのは、スウェーデンでは一般的なことだろうか。道中、ねこと一緒に月を目指すロバやにわとりやらが、なにやら言い訳したりして離脱していく。やっぱりねこの母さんの目的意識だけは本物。

 3:写真絵本。地中海の島で暮らす女の子と拾ってきたロバの子と、女の子のお父さんお母さんの話。オリジナルが出版されたのはスイスらしい。ずっと気になるのは、家の床に海岸で拾えるものだろうか、丸い小石がびっしりと固定され敷き詰められている庭。家の中の一部の床もそうなっているようだ。そこは裸足でもまあまあ快適そう(というのは大人は裸足ではなく靴を履いているから)で、日本とは異なる暮らし方が垣間見える。

 4:どこから逃げ出すかというとサーカスから。異性の前でかっこつけていたかったり、自分の行動が周りから違う理由で解釈されたり、ストーリーは単純だが世間によくありがちな場面や心理をうまく捉えている。

 5:ちいさなちいさなをキーワードに語られる、ほんわかした丹後半島かと思われる駅の物語。各絵は、よれよれとした手書きのまるい枠の中に描いてあることで、遠くそんな土地でそんな物語があったんだなあと思いをはるかにさせる効果がある。

 6:2010年12月1日発行のこどものとものペラペラ版。以前から秋野亥左牟氏の絵は独自のものがあって素晴らしいと思っていたが、本作では更に期待を上回る素晴らしさで身震いがするほどだった。地面、雪、山や岩、ベッドの布、太陽の光、太陽の神様の表現、どれも力強く湧き上がるような生命力を感じさせる。裏表紙の花は、いのちのはなだろうけれど、実際にモデルとなる実在の花があるのかも。

今日買った本

■今日買った本。計2270円。

 

a)万年山文庫にて。→喫茶利用。本は閲覧のみ。

 

b)太陽と緑の会にて。→初入店。

1・代田昇・文、宮良貴子・絵『沖縄・八重山古謡 あんぱるぬゆんた』銀河社 ¥400

2・川崎大治・文、太田大八・絵『かじかびょうぶ』童心社 ¥291

3・櫻沢如一/櫻沢リマ『日本女性最初の中央アフリカ横斷記』日本CI ¥300

4・永島慎二『漫画家残酷物語 1』小学館文庫 ¥110

5・永島慎二『漫画家残酷物語 3』小学館文庫 ¥96

6・五味太郎『いろのいろいろ絵本 みどりのほん』文化出版局  ¥150

7・佐々木マキ・文/絵『ちょうになったぞう』フレーベル館 ¥160

8・しみずゆりこ・絵と文『エネルギー問題をかんがえる げんぱつのえほん2 げんぱつなんかいらないぞ!』宇宙はてない社 ¥132

9・ミハイル・ブラートフ・再話、タチヤート・マブリナ・絵、宮川やすえ訳『およめにいった三人のむすめ』岩崎書店 ¥291

 

c)ブックマーケット田宮店にて。→¥300以下の本全品半額セールをやっていた。

10・イタロ・カルヴィーノ、脇功訳『柔かい月』河出文庫 ¥40

11・村山知義・絵『うたの絵本4 たのしいリズム』リブロポート ¥150

12・竹久夢二・絵『うたの絵本8 とおいおもいで』リブロポート ¥150

 

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 a)は、本は閲覧のみだが、なかなか面白い本が置いてあって蔵書を見るだけでも楽しい。秋野亥左牟のエッセイが気になった。いろいろ持って行った本が読み進み充実した時間を過ごすことができた。b)は、NPO法人が運営するリサイクルショップで、本も少しくらいあるかなと思って行ったら、思ったより冊数があった。埃っぽいけれど、掘り出し物があれこれあって行った甲斐が大いにあった。本は定価の1/3の値段が基本価格となる。ただし最低価格が¥100に設定してある。c)は、タリーズコーヒーを利用しに行ったついでに、久しぶりに寄ったもの。運良くセールをやっていたので、割引対象の本の中からお得な買い物ができた。

 1:"あんぱるぬ"は"網張ぬ"と書く。重税の取り立てから逃げる農民を役人が網を張って捕えたという石垣島のあんぱるぬ浜というのが地名として残っている。お祝いの様子をさまざまな蟹が擬人化されて登場する古謡で、登場する蟹の種類は、なんと15種類。

 2:かじかはウシガエルのことだと思う。ぐうたらの主人公が、金策のためにかじか沢を含む山を売りそうになったところを、かじか達が何とか主人公を思いとどまらせ、ただ白いだけの屏風にかじか達が入り込む。そのかじか屏風が幸運をもたらしたのか、張り合いを付けさせることになったのか、主人公は一転真面目に働き財を成す。老年になって、どこぞの殿様が有名になっていたかじかびょうぶを買い取ろうとするが、主人公が金に変えられぬと断るも、殿様の使いたちは無理やりびょうぶを奪おうとする。すると屏風の中のかじか達が飛び出してきて、また元の白い屏風となる。主人公がぐうたらなうちのぐうたらさのにじみ出た様子が良く描けていて、くすっとしてしまう。

 3:昭和33年7月10日印刷、15日発行。アンカット。新書よりもう少し背が高い判型。副題が、平塚らいてう先生えの手紙、となっている。怪しげな本なので飛びついた。

 4,5:収集中の漫画。

 6:いろのいろいろ絵本のうちの1冊。このシリーズ、復刊ドットコムより復刊されたのだが、表紙がてんでダサいので、このオリジナルの統一感には全く敵わないのだ。今回みどりのほんを購入できたことで、全6冊が見事揃った。全6冊改めて読んでみたが、先の3冊『あか』『しろ』『くろ』のほうが、それぞれ本への関連が密で、説明しすぎかもとも思うけれど、ずっと工夫されていると思う。『ちゃいろ』『きいろ』『みどり』は、緩やかに共通点があったりなかったりといった感じ。

 7:ペラペラ版を入手していたが、オリジナルはハードカバー版だったとは知らなかた。いつもはくっきりはっきりの黒の輪郭線の入った絵が気に入っているのだけれど、本作品では全てに黒の輪郭線が入っていない。本作の中ではしかしその輪郭線のない花の絵が抜群に美しい。

 8:原発を稼働させるには大量の石油が必要。この本の出版された頃、すなわち石油ショック後4年ほど経った頃、やはり石油の値段が高さから建設費用が高騰し、火力発電のほうがよほど安く建設できると状況だったという。ウランやプルトニウムの再処理工場や、高速増殖炉MOX燃料工場、そして当の原発自身も、その周辺や施設内で放射性物質漏れが少なからずあり、それら施設がないとき以上の放射線被曝や生体や地理的条件による特定箇所への濃縮を引き起こす。原発輸出元のアメリカでは、そのようなさまざまな問題が明るみにされてきて、大きな建設反対運動につながったが、日本はそれに比べ大人しくいつまでも政府の言いなりになって、新しい原発建設計画が進むばかり。このような警告をちゃんとしていた人たちがいたというのに、現在の悲惨なありさまといったら。暗い気持ちになる。私が製造業で働いてきた経験からすると、人材が確保できないので、原発はもうとてもじゃないが稼働維持できないと感じる。

 9:三人の娘を太陽と月とカラスに嫁がせたじいさん。何か自然の摂理を説明する由来譚かと思わせておいて、全くのまぬけ話だったので驚いた。特殊な娘の婿の性質を目の当たりにし、じいさん自身もそれを持ち合わせていると勘違いして、合わせて3回の見事な失敗を披露する。

 10:川上弘美が某書で推していた本。

 11:カバー背が焼けているが、半額対象だったので購入。12曲の童謡を収めてあり、12枚プラス表紙と裏表紙の村山知義の絵が拝める。「ずいずいずっころばし」の絵が最も好み。まるまると膨らんだスカート?が可愛らしい。

 12:11と同様の状態。擬人化した虫を描いた表紙と、つばめの親子を描いた裏表紙の絵が、定番的な少女絵とは一線を画していて、構図もデザイン的だし素晴らしいと思う。

今日買った本

■今日買った本。計7356円。

 

a)泉堂書店にて。→初入店、本購入無し。

 

b)K文庫にて。

1・高田桂子・作、木曽秀夫・絵『あれからそれから』文研出版 ¥400

2・たかどのほうこ・作、杉田比呂美・絵『おとなりさんのひみつ』世界文化社 ¥67

3・遊子・文/絵『だんまりくらべ』すずき出版 ¥66

4・ワンダ・ガァグ・作/絵、むらなかりえ訳『なんにもないない』ブック・グローブ社 ¥400

5・中島宏章・文/写真『コテングコウモリを紹介します』福音館書店 ¥300

6・シャルル・ヴィルドラック・作、小沢正・文、北田卓史・絵『ライオンのめがね』チャイルド本社 ¥200

7・なかのひろたか・作/絵『おばあさんのいないまに』福音館書店 ¥500

8・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本1 国際救助隊出動』竹書房 ¥300

9・白石清春・作、いまきみち/西村繁男・絵『おとうさんといっしょに』福音館書店 ¥300

10・渡辺茂男・作、堀内誠一・絵『てつたくんのじどうしゃ』福音館書店 ¥300

11・寺村輝夫・文、梅田俊作・絵『どうぶつこうえんパトロール』偕成社 ¥67

12・石井桃子・文、中谷千代子・絵『くいしんぼうのはなこさん』福音館書店 ¥300

13・沢木耕太郎・文、内藤利朗・写真『ハチヤさんの旅』福音館書店 ¥300

14・北畠八穂・文、丸木俊・絵『明りになったかたつむり』岩波書店 ¥800

15・与田準一・作、安泰・画『ねことごむまり』童心社 ¥500

16・弓場紀知『海の正倉院 宗像沖ノ島 古代の旅3』平凡社カラー新書 ¥300

17・宮谷一彦『俺たちの季節』三崎書房 ¥500

18・木村嵐『ああ酒徒帰らず』大陸書房 ¥400

 

c)ブックオフ徳島川内店にて。→¥200以上の文庫3冊で半額セールをやっていた。

19・増田純子『かあーかあーからすさん』福音館書店 ¥108

20・廣野研一『かえるさんくわっくわっ』福音館書店 ¥108

21・原民喜『原民喜戦後全小説』講談社文芸文庫 ¥630

22・サキャ・パンディタ、今枝由郎訳『サキャ格言集』岩波文庫 ¥180

23・熊谷達也『いつかX橋で』新潮文庫 ¥130

24・野坂昭如編『けむりの居場所』幻戯書房 ¥200

 

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 書きかけ。

 1:みるみる絵本という文研出版のシリーズ。この著者と絵描きのコンビでは、シリーズ内でもう1作品ある。ナンセンス昔話といった風。絵のなかに仕掛けがあったり、シュールだったり画面の使い方が自由だったりして、アグレッシブな作品で大変気に入った。表紙絵でピンときたが、当たりだった。

 2:本好きのブックさんというのが登場するので、面白そうだと思って選んだ。おはなしワンダー第344号(2009年11月1日発行)のペラペラの本。お騒がせなお隣さんにあれこれ邪魔されて、本が読めないブックさん。可愛らしい絵ながら、ホラーなおはなし。

 3:リンク先はハードカバー版になっているが、実際購入したのは、こどものくにチューリップ版2月号第12巻第11号(1985年2月1日発行)の、ペラペラ版。作者名は「ゆうし」と読む。挟んであった付録のチューリップ通信という紙によれば、遊子はシュールリアリズム画家で、60歳にして初めてこの絵本作品を作ったということだ。水墨画風の絵で、昔話の世界にぴったり。木の板目の表現や、柔らかな着物の表現など目をみはるものがある。

 4:なんにもないないという名前の犬の話。作者は、芸術一家に生まれ、六人兄弟の長女だったそう。この作品を発表して4年後の1942年に亡くなった。なんにもないないが走り回ったときの破線で示される軌跡で、作者は結構遊んでいるなあと思う。

 5:月刊たくさんのふしぎ2012年3月号のペラペラ版。キクガシラコウモリ以外のコウモリの生物学的絵本というのは珍しいと思う。コテングコウモリに限らず、北海道に住むコウモリの写真を惜しげも無く見せてくれる本。北海道ではすでに18種類ものコウモリがいることが確認されているとか。そんなにいたのかという感じなのだが、実はコウモリは哺乳類中ではネズミに次いで種類が多く、世界で1150種いる言われているそうだ。p.22,23の藪の中の写真は、最近知って見分けがつくようになったばかりのイタドリの写真だとすぐ分かって、そんなタイミングの良さも嬉しかった。

 6:北田卓史の絵の未所有作品ということで購入。王様のライオンが生活に支障が出るほど目が悪くなったところに、たまたまめがねを手に入れて事なきを得たと思ったら、めがねを無くしてしまい、国中で探し回るという話。めがね紛失の辛さは身に沁みているので、かなり引き込まれてしまった。例えば表紙を見るとわかるが、めがねのつるに紐をつけてから耳に掛けている。普通の絵描きなら、直接つるを耳に掛けたライオンを描くのではないだろうか。この辺りの絵としての処理に感心する。

 7:1975年5月1日発行のこどものとものペラペラ版。おばあさんに飼われている白猫が、おばあさんのいないまに、あれこれ遊ぶ話。高いところから飛び降りて、宙返りして着地するのをカラスが感心して、それを猫にやって見せてと頻りに言う。それに応えるまでじらされる2場面分と実際に応える場面の流れが、猫とカラスのそれぞれの心情の味わいどころと思う。なかのひろたか作品は、もっともっと読んでみたい。

 8:結構古い本だと思っていたけれど、1992年7月20日発行で、それほどでもない感じ。図書館に架蔵があって、欲しく思っていた本。全3巻あって、まず1巻目を入手できた。国際救助隊が出来て初めての出動となった事件が、本書の内容で、今回の救助活動は、国際救助隊の持つマシンの技術力でぎりぎり事故を回避できるほどの難しい案件だった。思ったよりハラハラさせられて楽しめた。初回から法力を使う悪役フッドが登場し、長い戦いが予想される。

 9:1987年11月1日発行のこどものとものペラペラ版。1993年に特製版が出ていて、そちらをより入手したい。電動車椅子を使うお父さんの膝の上に乗って、保育園に行くまでのお話。お家の中の本棚に絵本がたくさん詰まっている。細部まですっきりしていながらもはっきりとした判りやすい絵で、いつも期待通りに楽しく読める、いまきみちさんの絵の絵本。

 10:1974年9月1日第2刷発行(初版は1969年10月1日発行)の普及版のこどものとも。特装版は、2004年に出ているみたい。自動車の部品が少しずつ集まってきて、最後にてつたくんの持っていたハンドルで、自動車が完成するという話。未だに、車軸の上に車体をどうやって乗せているのか、分からないでいる。

 11:のりもの絵どうわの8巻に相当。おそらくケニアの動物公園をパトロールするトヨタランドクルーザーが主人公。思慮の浅い観光ハイヤーが、動物公園内でしてはいけないことをいろいろ行動で示してくれる。どちらの車もフレームがヨレヨレなのだが、大丈夫なんだろうか。

 12:食べ過ぎによるガタイの良さでガキ大将的な地位に登り詰めるはなこさんだが、度を越した食べ過ぎによりピンチを迎える。中谷千代子さんの絵はどこまでも優しいが、話は童話ならではの過剰さがあって、本文と絵の距離感が良い。

 13:たまたま先日、細川剛・写真/文『ハチ屋さん ミツバチを飼う』あすなろ書房を借りて読んだばかりで、養蜂家のことであるハチヤさんとミツバチについて、詳しくなった。細川剛作品のほうでは、青森のハチヤさんが紹介されていたが、本書では鹿児島のハチヤさんが登場、真夏は北海道まで移動するというから驚く。ミツバチは暑さに弱く、トラックでの輸送中に蒸死といって、蒸し焼き状態で全滅することもあるとかで、気温の低い時間帯や都合の良い天候(雨の日や風のある日など)のときに移動する。ドライバーのハチヤさんにしてみれば、負担の大きい危険な状況下での運転になる。仕事はまず体力的に過酷で、自然相手の収入の不安定だけれども、各地を短期滞在しながら暮らす生き方は、憧れるものがある。蜜のとれる花として、レンゲやアカシアなどは知っていたが、みかんもそうであるというのは初めて知った。

 14:混沌から生を享ける際に、何に生まれようか悩み、明りになることを目指す(あえて言えば)魂。転生する際に、前世で失った体の一部が欠けた状態で引き継がれる。身を尽くしのど真ん中をいく物語。

 15:紙芝居。函欠だったので、安かった。表紙見ただけで一目惚れ。

 16:

 17:『夏の花』など収録。リンクを張ろうとしたが、NDLに所蔵がないらしい。バイクとジャズとボクシングが、しばしば登場する。写真を使うところは、1歳年下の石井隆と同じだと思った。真崎守よりももう少し分かり易い印象だけれど、この初期短篇の時代の後に、どのような変貌を遂げたのか、今後入手して読んでいくのが楽しみ。

 18:久しぶりに入手した酔っ払い関係本。新聞記者だった著者が出会った有名人であり酒徒である人々の人物伝。

 19:くっきりした絵に惹かれて購入。境界をよくよく見ると、この絵は切り絵だと思われた。リズムのある展開で、読み聞かせに良さそう。廃棄済。

 20:葉っぱの上で寝ていたかえるが目覚めて、一跳ねして水に飛び込み、這い上がって一鳴きするまで。かえるの仕草がリアルに描かれている。2024/3/31売却済。

 21:

 22:サキャはオー・ヘンリーみたいに短篇の名手と言われるサキのことだと勘違いしていた。表紙の著者紹介の一文を読んで、チベットの人ということを知り、俄然興味が湧いてきた。

 23:X橋は仙台で何度か見たことがあり、そこでこの小説を紹介する石碑も置いてあった。再訪する前に読んでおきたい。2024/3/E売却済。

 24:週刊文春の連載エッセイ「喫煙室」のアンソロジー