yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1990円。

 

a)ブックオフonlineにて。

1・半村良『たそがれ酒場』中公文庫 ¥220

2・トーマス=ベリイマン・写真/文、ビヤネール多美子・訳/構成/編『なぜ、ぼくだけをいじめるの?』偕成社 ¥550

3・中村祐子・文、中村恵・絵『りゅうちゃんメイプルの国にいく』新読書社 ¥220

4・(TT)戸田プロダクション『清く正しい本棚の作り方』スタジオタッククリエイティブ ¥1100

 

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 a)で注文していた本が本日届いた。上記には混ぜなかったが、スピッツのCDアルバム『三日月ロック』を¥230で購入(¥100引きクーポン使用)。

 1:バーデンター主人公の小説ということで購入。

 2:表から読むと、横書きで、トーマス=ベリイマン・写真/文、ビヤネール多美子訳「《第1部・スウェーデン》ダーヴィドの話」。裏から読むと、縦書きで、ビヤネール多美子・構成/編、斎藤次郎・解説「《第2部・日本》まことくんの話」。こういうちょっと変わった作りになっているので、検索性が若干悪く、その点が、ネットで買う際に今回有利に働いた。

 3:ビニルカバー付。

 4:最近、スライド丸鋸を買ったので、ちょっと本棚でも自作しようかなと思い、以前より気になっていた本をお取り寄せ。

今日買った本

■今日買った本。計8250円。

 

a)第1回うだつのあがる古本市にて。→初開催、初会場入り。

1・山岸涼子『タイムスリップ 自選作品集』文春文庫ビジュアル版 ¥200 doron

2・勝田文、P・G・ウッドハウス・原作、森村たまき訳『ジーヴス英国紳士録 プリーズ、ジーヴスシリーズ』白泉社 ¥200 かめのぞき

3・新海誠・原作、窪田航・漫画『天気の子 1』講談社 ¥50 mino

4・西加奈子『夜が明ける』新潮社 ¥500 かえるポスト

5・後藤正治『天人 深代惇郎と新聞の時代』講談社 ¥500 机

6・さとうわきこ・作/絵『ちょっといれて』偕成社 ¥300 36books

7・ミスミアヤカ『記憶図書館』 ¥500

 

b)Phil booksにて。

8・古在由秀『天文学者のノート』文藝春秋 ¥500

9・『NEUTRAL COLORS ISSUE 2 2021 SPRING』NEUTRAL COLORS ¥2750

10・『NEUTRAL COLORS ISSUE 3 2022 SPRING』NEUTRAL COLORS ¥2750 

 

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 建築設計事務所などを含む、みんなの複合文化市庭「うだつ上がる」という会場で、a)が初開催された。この県では珍しい素人系の古本市。建物内には、お客さんがあふれかえって、大変な盛況だった。b)は、a)の会場にて普段から古書販売をしているお店。Philとは、フィルハーモニーのフィルの意味で付けられたそう。図らずも店主さんにお会いできて、直接確認できた。

 1:SF含めた怪異譚の短篇漫画集。最後の一篇「タイム・スリップ」が、作者の体験した実話とそれに類似した他人の体験を聞く経験がだんだん作者の元に集まってくる、その経緯を記した作品で、怪異が怪異を呼び、その怪異自身が存在を主張し、勢力のますますの拡大に成功しているように感じられで怖かった。この作品を読んだ私の元にも忍び寄ってくるのではないかというような怖さもある。

 2:ジーヴスが漫画化されたことは、どこかで見聞きした記憶があったが、そのまま失念していたところ、今回発見して思い出した。思わず購入したが、原作を読んでから漫画を読みたい、と思っていたことも忘れていたのだった。とはいえ、ぱっと読んでみたら、どこか原作既読感のある物語。言葉が多く、饒舌な漫画だけど、一冊一気に読める軽快さ。p.92にEdger WalleceのMystery小説だかThriller小説の本が出てくる。各篇後についている森村たまき氏のコラムで、ウッドハウスのことや古き良き時代のイギリスやアメリカのことを知ることができて、勉強になる。作者は「しゃべれどもしゃべれども」も漫画化していて、原作をかつて読んだが、すっかり物語を忘れているので、漫画で復習がてら読んでみたいところ。

 3:

 4:2023/1/23読了。はきはきとして、率直に正義を貫く森の新しさや、背筋の伸びた生き方をする遠峰がいなければ、重苦しい小説だった。どちらも若い女性というところが、反対に男性社会の閉塞感も照らしているようでもあり。"俺"の仕事への異常なまでののめり込み。過労を常態とする職場の視野狭窄に、ハラスメントの横行。これを読んでいた頃、職場での私は、攻撃的でいうことをてんできかない部下からのパワーハラスメントに苦しめられていたのと、また過去に過労で精神を追い詰めた経験から、その描写は本物の迫力があった。今の日本の真っ黒な夜と、そんな日本で必死に生活している人々、身動きできなくなっている人々のことを突きつけられる小説。ところで、コマからはみ出していて顔が見えなくなっている、という大男の漫画表現についての記述が出てくるのだが、この作品を読んだ後数日して、Web上でたまたま横山光輝三国志』の中にその実例を見ることができてびっくりした。

 5:2014年刊の単行本。2018年に文庫化もしているようだ。

 6:1987年刊の改訂版。

 7:A5サイズで、短歌と詩を収録。印刷は、ちょ古っ都製本工房

 8:著者名は、こざいよしひで。帯を見ると、研究自叙伝シリーズ、と書いてあるが、そんなシリーズあったのか。

 9:特集は「子どもが初めて学校に入る朝のこと」。

 10:特集は「大人になって見る行きたい学校の夢」。

今日買った本

■今日買った本。計1200円。

 

a)阿南ひまわり会館にて。

1・梅田俊作・佳子・作『まるごとえんものがたり おとうさんもようちえん』トエック幼児フリースクール ¥1200

2・内田麟太郎・文、西村繁男・絵『とろとっと』くもん出版 ¥0

 

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 a)で1の著者を囲む会があり、参加した。発行日が2日後の2022/11/24と記されている新作絵本を買い、その場で著者に表紙を一枚めくったところ(表2の次のページ)に似顔絵を描いてもらって感激。『がまんだがまんだうんちっち』を小さい頃読んで、その内容がすごく印象に残っているので、そのことを伝えることができた。2は、他の参加者からただで譲り受けたもの。

 1:発行者&発行所が、物語の舞台になっている。仕事でくよくよしているおとうさんが、その息子の通う幼稚園でどろんこ遊び。息子は息子で遊んでいたり、その時その場のノリで遊び方が変わっていくところなど、実際の園の様子がよく伝わってくる。そして、そこで一日心の解放した時間を過ごすことで、子どもも大人も、健康・元気の力をまたたっぷり充して帰ってくる。ああ、何だか文章書いていたら分かってきたのは、子どもが園で遊んでいるのだけど、それぞれの心が園で遊んでいるイメージが見えてきた。実際の子どもが遊んでいる様子を絵にしているということは、3次元を2次元で表現するという抽象化というか捨象をしているわけだけど、そのことをもっと進めて考えてみたらそんなイメージが湧いてきた。心をどろんこ池に、ひみつきちに、薪で沸かす湯船に遊ばせて、心を一日変遷させる、旅させる、冒険させる、そういうことを園はやっているのだなあ。このシリーズ、前々作と前作があるとは知らなかった。広く流通していないのかも。ぜひ読んでみたい。

 2:だじゃれ満載の絵本。擬人化したさまざまなキャラクターが出てくる。ジェットコースター的に下降するときの「ころさないでー」のセリフが、読み聞かせていてかなり口にするのが嫌だった。

今日買った本

■今日買った本。計6710円。

 

a)風文庫にて。→初入店。

1・イェンス=シースゴール・作、アルネ=ウンガーマン・絵、山野辺五十鈴訳『せかいにパーレただひとり』偕成社 ¥400

2・大江健三郎『みずから我が涙をぬぐいたまう日』講談社文庫 ¥200

3・中村祐子『ツィパールの世界 スロバキアを訪ねて』新読書社 ¥800

4・エリザベス・スパイアーズ、クレア・A・ニヴォラ・絵、長田弘訳『エミリ・ディキンスン家のネズミ』みすず書房 ¥400 TravelingBookStore

5・トーマス=ベリイマン・写真/文、ビヤネール多美子訳『指で見る』偕成社 ¥900 本と。

 

b)二号店杭瀬中市場にて。→初入店狙うも、臨時休業で入店できず。

 

c)街の草にて。→初入店。

6・小賀野実・写真/文『のりものしゃしんえほん14 きかんしゃ』ポプラ社 ¥100

7・中国帰還者連絡会・編『新編 三光 第1集』光文社 ¥100

8・石坂啓『正しい戦争』集英社 ¥260

9・ジョルジュ・ローデンバッハ、窪田般彌訳『死都ブリュージュ』冥草舎 ¥1000

10・『アコギで歌おう スピッツ ベスト曲集』ドレミ楽譜出版社 ¥800

11・アンソニー・ブラウン・作、藤本朝巳訳『どうぶつえん ZOO』平凡社 ¥840

12・瀬田貞二・文、瀬川康男・絵『絵本 わらしべ長者』岩波書店 ¥500

 

d)ブックオフアグロガーデン神戸駒ヶ林店にて。→初入店。

13・甲斐信枝・文/絵、山本進一・監修『ブナの森は生きている』福音館書店 ¥300

14・ジョージ・オーウェル、山形浩生訳『動物農場』早川文庫 ¥110

 

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 家族を某フェリー乗り場に送った後、喫茶店でモーニングして、思い切って兵庫の古本屋のうち、特に行きたかった店ばかり選んで行くことにした。まず、a)の店では、ツィパールという絵本画家(であり意匠家であり)を知ることができたのが収穫。ちょうど、その人物を紹介する本を購入できたので、読んでみよう。b)は、店舗位置がどうにもわからず、市場内の団子屋さんに尋ねたところ、その店のお隣の店だったのだが、なんと臨時休業日になっていた。その近所の寿司屋で昼ごはんにし、c)へ。混沌とした店内で、同行者とともに掘り出し物を見つけて大いに盛り上がった。スーパー銭湯と駐車場を共通化しているd)では、¥550でスピッツのCDアルバム『スーベニア』も購入。風呂でリフレッシュしてから、夕飯処を探して、新長田の方へ歩いて行き、地酒推しの「ちがいや」という店に行ったら大当たり。調味料にこだわりがあって、優しくもしっかりした料理を堪能した。ドライバーで呑めなかったが、是非とも再訪したい。

 1:気づいたら世界にパーレという男の子、ただ一人になっていた、という話。大人の私が読むと、最初からぞっとしてしまうが、物語の中のパーレは、寂しくなるまで結構あれこれ楽しんでいて、時間がかかっている。映画館で、ドナルド・ダックの映画がかかっているというのが、お、ディズニーがここに登場するか、という感じで意外な驚きがあった。やっぱり、という感じで結局夢オチ。

 2:

 3:この本は2001年4月20日初版発行だが、この9年前に同じく新読書社から出版された『白いお姫さまを訪ねて』の続篇とのこと。絵本画家であり、意匠作家でもあるスロバキアのミロスラフ・ツィパール氏とのほのぼのとした交流の記録。中村祐子さんの行動力は、私の知人の一箱古本市の主催者の。他に見ることがない類の絵は、扉絵のような線画的な絵は、ツィパール氏の祖父の職業でもあったティンカー(家々をまわり、針金を使って壺などの物を修理する修繕業の一種。p.68,70にティンカーの針金細工の作品写真の紹介がある)の針金細工の影響を受けていることが分かる。最初にツィパール氏の絵に惹かれたのは、黒い境界線のはっきりした、外郭は概ね単純だけど、内側にはびっしりと装飾的なパターンで埋め尽くされている本書の表紙のような絵だけど、扉絵の次にカラーで紹介されている安野光雅の描く小人たちと似た描き方の水彩の人物画ももちろん微妙な色の組み合わせが素敵で、これらもやっぱり良い。これを買った店で、2021年の6月頃、中村祐子さんの協力でツィパール原画展をされたそう。そうと知っていたら観に行っていたのになあ。『白いお姫さま』をどうにか入手したいものだ。ツィパール氏は、スロバキアの首都ブラティスラヴァで2年に一度開催される(ビエンナーレ)、ブラティスラヴァ世界絵本原画展のロゴの作者でもある。

 4:

 5:

 6:2009年5月刊のボール紙の写真絵本。同行者が見つけて買ったもの。電気機関車蒸気機関車ディーゼル機関車が載っている。大井川鐵道にいつか乗ってみたい。

 7:

 8:中国残留孤児やら、満州における日本人による現地人の虐待、慰安婦優生保護法オーウェル1984年を下敷きにした短篇、銃後の女性、天安門事件、など、戦争の民間における実際や人権問題について、幅広く描いてみせてくれる。解説は山中恒。"戦争は国家権力による大量殺人"だとはっきり書いている。石坂啓が女性だったと初めて知った。

 9:造本は山田良夫。1000部限定だが、ナンバリングはされていない。

 10:

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今日買った本

■今日買った本。計3870円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・香川元太郎・作/絵、冨田幸光・監修『進化の迷路 原始の海から人類誕生まで』PHP研究所 ¥220

2・香川元太郎・作/絵、小野展嗣・監修『昆虫の迷路 秘密の穴をとおって虫の世界へ』PHP研究所 ¥220

3・田島征彦/木戸内福美・作『せきれい丸』くもん出版 ¥110

4・松谷みよ子・文、司修・絵『山をはこんだ九ひきの竜』佼成出版社 ¥210

5・今江祥智・文、太田大八・絵『ぼくだけのきょうりゅう』ベネッセコーポレーション ¥110

6・片山清司・文、白石皓大・絵『道成寺 大蛇になった乙女』BL出版 ¥110

7・クライド・ロバート・ブラ・文、舟崎靖子訳、市川里美・絵『はしって!アレン』偕成社 ¥220

8・サソン・スラザーコフ・作、松谷さやか訳、ベーラ・フレーブニコワ・絵『ラルーシとひつじのぼうや』福音館書店 ¥220

9・フランソワーズ・セニョーボ・文/絵、木島始訳『まりーちゃんとおおあめ』福音館書店 ¥220

10・ジャネット・ウィンター・作、前沢明枝訳『いつもみていた ゆめをかなえた女の子ジェーン・グドール』福音館書店 ¥220

11・ウェンディ=トクダ/リチャード=ホール・作、末吉暁子訳、ハナコ=ワキヤマ・絵『クジラのハンフリー』国土社 ¥220

12・ジューリア・ドナルドソン・文、アクセル・シェフラー・絵、永窪玲子訳『きつきつぎゅうぎゅう』ほるぷ出版 ¥220

 

 b)ブックオフ徳島沖浜店にて。

13・田島征彦・作『どろんこそうべえ』童心社 ¥530

14・H・A・レイ・文/絵、草下英明訳『星座を見つけよう』福音館書店 ¥540

15・野尻抱影『星三百六十五夜 春』中公文庫BIBLIO ¥100

16・野尻抱影『星三百六十五夜 秋』中公文庫BIBLIO ¥100

17・野尻抱影『星三百六十五夜 冬』中公文庫BIBLIO ¥100

18・森田草平『煤煙』岩波文庫 ¥100

19・マハートマ・ガンディー、森本達雄訳『獄中からの手紙』岩波文庫 ¥100

20・鬼亙宇太郎・著、水野良太郎・画『パズル中毒本 3分間必殺ゲーム』ワニ文庫 ¥100

 

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 久しぶりに街に出たついでに、a),b)の店をはしご。アプリ会員になったおかげで、a),b)各店舗で使える¥100引きクーポンがあったので、それぞれ利用した。b)の店では、DVD『真昼の決闘』を¥110で購入したが、それはリストには加えていない。

 1:

 2:

 3:木戸内福美は、きどうちうよしみ、と読む。

 4:朝鮮の民話絵本シリーズ。昔、天にいる九匹の竜が、いたずらしたくなって地上に降りてきて、山を勝手に運んできて、別の場所に置いた。すると、人間たちがこの山はもともとこっちの国のものだ税金を払えとか、払う必要はないとか、いろいろもめて、それを見ていた竜たちは面白がった。また山を運んだりちょん切ったりして、いたずらを続けていたところ、ある水汲み女が、竜たちのことを犬みたいと言ったのが、よほど恥ずかしく思ったのか、竜たちはその水汲み女ともども石になってしまった、という話。線と線をたくさん交差させて、できた三角や四角に色を塗ったり塗らなかったりした、軽快な音楽のような絵が、やはりテンポのよい物語によく合っていると思う。マウスで描いたのかなあ。新しい本だけにつるつるしているが、そんな触感もこの物語と絵の感じに合っている。

 5:恐竜ネタの絵本だけど、よく取り上げられるトリケラトプスとかティラノサウルスとかでなく、プロコンプソグナトゥスというややマイナーと思われる恐竜が出てくるのが良い。でも、Webで調べてみると、これは小型肉食恐竜だそうで、シダなんか食べないかもしれない。小学生の時に、私も転校したことがある。引っ越した先の家やその周辺の町の雰囲気などがどうもすぐに好きになれず、苦しんだことがあり、主人公の一(はじめ)君の気持ちが分かるような気もする。でも、自己紹介で、シダを育てているということをしっかりアピールできて私よりよっぽど立派だなあと感心。

 6:

 7:姉と2人の兄のいる4人兄弟の末っ子アレン。いつも、姉兄はアレンをおいてけぼりに駆け回って、アレンは必死についていくだけ。丘の上でこけたアレンは、そのままそこにじっとしていることにする。虫が這っていたり、鳥が飛んだりしているのを見ながら、ついに何もしなくても、充実した幸せな時間をアレンは見つける。姉兄たちもアレンの見つけたものに共感して、一緒に時を過ごす。親になると、子どもが見つけるそういった充実した時間にはっとさせられることがあるが、こういう絵本を読んでも、親にならずともそんな時間を思い出させてくれるね。サンケイ児童出版文化賞美術賞受賞作。

 8:モンゴルやカザフスタンに接するアルタイで生まれた著者だからか、一読モンゴル風な雰囲気を感じた。ラルーシという女の子が、おばあちゃんの言いつけに従って、生まれたばかりの羊の赤ちゃんの世話をする話。家の中で面倒を見るのだが、立派においたをするようになったところで、群の中に返してやる。そのおいたとは、鏡を割って、テーブルの上のものをぶちまけるのだけど、そこに非難のような言葉や描写がないので、成長の証として、淡々と受けてめているのかなと思うと、羊と人のつながりの深さがたいへん感じられる。

 9:

 10:チンパンジーの研究者、ジェーン・グドールの伝記絵本。5歳時に、ニワトリ小屋にじっとしていて、朝から昼過ぎまでニワトリが卵を産むところを観察していたそう。何かに秀でている子どもって、こういう集中力を感じさせるエピソードを持っているように思う。チンパンジーからの接触を待つところ、エッツの『わたしとあそんで』を思わせる。

 11:ニュース絵本シリーズ1。1985年10月10日にサンフランシスコ湾のゴールデンゲートブリッジの下にさまよってきたザトウクジラのハンフリーが、サクラメント川を100km以上も遡ってしまい、それを人々が何とか無事に海まで誘導していった実際にあった話を絵本にしたもの。湾に入り出るまで26日を要した。見返しに、サンフランシスコ湾とその周辺の俯瞰図とハンフリーの軌跡が赤破線示されているので、本書の内容を辿るときに分かりやすい。カバー袖に、その後のハンフリーのことが書いてあり、その後毎年夏になると湾の近くを訪れるようになったそうで、1990年にはまたサンフランシスコ湾の浅瀬に入り込んでしまい、身動きが取れなくなってしまった(沿岸警備隊がそれを救助した)そう。

 12:一人暮らしでのおばあさんが自宅が狭いというので、物知りおじいさんに相談する。家畜を次々家に入れるよう助言され、言う通りにして、きつきつぎゅうぎゅうを味わい尽くしたあとに、物知りおじいさんにその家畜たちを追い出すように言われ、元通りになっただけなのに、何だか家が広々として感じられて、ハッピーエンドという錯覚話。でも、にわとりにはポットを壊されたりして、そのポットを捨てたのなら、物が減った分、きつきつぎゅうぎゅう感が減ったかも。絵を描いた方は、『4人のちびっこ、世界をまわる』の絵の人だった。調べるまで、気づかなかった。評論社から、結構な数の作品が出版されている。

 13:

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 15:帯無し。

 16:帯付き。

 17:帯付き。

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今日買った本

■今日買った本。計10220円。

 

a)第13回くれブックストリート2022ヒトハコ古本市にて。

1・谷川俊太郎・文、中村ノブオ・写真、なかのまさたか・AD『あしあしはだし』福音館書店 ¥200 甘茶

2・安江りえ・文、いまきみち・絵『たこらすとまいかちゃん』福音館書店 ¥200 甘茶

3・金尾恵子・作『せなかにのぼれ』福音館書店 ¥200 甘茶

4・中村至男・作『たなのうえひこうじょう』福音館書店 ¥200 甘茶

5・中島睦子・作、こうやすすむ・監修『みかん』福音館書店 ¥450 甘茶

6・甲斐みのり・監修/著『静岡県富士宮市地元出身・甲斐みのりのみやめぐり』富士宮市企画戦略課地域制作推進室 ¥0 甘茶

7・小川祥平/末崎光裕・編集『SとN pocket』佐賀・長崎観光振興推進協議会 ¥0 甘茶

8・筒井康隆『緑魔の町』角川文庫 ¥100 delta

9・今西祐行『ヒロシマの歌ほか』講談社文庫 ¥300 オメガネ堂

10~19・石塚真一『BLUE GIANT 全10巻』小学館 ¥700 ComicRecycleG.I.F.T

20・藤子・F・不二雄・原作、藤子プロ・作画『映画原作ドラえもん のび太の太陽王伝説』小学館 ¥200 ComicRecycleG.I.F.T

21・デイリーマザキ『デイリーマザキくれ一箱ベスト9 2017~2019』 ¥100 マザキ

22・加古里子・文/絵『地球』福音館書店 ¥600 ますく堂

23・加古里子・文/絵『海 その中をさぐろう』福音館書店 ¥600 ますく堂

24・アン・アイザックス・文、ポール・O・ゼリンスキー・絵、落合恵子訳『せかいいち大きな女の子のものがたり』冨山房 ¥500

25・原ちえこ『ペルシャン=ブルー』講談社 ¥100 FURIFURIしっぽ

26・熊谷元一・作/絵『二ほんのかきのき』福音館書店 ¥300 木守社(きのもりしゃ)

 

b)ブックオフ西条中央店にて。→初入店。

27・野坂隆仁/後藤陽子・編集『はじめてカード図鑑 しんかんせん』交通新聞社 ¥220

28・冨田幸光・監修、舟木 嘉浩・指導/執筆『小学館の図鑑NEO 恐竜』小学館 ¥570

29・デイビッド・マッキー・文/絵、安西徹雄訳『まほうをわすれたまほうつかい まほうつかいメルリックのはなしその1』アリス館 ¥1155

30・小林豊『ぼくの村にサーカスがきた』ポプラ社 ¥220

31・ピーター・シス・作、吉田悟郎訳『夢を追いかけろ クリストファー・コロンブスの物語』ほるぷ出版 ¥220

32・ペッカ・ヴオリ・作、坂井玲子訳『とんでったペチコート』福武書店 ¥715

33・ホルヘ・ルイス・ボルヘス、牛島信明訳『ボルヘスとわたし 自撰短篇集』筑摩文庫 ¥110

34・ジェイムズ・リンカン・コリアー/クリストファー・コリアー・作、横溝英一・挿絵、青木信義訳『サム兄さんは死んだ』ぬぷん児童図書出版 ¥110

35・バーバラ・スマッカー・作、トム・マックニーリイ・挿絵、石井満訳『六月のゆり』ぬぷん児童図書出版 ¥110

36・シャーロット・ゾロトウ・文、ベン・シェクター・絵、みらいなな訳『おとうさん』童話屋 ¥420

37・シャーロット・ゾロトウ・文、ルース・ロビンス・絵、みらいなな訳『おとなになる日』童話屋 ¥110

38・川崎洋・作、佐藤国男・絵『しでんとたまご』福音館書店 ¥110

39・ペロー、マーシャ・ブラウン・絵、光吉夏弥訳『長ぐつをはいたネコ』岩波書店 ¥110

40・アーサー・ビナード・構成/文、ベン・シャーン・絵『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』集英社 ¥110

41・山本護久・作、高橋透・絵『がんばれねずみたち』チャイルド本社 ¥110

42・大石真・作、北田卓史・絵『まいごのロボット』チャイルド本社 ¥110

43・ジャン・ド・ブリュノフ・作、矢川澄子訳『ぞうのババール こどものころのおはなし』評論社 ¥570

44・『都道府県かるた 解説書付』日本パール加工  ¥390

 

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 a)は3年ぶりの開催。3年前に行って好印象だったヒトハコ古本市で、再訪できて嬉しい。日帰りはきついので、前日に呉で一泊した。フライケーキ(要はサーターアンダギー的な揚げ菓子)の店や、びっくり饅頭なる今川焼き、それから仔豚という名前のカレー屋など堪能。ガンスという、魚のすり身のカツがあって、これは徳島のフィッシュカツとそっくりだった。b)の店では、スピッツの2ndCDアルバムである『名前をつけてやる』¥1430も購入した。さすが広島県内の店舗だけあって、原爆関係の絵本や児童書が多く目についた。

 1:こどものとも年少版208号のペラペラ版。

 2:こどものとも年少版412号のペラペラ版。

 3:ちいさなかかがくのとも136号のペラペラ版。金尾恵子さんが絵を描いた『かめのひなたぼっこ』でも、言わば「せなかにのぼれ」な内容だったのを思い出す。カイツブリを描いた本。ひなどりは、親鳥の羽の中でぬくぬくと過ごす。4羽くらいが1羽の親鳥に隠れられる最大数なのかな。

 4:こどものとも年中向き376号のペラペラ版。特製版が出ている。

 5:ペラペラ版を所有していたもの。

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 8:カバーは藤本蒼、さし絵は谷俊彦

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 24:1995年コールデコット賞オナーブック(大賞ではないいわゆる次点の賞を受賞)。ロシアのウクライナ侵攻で、ゼリンスキーという名前に敏感になっているが、この本の絵を担当したゼリンスキー氏は、シカゴのあるイリノイ州生まれとのこと。本物の木を削った薄い板に絵を描いている。出版までの苦労話が、カバー袖に記載されている。イリノイ州の南、ケンタッキー州を挟んだ先のテネシー州が物語の舞台。新しい創作昔話といった風で、今もある土地や山がこの巨大な女の子と熊が戦った跡なんだよなんていってる。現代と結びつけて、その土地のことを知っている子どもたちからすると、納得できるものがあるのだろうな。と書いたものの原題を見ると、Swamp Angel(沼地の天使)とあり、何かそういう口承の昔話があるのかも。

 25:古き良き少女漫画といった風情の、平凡社ライブラリサイズの漫画で、こういう版型が珍しく感じられて購入。ポケットコミック、と書いてある。表題作は、貧乏生活を強いられている貴族の娘(瞳の色がペルシャン=ブルー)が、親の残した借金返済のために、覚悟を決めて政略結婚的なゲームに挑むが、なんやかやでそんな彼女をちゃんと見ていた別の貴族の青年で反りの合わない感じの彼と、屈託なく出会い直すという感じ。ハウス食品名作劇場をもう少し対象年齢を上げたような感じかな。

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 31:クリストファー・コロンブスの航海500周年記念祭に間に合うように製作された絵本だそう。1492年の大西洋横断航海の499年後の1991年にこの本のオリジナルは出版されたようだ。フレスコ画の技法に似た技法で、石膏の上に描かれた絵だそうで、各絵が一枚絵として、かっちりと極(き)まった絵としてページの画面に嵌まるように置かれている感じ。スクエアな絵であることも、その印象に寄与している。読み聞かせするときは難しいが、一人だけで二度目に読むときは枠の部分の細かい絵もじっくり見たいところ。

 32:ペチコート(ペティコート)とはスカートの下に履く、スカート状の下着のことらしい。よく聞く単語だが、本書が手に入るまで、どういうものだかちゃんと確認したことがなかった。おばあちゃんのペチコートが7枚、干していたら風で飛ばされてしまって、それをハナちゃんとフサくんが探しに行く話。7枚とも別の色をしていて、水色のペチコートなら、水色の海でちょっとしたことがあった後で、別の出来事が起こって水色のペチコートが見つかる、という風に、各色毎にちょっとした冒険なりが順々に展開されていく。次に見つかるペチコートの色を予想したり、ペチコートが飛んでいった先でどんな風に意外な使われ方をしているか、先を予想しながら読むのが楽しい。

 33:

 34:心の児童文学館シリーズ4。

 35:心の児童文学館シリーズ7。

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 42:

 43:グランドアルバムで巻の1。これでグランドアルバム版は全6巻揃った。

 44:この商品は、JANコード:4952583050353、で、100円ショップのセリアで本来¥110で売っているものだった(メーカーHPを調べると、現在は改訂版のみが新品で入手できそうなので、セリアで"売っていた"ものというのが正しそう)。高く買ってしまい悔しい。とはいえ、子どもと早速1回は遊ばせてもらった。

今日買った本

■今日買った本。計680円。

 

a)ら・むだ書店通販にて。

1・西村宗典『あっと・ら・むだ・む』 ¥680

 

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 1の本が完成したのとのことで通販をお願いしたものが本日届いた。送料¥180を加算している。

 1:2022年8月31日発行。サブタイトルにある通り、「一箱古本市で配ったフリペ全集」。vol.13「山田稔、大好き」で、山田稔さんが、師匠である富士正晴との"出会いと別れを手紙でたど"った、『富士さんと私−−手紙を読む』編集工房ノア、が読みたくなった。最近、人物伝読んだら当たりが多くてマイブーム。作家や作品タイトルが多数登場してくるので、これだけ、あっちからこっちから(例えば文学方面からとか、映画方面から、出版社方面から)おすすめなり個人的ベスト作品を紹介されると、誰でも1つは、試しに読んでみるかな〜みたいな力がある。それにしても、最終号vol.20を2022.5.21に入手したときのことだが、『あっと・ら・むだ・む vol.20』の付録に、「あっと・ら・むだ・む」vol.1~20のサブタイトルがリスト化されていて、「小林信彦、大好き」「小島信夫、大好き」みたいに"大好き"が並んでいるのが、とにかくじーんときた。好きなものを追いかけ続けてきた著者、そして好きなものがたくさんあるのも素敵。極め付けが、おしまいのvol.20のサブタイトルで、「天神さんで一箱古本市、大好き」で、私も思い入れの強いヒトハコ古本市だから私的には涙腺崩壊……美しいよ。この20号の歩みは。

今日買った本

■今日買った本。計1030円。

 

a)すずめ出版古書部にて。→初入店。

1・団鬼六『真剣師小池重明』幻冬舎アウトロー文庫 ¥440

2・『建築知識 2020年1月号』エクスナレッジ ¥440

3・『日経おとなのOFF 2011年2月号』日経BP社 ¥150

 

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 前日店舗の貼り紙で、確実に営業しているはずのa)へ、自転車で向かった。複数店舗が集合したちょっとした市場内にあり、雨がしのげるアーケード状になっているのが、この日が不安定な天気の日だっただけに、ありがたい。入口の均一に、『栄光なき天才たち』の端本がばらばらとあって、既に入手済で買えなかったけれど、この店は良さそうだというオーラをびんびんに感じた。中に入ってからも、ゲームに関する本や雑誌の取り揃え具合に圧倒された。ところで、このあと、ブックオフ草加新田駅西口店へ行ってみたところ、なんと店舗があったはずの場所が更地になっており、閉店したことを知って、ショックだった。

 1:将棋漫画を立て続けに読んでいるので、手を出してみた一冊。棚に面陳されていたのも、購入の決め手であった。

 2:特集は、世界一美しい本屋の作り方。

 3:特集は、大人の鉄道大百科なのだが、これを見つけたのが幼稚園児だというのが面白いところ。

今日買った本

■今日買った本。計700円。

 

a)すずめ出版古書部にて。→臨時休業で初入店ならず。

 

b)プラハ書房にて。→初入店。

1・須永朝彦『血のアラベスク』新書館 ¥500

2・ヒサクニヒコ『恐竜図鑑』新潮文庫 ¥200

 

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 昨日だか一昨日だか、南越谷駅前でリムジンバスを降りた場合、そこから行ける範囲に何らかの古書店がないだろうかと地図検索をしたら、見つけたのが、a)とb)だ。本日昼、予定通り、リムジンバスを降り、まず北西のa)へ向かうと、臨時休業の貼り紙。ただし、明日は営業する旨明記してあったので、そのことを希望に来た道を戻る。南東へ歩いて行き、何とかb)を見つけると、まだ開店していないのか、それともよもや休業日なのか、判らぬ態。しばらく立ちすくんでいると、隣家から人が出てきたので、「ここ古本屋さんですよね、もうやっていないのでしょうか」と尋ねると、「店主を呼んできます」との答え。まだ現役の店だと分かって嬉しくなり、しばらく待っていると、店主さんがやってきて、店を開けてくれた。平積みされた本がたくさんで、通路の狭くなった店内。その平積み本で覗けない棚があるのはもどかしかったが、可能な限りの本を検分し、2冊を購入。最近読んでいる『愛猿記』の子母澤寛の本も買おうか迷ったが、結局見送った。

 1:フォア・レディースの1冊。のちに、ペヨトル工房からも装い新たに再刊されたようだ。

 2:イラスト恐竜図鑑。子どもへのお土産にしようかと思って購入。

今日買った本

■今日買った本。計2260円。

 

a)龜鳴屋通販にて。

1・芝雪編『天上の櫻 宮崎孝政詩選集』龜鳴屋 ¥2260

 

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 先日a)へ注文した本が、本日届いた。上記価格には、送料¥180と振込手数料¥100を乗せて書いている。振込手数料は、ついATMで振込してしまったので、取られてしまった。Webでやれば無料だったのになあ。

 1:置き去り詩人文庫2。編者の芝雪さんには、どうも9年前に直接お会いしたことがある気がしていて、そんな縁もあり、また、龜鳴屋さんを知った時にはもうHP上で龜鳴屋本第一冊目である『宮崎孝政全詩集[私家版]』は売り切れていて、ずっと気になっていた詩人でもあり、今回安価に詩選集が出るということで購入。

今日買った本

■今日買った本。計1088+2463+704+480=4735円。

 

a)ブックオフ新居浜西喜光店にて。→初入店、本20%OFFセールをやっていた。

1・小檜山博『光る女』集英社文庫 ¥88

2・森毅/安野光雅『対談 数学大明神』ちくま文庫 ¥88

3・マリアナ・フェドロバ・作、オイゲン・ソプコ・絵、河口悟訳『老ピエロ レオ』ノルドズッド・ジャパン ¥88

4・ヘルガ・アイヒンガー・文/絵、佐久間彪訳『ひつじかい』至光社 ¥88

5・早船ちよ・文、ほづみはじむ・画『円空』草土文化 ¥488

6・谷真介・作、山本忠敬・絵『ブルくんダンプくん』偕成社 ¥248

 

b)パレンケ本店にて。→初入店、絵本・児童書20%OFFセールをやっていた。2463

7・ロバート・A・ハインライン、酒匂真理子訳『宇宙(そら)に旅立つ時』創元推理文庫 ¥120

8・トニー・ケンリック、上田公子訳『上海サプライズ』角川文庫 ¥200

9・トニー・ケンリック、上田公子訳『ネオン・タフ』角川文庫 ¥200

10・松谷みよ子編著『日本の伝説(下)』講談社文庫 ¥84

11・松谷みよ子『オバケちゃん』講談社文庫 ¥78

12・ポウル・マール・作/画、志賀朝子訳『しましまってすばらしい』小学館 ¥76

13・川村たかし・作、小沢良吉・絵『銀のさかながやってくる』PHP研究所 ¥84

14:ヤニーナ・ポラジンスカ・文、ミーハウ・ブィリーナ・画、内田莉莎子訳『千びきのうさぎと牧童』岩波書店 ¥120

15・ユルゲン=タムヒーナ・文、ハイドルン=ペトリーデス・絵、宮下啓三訳『アビニョンのりゅう』講談社 ¥80

16・グリム兄弟・文、カトリン・ブラント・絵、塩谷太郎訳『くつやさんとはだかのこびと』講談社 ¥80

17・バル=ビロ・絵/文、久米穣訳『ガムドロップ号』講談社 ¥80

18・ハンス=ペーター=ティール・文、ぺパール=オット・絵、矢川澄子訳『こりすのホプシー』講談社 ¥80

19・山本おさむ『威風堂々 1』講談社 ¥350

20・山本おさむ、陳昌鉉・協力『天上の弦 1』小学館 ¥52

21・山本おさむ、陳昌鉉・協力『天上の弦 3』小学館 ¥52

22・伊藤智義・作、森田信吾・画『栄光なき天才たち 2』集英社 ¥52

23・近藤ようこ『独りの夜も長くない』小学館 ¥125

24・『週刊漫画Times 1973年1月6・13日合併号』芳文社 ¥300

25・竹内つなよし、都筑道夫・監修『コミック古典落語 其の一』講談社 ¥125

26・堀江卓、都筑道夫・監修『コミック古典落語 其の四』講談社 ¥125

 

c)ブックオフ愛媛伊予三島店にて。→初入店、本20%OFFセールをやっていた。

27~34・南Q太『ひらけ駒! 1~8』小学館 各¥88

 

d)ブックマーケット川之江店にて。→初入店、¥350円以下の本20%OFFセールをやっていた。

35・セーラ・L・トムソン・文、ロブ・ゴンサルヴェス・絵、金原瑞人訳『終わらない夜』ほるぷ出版 ¥240

36・セーラ・L・トムソン・文、ロブ・ゴンサルヴェス・絵、金原瑞人訳『真昼の夢』ほるぷ出版 ¥240

 

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 ●書きかけ。

 1:第11回泉鏡花文学賞および北海道新聞文学賞受賞作。奥付に「徳島」という丸判が捺してあった。

 2:元々は新潮文庫で出ていたらしい。また、今回入手のちくま文庫版の後、ちくま学芸文庫 Math&Science版(おそらく青背のもの)で再販されたようだ。

 3:nord-sud Verlag AGというのが元の発行団体なのだが、Web上の辞書で調べてみると南(sud)北(nord)出版(Verlag)株式会社(AG)、という意味らしい。AGは、ドイツの企業名につける株式会社(Aktiengesellshaft(アクツィエン・ゲゼルシャフト))の略称とのこと。ということは、どうやら、ドイツ語圏の絵本の出版を手掛けている会社ということかな。

 4:

 5:表紙には、はやふねちよ、とひらがな表記だったのでピンとこなかったが、今これを入力していて、ああ早船ちよかと。あとがきによれば、1632年に今の岐阜県羽島市上中町の農家に生まれたとされる円空は、生涯で12万体を造仏したそうだ。どんな仏を彫ったのか、少し画像検索すると、なるほど、この円空のことを描いた絵本が、円空仏のようなナタやノミの切っ先の鋭さや近代的な潔さを感じさせる版画で、制作されたことが了解されたような気がした。円空が振るうナタから出た木っ端の一つ一つが仏となる。ナタ一振りに百体仏ができ、たちまち万体仏となり、万体仏が数えきれないみじん仏となる、という。みじん仏が風に乗って、世に広がり、それはまた円空がどこにでもおるということであるか。高僧の教え・功徳の拡がりの表現の面白さ。版画の穂積肇(ほづみはじむ)氏には、他の絵本作品で『原野の学校』『原野の少女』があり、これらも近く読んでみたいところ。

 6:のりものストーリーの第3巻。図鑑と物語の幸せな結婚をした作品で、これは良い本。ブルドーザーとダンプトラックが人と比べてどれだけの仕事をするのか、とか、その仕事の仕方の図解であったりとか、アタッチメントや荷台を変えるなどしてさまざまな形状のドーザーやトレーラーやダンプに変身できる具体例がずらり並べられ、働く車好きの心を鷲掴みにする。特にその変身具体例の最後、ダンプトラックの例になって、画面いっぱい隙間もほとんどないような感じでこれまでで一番多くの変身例が示されるところ、大人でも「えっこんなに!?」と思うようなインパクトがあって、読み聞かせしていて自分でも大いに楽しめた。また、まち行く働く車に目を向けるのが、楽しくなってくるようだ。

 7:紙魚の手帖の26号が挟まっていた。

 8:

 9:

 10:

 11:

 12:世界の創作童話17。しましまのネクタイを誕生日にもらった主人公の男性が、シャツ、スーツ、ソックス、ハンカチ、という風にしましまにはまり出し、部屋中しましまにしてしまう。そして、しましま好きの女性に出会って結婚するが、たてじまよこじまで口論になり、でも最後はたまたま格子じまを発見して、仲直りする。子どもに読み聞かせた後、すぐに家中のしましまを探す遊びに夢中になって、たちまち時間が経ち、歯を磨くのも忘れて寝てしまった。しましま好きにぜひ紹介したくなるような作品。大いに気に入った。

 13:銀のさかな、とは鮭のこと。産卵のため必死に生まれた川を遡上する鮭を、クマが狙う。食い荒らし気味のクマを、必死の鮭が諫め、食べ物とは命をいただくということ、大事に食べましょうね、という教訓的な面を強く感じさせる作品だった。

 14:ポーランドの昔話集。

 15:講談社から出ていた、世界の絵本、のスイスの絵本。

 16:講談社から出ていた、世界の絵本、のドイツ・スイスの絵本。

 17:講談社から出ていた、世界の絵本、のイギリスの絵本。ガムドロップ号は、1926年型のガソリン車(オースチン=クリフトン=ヘビー12-4)という、この物語の中の世界でもクラシックカー扱いの車。フロントにエンジンがオーバーヒートしないように監視する温度計が付いているのが、現在の車との大きな違い……と書いたものの、現在の車にも高温・低温のざっくりしたランプ表示はあるわな。ガムドロップ号が名車ショーに出場する間際に、トラブルに遭い、その隙に悪徳レッカー車に盗まれそうになるのだが、名車ショーに出場する他のクラシックカー愛好家たちが、レッカー車をとっちめる。こういう時の愛好家たちの仲間意識の高さは、どこの世界でも変わらないものがある。ガムドロップ号は、作者の所有する車だそう。他にも珍しい車として、蒸気トラクター(1903年型のもの)が登場するが、昔こんな車があったとは、この絵本を読むまで知らなかった。

 18:講談社から出ていた、世界の絵本、のドイツの絵本。

 19:「壱」と書いてあるが、「弍」は出ていないようなので、未完の漫画らしい。ヤクザの世界に取材した、下っ端新米ヤクザを主人公にした作品。普段馬鹿なことをしていても、時に生きるか死ぬかのミッションを課せられることがあり、その強烈なストレスに対するバランスをとるため普段がある、といった描き方。親分直伝の味噌汁の作り方のこだわりかた、のちの作品である『そばもん』に通じるものをここに容易く見出すことができたし、また、『そばもん』にヤクザが出てきた時の、突き放し切らない描き方など、この当時の仕事(ヤクザへの取材経験)が活きているのだなと、新旧作品の関係性が見えたのも、面白かった。障害者や異端者など社会的弱者を積極的に描いて行こうとする姿勢は、全く一貫している。未読作品をますます追いかけたくなった。

 20:収集開始することにした漫画。

 21:収集開始することにした漫画。

 22:収集中の漫画。

 23:三十代半ばの独身者の男と女が主人公のお話だが、この2人は物語の中で交錯しない(最後に偶然、物理的近距離に居合わせるだけ)。それぞれが、各々の相手と出会い、恋愛をして、もしかしたらもう"独りの夜も長くない"のかなあ、といったところで、物語は終わる。淡白だが、すっきりした絵で水のようにすいすい読める。

 24:単行本未収録の上村一夫の読切「くれないみやこ」を収録。

 25:

 26:

 27:

 28:

 29:

 30:

 31:

 32:

 33:

 34:

 35:原題は『IMAGINE A NIGHT』。

 36:原題は『IMAGINE A DAY』。

今日買った本

■今日買った本。計6226円。

 

a)suruga屋にて。

1・アーサー・ガイサート・作、久美沙織訳『コブタをかぞえてI(いち)からMM(にせん)』BL出版 ¥1330

2・クレメント・ムーア・文、トミー・デ・パオラ・絵、金関寿夫訳『あすはたのしいクリスマス』ほるぷ出版 ¥200

3・トミー・デ・パオラ・作、ゆあさふみえ訳『アンソニーとまほうのゆびわ』偕成社 ¥475

4・オー・ヘンリー・文、リスベート・ツヴェルガー・画、矢川澄子訳『賢者のおくりもの』冨山房 ¥200

5・バイロン・バートン・文/絵、中川千尋訳『さんびきのくま』徳間書店 ¥200

6・ウォルター・テヴィス、小澤身和子訳『クイーンズ・ギャンビット』新潮文庫 ¥285

7・平井和正・原作、桑田二郎・画『完全復刻版 8マン 2』リム出版 ¥285

8・平井和正・原作、桑田二郎・画『完全復刻版 8マン 7』リム出版 ¥247

9・山上たつひこ『半田溶助女狩り』秋田漫画文庫 ¥238

10・手塚治虫『七色いんこ 1』秋田文庫 ¥152

11・大西巨人・原作、のぞゑのぶひさ・漫画、岩田和博・企画/脚色『神聖喜劇 第六巻』幻冬舎 ¥285

12・山本おさむ『コキーユ 貝殻』小学館文庫 ¥247

13~15・山本おさむ『聖 天才・羽生が恐れた男 新装版 全3巻』小学館 ¥713

16~17・市東亮子『夢の夢 全2巻』秋田書店 ¥200

18~20・森田信吾『影風魔ハヤセ 全3巻』講談社 ¥219

21~25・有間しのぶ『その女、ジルバ 全5巻』小学館 ¥950

 

***

 

 休みをとって本の整理をしていたら、a)から注文していた本が届いた。買った本の整理がなかなか進まない。

 1:

 2:がーん、既所有の本だった。

 3:全3巻ある、まほうつかいのノーナさまシリーズの第1巻。

 4:

 5:ロシアの昔話の「さんびきのくま」のバイロン・バートン版。分かりやすい配色と配置で、ゆかいなお話に仕上がっている。ともすれば、ぞっとさせることもでできるお話だけど、くまも可愛らしく、女の子とともに、びっくりしておしまいという明るさ。

 6:チェス小説。

 7:到着してすぐ読み始め、読了。8マン、曲線的なフォルムで描かれるヒーローの8マンは、想像以上にスタイリッシュ。オーバーヒートして、しばらく動けなくなる、みたいなところ、攻殻機動隊義体を連想させた。小型原子炉を動力源とする点では、ターミネーター(3?4?)でもそんなのがあったような。背ヤケがひどいのが残念。

 8:収集中の漫画。7,8購入でこれで全巻揃った。若干背ヤケ気味。最終巻は、短篇作品集になっていて、若干薄味。最終の一篇は、漫画ではなく、絵物語風になっている。

 9:萩尾望都「赤ッ毛のいとこ」で作品名が出てきたので、一度は読んでみるかと思っていた作品。かなり下品だとは聞いていたが、思った以上で、今これを誰かに読んでみてと勧めるのは大いに躊躇われる。特に女性には勧める勇気は私にはない。この絵柄、ハイスクール奇面組に通じるものがあって、この手の気持ち悪さ絵をした漫画作品の系譜がありそう。

 10:収集中の漫画。目次を見たら、有名な戯曲のタイトルが並んでいるので、面白そう!と思って、早速読了。出てくる戯曲作家は、シェイクスピアゴーリキーイプセン岡本綺堂テネシー・ウィリアムズチェーホフゴーゴリ、メノッティ、アルト=ハイデルベルクカミュブラックジャックの演劇版といった作品。これまで読んでこなくて、幸運だった。

 11:収集中の漫画。これで全巻揃った。

 12:身近に片耳が聞こえない人がいて、それと同じ主人公が登場して驚いた。定食屋で夕食を食べながら、一気読み。同窓会で再開した男女の恋愛ものだけど、人生を互いに応援する愛の物語であって、涙した。出てくる貝は、ホネガイ。堀口大學訳のジャン・コクトーの単文詩"私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ"が、引用される。

 13~15:将棋漫画。

 16~17:『金魚屋古書店 13』で登場して気になっていた漫画。ギルガメッシュ叙事詩をベースにした、連作中短篇集のような構成の、素晴らしい幻想漫画作品。作品中に出てくる田所宗という詩人の詩集が、現実にあれば追いかけるだろうな。

 18~20:2022/8/10読了。信長・秀吉・家康・光秀などが登場する時代の忍者漫画。忍術対決の残酷だが美麗な描写と政治的な駆け引き、武将たちの人物造形など、魅力がいっぱい詰まる、めっけもんの作品だった。

 21~25:作品中にヒトハコ古本市が出てくるという噂をtwitterかどこかで目にして気になっていた漫画。

今日買った本

■今日買った本。計16718円。

 

a)本は人生のおやつです!!にて。→移転後、初入店。

1・久生十蘭『十蘭レトリカ』河出文庫 ¥400

2・久生十蘭『十蘭錬金術』河出文庫 ¥400

3・久生十蘭『十蘭ラスト傑作選』河出文庫 ¥400

4・山田正紀『神狩り』角川文庫 ¥200

5・峠三吉『原爆詩集』青木文庫 ¥400

6・子母澤寛『愛猿記』中公文庫 ¥968

7・ジャコモ・レオパルディ、國司航佑訳『断想集』幻戯書房 ¥3190

8・中井英夫『夜翔ぶ女』講談社 ¥500

9・ジェームズ・マーシャル、小沢正訳『フクロウ探偵30番めの事件』あかね書房 ¥400

10・ミラ=ローべ・作、塩谷太郎訳、菊池貞雄・画『ぐうたら王とちょこまか王女』学習研究社 ¥400

11・宮沢賢治、たなかよしかず・版画『気のいい火山弾』未知谷 ¥600

12・宮沢賢治、たなかよしかず・版画『祭の晩』未知谷 ¥600

13・宮沢賢治、たなかよしかず・版画『四又の百合』未知谷 ¥600

14・宮沢賢治、たなかよしかず・版画『紫紺染について』未知谷 ¥600

 

b)さつき書房にて。→初入店。

15・田中圭一『Gのサムライ』リイド社 ¥250

16・ピエロ・ヴェントゥーラ・作/絵、櫻井しづか訳『スパルタコさんのまいごのこづつみ』フレーベル館 ¥400

17・手島圭三郎・絵と文『きたきつねのゆめ』福武書店 ¥400

18・王敏・文、李暁軍・絵『ながいかみのむすめ』小峰書店 ¥400

19・リンド・ワード『白銀の馬』冨山房 ¥1500

20・ドボーズ・ヘイワード・原作、加藤久子・文、富永秀夫・絵『かあさんうさぎと金のくつ』女子パウロ会 ¥250

21・ジム・ヤング・文、ダン・バーンスタイン・写真、熊谷伊久江訳『ぼくの町にくじらがきた』偕成社 ¥100

22・寺村輝夫・文、岡野和・絵『こどもの民話 てんぐのうちわ』盛光社 ¥100鶴書房

23・浮谷東次郎『がむしゃら1500キロ』新潮文庫 ¥500

 

c)おひさまゆうびんしゃにて。

24・川崎大治、遠藤てるよ・画『かっこからんこからりんこん』童心社 ¥200

25・横田稔・えとぶん『こびとのおくりもの』福武書店 ¥300

26・黒川みつひろ・作/絵『ミニ版たたかう恐竜たち 恐竜トリケラトプスの大めいろ ジュラ紀クレーターへの道 』小峰書店 ¥300

27・儀間比呂志・作/絵『かえるのつなひき』福音館書店 ¥300

28・小山清『風の便り』夏葉社 ¥1780

 

d)岩崎書店にて。

29・瀬戸内晴美『風のたより』新潮文庫 ¥100

 

***

 

 久しぶりに完全に自由な休日を過ごせるので、かねてよりいきたく思っていたa)へ日帰り単独ツアー。a)開店前に寄った喫茶店で、モーニング。a)では、店主さんが私の顔を覚えていてくれて、嬉しかった。滞在時間2時間半くらい。2時間は棚を見て、半時間は店主さんとお話したかな。元気をもらった。朝来という街の名前は、太陽を思わせるけれど、店主さんは本当に太陽にようだ。退店してから、その後のルートを検討した結果、南下してb),c)へ行くことにする。b)では、久しぶりに、ザ・古本屋という感じの匂いがする店。ほこりをかぶっていた児童書は、私にとっては掘り出し物ざくざくで、嬉しい収穫。c)では、先日1003さんからの通販に同封されていた『かげ日なた vol.8 2022年7月号』を読んで、c)の店主さんの書かれた「ハンチングさん」という文章に感動して、そのことを伝えたいがために行った。行ってみて、小山清の新刊があり、そうか、「ハンチングさん」と店主さんがこよなく愛する小山清か、読んでみよう、と思って購入した。購入の最後の決め手は、その本の帯の”好きな人のことを褒めることで生涯を送りたい。”という一文。「ハンチングさん」の文章は、この一文に類する文章であり、c)の店主さんの小山清的な実践であるということと理解された。夕食どころを探していてd)を見つけたので、入ってみると、なんとその小山清本と同じ題名(一部ひらがなだけど)の文庫を見つけたので購入。こういう偶然が嬉しい。

 1~3:収集中だった文庫。同文庫から全8冊出ていて、これで全部揃った。

 4:表紙&裏表紙に広がるカバー絵は、福田隆義

 5:原爆が投下された日に買う原爆詩集。

 6:店主おすすめの文庫。新刊で購入。この店を出た後に、近所の道の駅に立ち寄ると、なんとそこで猿回しをやっていた(実際には公演が終わったタイミングでたどり着いたので、その芸を見ることは叶わなかったが)。先日、DVDで『猿の惑星 創世記』という映画を観たばかりだったこともあり、猿づいている。2022/8/19読了。猿を飼う話が半分、その他の動物を飼う話が半分。氏の心の広さに感服する。どんなに、怪我をさせられたり、家や物を壊されたり、汚物で汚されたりしても、忍耐強く飼う動物に付き合っているし、よく観察しているから動物の個性に合わせて、付き合いの距離も自在である。家族や女中さん(みんながみんなではないが)の大らかさと、情の深さも見逃せないところ。1892年生まれの氏だが、自身の子育てについても、何か放任主義ではない積極性があったのではないかと想像する。猿を飼い始めてから、看取るまで、注がれた愛の深さが、そのまま哀しみの深さになって、何度も涙を飲んだ。猿回しからのアドバイスであったり、氏の経験知からの、猿の生態的な情報も多くて、興味尽きず、面白く読んだ。後半に収録されている「犬と人の物語」など、愛すべき人物の友人知人が、あっけなく空襲で亡くなるなど、いたたまれない。

 7:新刊で購入。いつか図書館で借りて読んだ、大泉黒石『預言』のエピグラフに、レオパルディの言葉が使われていたことから、レオパルディって誰?と思って気になっていたのだけど、今回たまたまレオパルディの新刊を見つけて嬉しくなり購入。店主によれば、漱石がレオパルディを好んでいたとか。当時知られた哲学者だったらしいことは、何となく感じている。

 8:司修の絵が添えられているのが嬉しい。

 9:小沢正訳なら、ゆかいな作品に違いないと思い購入。

 10:

 11:版画絵が素敵な薄いハードカバー本。

 12:版画絵が素敵な薄いハードカバー本。

 13:版画絵が素敵な薄いハードカバー本。

 14:版画絵が素敵な薄いハードカバー本。

 15:どこか旅先だったか誰かに勧められて気になっていた漫画。教えられた作者名とタイトルが微妙に違ったけれど、多分この漫画のことだと思って購入。「このマンガがゲスい!」3年連続第1位との帯句。くだらないけど、パッパ読めて面白かった。登場人物の名前がツボだった。棄木煮淫妖斉には爆笑。

 16:

 17:この方の動物版画絵本、初めて買ったけど、シリーズを集めるかどうか検討中。

 18:

 19:

 20:全頁フルカラーでないのが残念だが、富永秀夫のちまちまとしたぬいぐるみ劇のような絵が絵が素晴らしい。物語的には、p.24あたりの、粗末な田舎の服しか着ていないかあさんうさぎを、他の4匹のイースターうさぎがだれひとり、笑ったりしなかったこと辺りにぐっとくる。田舎町では、イースターうさぎになる夢を語って笑い者扱いされたことがあるかあさんうさぎだが、"かしこくてやさしい、なんでもよくわかっている"うさぎたちに囲まれて、任された仕事に集中できる幸せ。ああ、私もこういう場にいつも身を置きたいなあと思う。それにしても、とうさんうさぎはどこにいるのやらなあ。過去に入手済の、原作が同じで、PARCO出版の羽島葉子訳『ふわふわしっぽと小さな金のくつ』との内容の差異を確認したいところ。

 21:

 22:

 23:森田信吾栄光なき天才たち 11,12』集英社 は、浮谷東次郎を採り上げているのだが、そこで紹介されていた本がこれ。その後、ちくま文庫からも出たようだ。

 24:川崎大治おはなしえほんのうちの1冊。あい書房の作品として探していたのだが、これは童心社版。どうやら、1976年初版は、あい書房・発行、童心社・発売だけど、1983年の刷のものは、あい書房の文字がなくなって童心社発行になってる。童心社で探して行った方が、このシリーズは簡単に見つかるかも。この作品は、下駄を大事にしたい女の子が、下駄のお化けの行列を見る話。付喪神を思わせる。下駄からの直接的な復讐はない。何となくぞっとした女の子が描かれるくらい。じゃあ物を大事にしないとね、といった教訓はないのも何だか新鮮。

 25:

 26:某私立小学校の図書室を見学したときに見つけて、短い時間ながらも子どもが食いついた本だったので、探していたのだが、それが見つかったのも嬉しかったが、まさかミニ版が出ていたとは。

 27:こどものとも傑作集48。田んぼに害虫が出て、せっかく育った稲田を焼き払えという王さまの話を聞いたかえるたちが、米が食えなくて人が飢えると、自分たちが食べられてしまうと思って一計を案じるのだが、それというのは、かえるたちが綱引きのお祭りをして大騒ぎして、害虫たちを驚かせて水に落として溺れさせるという離れ業。綱引きは一本の綱を引くのではなくて、片端を輪っかにした二本の綱を引っ掛け合って一本に繋げて、それを引っ張るのだが、輪の大きな綱はめずづな、輪の小さな綱はおすづな、というも面白い。"豊年"と書いた旗も立って、生産・繁栄の象徴になっているのだなと思う。また、沖縄の言葉で、西は"いり"というのは知っていたが、本書の中で東を"あがり"と言っていて、ああそうか、日の出と日の入りで東西を言っているのだなとはっとした。ところで、今回入手の特製版ではなく、ペラペラの月刊誌で初めて出たのは、1972年6月1日になっている。沖縄返還は同年5月15日なので、返還して半月で世に出た作品ということ。儀間さん作品が福音館から出たのはこれが最初かなと思ったが、調べてみると『ねむりむしじらぁ』が、1970年11月1日付で出ていた。当時、どんな風に制作のやりとりをしていたのだろう。何か検閲とか流通制限とか返還前ならではの障害があったりしたのだろうか、などとあれこれ想像した。当時、儀間さんは沖縄在住だったのだろうか、という点も確認してみたいところだけど。

 28:

 29:28を買った直後に入った別の古書店で同じ題名(表記違いはあるが)の本に出会うとは。偶然に驚いて購入。こういう偶然が面白い。2022/8/22読了。しみじみ心を潤ませるようなエッセイだが、とくにp.186のあたり、顔施(がんせ)という言葉を知れたのは、良かった。顔施とは、お布施の一種で、他人に笑顔を施す、笑顔で接すること(ex.顔施もできないとは情けない)。せめて、にこにこして人に対すること。ただでできる施しで、自らの心掛け一つである。p.56、"私は夫を苦しめたけれど、そこまでした私の方だって苦しんでいる。そのことに夫は気づいてくれなかったんですもの。"。p.66、今東光から「寂聴」の法名をいただいた。p.85、一遍上人は兵庫の和田岬で往生を遂げている。p.116、過去帳という言葉を知った。死者の戒名、俗名、歿年月日、享年などを記載した帳簿のことで、私は作家や興味がある有名人が亡くなると、その年月日、時刻をほぼ10年前からメモしてきているのだが、それも過去帳と言えるかもしれない。p.155、北京へ行くことを渡燕(とえん)と言う。p.187、今日出海今東光の弟(そうだったのか〜)。

今日買った本

■今日買った本。計円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・瀬名恵子・作/絵『おばけにあったうさんごろ』あかね書房 ¥0

 

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 前回来店時に、¥150円引きクーポンが発行されたので、それを使えないかなと思ってa)へ再訪。すると、前回大収穫のあった児童書棚に、おそらく前回見逃していた本を発見。これをクーポン利用して購入。

 1 :うさんごろの童話シリーズの2作目。「うさんごろとうみのおばけ」「うさんごろとつくもがみ」「うさんごろおばけにあう」の3篇を収録。最初の一篇で、うみのおばけの波にさらわれたちびすけを、うさんごろが助けるシーン。波をゼリーの素で固めて、掛け布団をめくるように波をめくると、ちびすけが見つかるのが、可愛らしいのと発想の面白さで、爆笑してしまった。

 

今日買った本

■今日買った本。計11107円。

 

a)ヤフオクにて。

1・小沢良吉・作/絵『じんごのはなし』福音館書店 ¥11107/3

2・小沢良吉・作/絵『とこまさのはなし』福音館書店 ¥11107/3

3・小沢良吉・作/絵『むっつりのはなし』福音館書店 ¥11107/3

 

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 a)にて7/27に落札した本が本日届いた。1~3に分けているが、実際は、小沢良吉さく・え『三びきのねこのはなし』/全3冊 分配自由、と書かれた函入のもの。全3冊で、定価1350円。図書館でこの作品を見知ったときは、函は無かったので、函入で販売されていたことを知り嬉しい驚き。1975年発行。

 1:三びきのねこのはなし1。下町の三軒長屋に、三びきのねこが住んでいて、その右はしの家に住んでいたのが、「細工人(さいくにん)」のじんご。仕事が丁寧だが、凝り過ぎなところが玉に瑕。鼠取りの制作を頼まれて、使用者の手間を考慮しない非実用的な鼠取りを作ってきたりした。久しぶりに、鼠取りの制作依頼があり、鼠の結婚式場型の一網打尽を狙った鼠取りを開発するも、鼠の結婚披露宴の呼ばれて浮かれすぎたじんご自身が、自分で拵えた罠にはまってしまう笑い話。舞台は江戸時代風、登場人物(動物?)の着物や小道具が凝っているなあ。タイトル文字も、(ちょっと調べたのだけど)江戸文字というのか、配慮されたものがあって、実に良い。

 2:三びきのねこのはなし2。下町の三軒長屋の住むねこたちのうち、真ん中に住んでいる床屋のとこまさの話。仕事そっちのけで花を育てるのが好きで、朝顔のつるのことを考えながら、客の源さんのひげをあたっていたら、つるのようにぐるぐる巻きのひげに仕上げてしまう。その日は、夏祭りで、夕刻よりひげのじまん大会があり、飛び入りの源さんが、その奇抜なひげで、特別賞を受賞する。滑稽な落語のノリで、1の「じんごのはなし」よりも、すっきりした笑いを味わえた。

 3:三びきのねこのはなし3。三軒長屋の左端に住むむっつり(この名はとこまさが勝手につけたあだ名)に関する、人情噺。むっつりは、酒浸りだし、寡黙で、じんごもとこまさも話したことがない人物。あるとき向こうの横町のとら吉が発熱したおふくろさんを助けてくれと三軒長屋に駆け込んでくる。じんごととこまさが医者を探しに行く間、むっつりにとら吉のおふくろさんのそばに付いておくよう彼らに頼まれる。おっかさんはじんごととこまさが帰ってきたときには、おふくろさんの症状が和らいでいて、じつはむっつりが医者だったことが判明。むっつりの語りで、医者でありながら妻子を肺炎に気づかず失くした悲しい過去を持ち、それが半年前三軒長屋に越してきて以来、酒浸りだったことの理由だと明かされる。むっつりが、また、世間との交流を取り戻し始めるだろうという未来を予感させて話は終わる。ずば抜けた凝り性で笑いを誘った前2作を読んでの、この人情味溢れるこの最終話。やっぱり3話セットで楽しみたい作品。